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スリングブレイド(Sling Blade)
(1997年/アメリカ/監督・脚本:Billy Bob Thornton)

I don't reckon I got no reason to kill nobody.
べつに殺す必要もないさ。   □                                
和訳の文字(うすい色の文字)にカーソル・ポインタをあてるとはっきりした色の文字が出てきます。
Windowsの方は □ にあてると和訳がカーソル・ポインタで邪魔されません。

 母親を殺害した、少し知恵遅れのカール。その彼が精神刑務所を出所してから起こる短い出来事を監督のBilly Bob Thorntonが他の彼が出演した映画(アルマゲドン、シンプルプラン)とは全く別の演技と役柄を自ら導き出している作品です。
 マイナーな映画なのでご覧になられた方は少ないかもしれませんが、まず、この映画での注目したいのは、冒頭で彼が学校新聞の記事のために自分の罪について語るシーン。語りが長いのでここでは、字数的に訳するのは、省かしていただきますが、英語というのは、NHKの英語講座などで習う、きれいな英語だけではなく、アメリカにおいても、場所によっては、「訛り」があるのを、理解していただける映画でもあります。
説明が一通り終わって、大学生が、

大学生: Will you ever kill anybody again, Karl?
また誰かを殺すつもり、カール?   □                    
カール: I don't reckon I got no reason to kill nobody.
べつに殺す必要もないさ。   □                       

 と答える英語の内容は、正しい文法を学んで来た人たちにとっては、信じられないような表現ではありまが、このような表現は、以外とアメリカにおいては、日常的に使われている表現または、言い回しでもあります。映画が進むにつれて、彼が遭遇する人たちが喋る言葉の一つ一つに文法的に問題があることに気になるかもしれませんが、発音などに注意していくと、以外と馴染んでくるのが不思議です。また、カールが少年と語るシーンなど、自然と父親のような存在になっていくのも不思議です。カールが少年の家に世話になることになった時、母親が勤めるスーパーの店長が心配でカールに説教をするシーン。店長にとって、少年や母親が大切である、カールに絶対ひどいことをしないように頼んだ後、彼が感情的に話しているのに対し、冷静にフライドポテトを食べているカールに、

店長: You seem like a thinker. You seem to always be in deep thought.
Tell mesomething. What are you thinking right now?
君は、哲学者のようだね、いつも思案しているようだ。              
今何を考えているか教えてくれる?   □                   
カール: I was thinkin’I could use me another helpin’ of these potaters.
ポテトをもうひとつほしいなと考えていたところ。   □            

 難しい話しは、カールは得意ではないようです。
派手なアクションは、ありません、また、残念な結末ではあります。しかし、カールの性格でしょうか、ほのぼのとさせてくれる映画です。

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