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ラブ・アクチュアリー(Love Actually)
(2003年アメリカ・イギリス/監督: Richard Curtis/脚本:Richard Curtis)

日本は、やはりバレンタイン・デーの方が「愛」に満ちあふれているのでしょうか。欧米では、クリスマスの方がその感じが強いようで、今回ご紹介するのもクリスマスを前に展開される様々な「愛」を描いた映画です。トム・クルーズとか飛び抜けて有名な役者が出ているわけではありませんが、技巧派といいますか、良い味を出す役者が出ていて楽しめる映画です。断片的に進行する話をうまくまとめています。

まずは、こんな上司がほんとにいるか?というシーン。

和訳の文字(うすい色の文字)にカーソル・ポインタをあてるとはっきりした色の文字が出てきます。
Windowsの方は □ にあてると和訳がカーソル・ポインタで邪魔されません。
Harry: Tell me, exactly, how long it is that you've been working here?
単刀直入に聞くけど、ここで働いてどれくらいになる?   □
Sarah: Two years, seven months, three days and, I suppose, what, two hours?
2年と7ヶ月と3日と…そうですね、2時間?   □
Harry: Right. And how long have you been in love with Karl?
そうだね、それで君はどれくらいカールを慕っている?   □
Sarah: Sorry?
はい?   □
Harry: How long have you been in love with Karl, our enigmatic chief designer?
あの、得たいの知れないチーフ・デザイナーのカールをどれくらい好きでいるの? □
Sarah: Ahm, two years, seven months, three days and, I suppose, and hour and thirty minutes.
えっと、2年と7ヶ月と3日とそうですね、1時間と30分ですか   □
Harry: I thought as much.
だろうと思ったよ   □
Sarah: Do you think everybody knows?
みんな知っているんですか?   □
Harry: Yes.
うん   □
Sarah: Do you think Karl knows?
カールも知っていると思われます?   □
Harry: Yes.
うん   □
Sarah: That is bad news.
やばいですね   □
Harry: I just think perhaps now is the time to do something about it.
そろそろ行動に起こす時期だと僕は、思うよ。   □
Sarah: Right. What sort of thing did you have in mind?
そうですね、どのようなことをお考えで?   □
Harry: How about ask him for a drink, and then maybe after twenty minutes casually slip into the conversation the fact that you love him totally and would like to marry him and have lots of sex and babies.
たとえば、彼を飲みに誘って20分くらい経ったら、君は彼に夢中で、結婚してやりまくって、沢山の子供が欲しいってのを自然と会話の中に盛り込んでみたら   □
Sarah: You know that?
それでいいと   □
Harry: Yes. And so does Karl. Think about it. For all our sakes.
そうだ、カールもそう思っている。我々のためにもがんばってみてくれ   □
Sarah: Certainly. Excellent. Will do. Thanks, boss.
わかりました、がんばります。ありがとうございました   □

セクハラな会話って言われてもおかしくないですが、これだけ真剣に何とかしてくれって言われたら、上下関係なんてなくなりますよね。2人の会話のテンポが非常にいいです。ブリティシュ・アクセントだとアメリカでは女の子にもてるとか、首相がしっかり英国の良さを大統領に伝えたりとか、かなり米国に対して対抗意識を出している映画ではありますが、そこをユーモアととらえられるか否かを制作者は、問いただしているのかもしれませんね。冒頭の9.11に対してのコメントがこの映画のトーンを現しています。

When the planes hit the Twin Towers, as far as I know, none of the phone calls from the people on board were messages of hate or revenge - they were all messages of love.
(飛行機がツイン・タワーを直撃した時、搭乗していた人たちからのメッセージは、僕が知る限りでは、嫌悪とか恨みとかではなく、愛情溢れるものであった)

ほんとに、Hugh Grantの首相ぶりが現実に見たくなった作品でした。

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