No.12「飛んでイスタンブール」の巻(2002/3/19)

 はあ〜い、お久しぶりです。皆さん、お元気ですか?私は2月、仕事が忙しくて忙しくて、はっと気が付いたらあららもう3月半ばだったのね、という状態でございます。イギリスに来てからはや2年と10ヵ月。それなのに、時間の経過も分からないぐらい働くなんて、未だめっちゃ日本人気質な私。いったいいつになったら、現地化できるのでしょうか。それにしても、こちらの人は超個人主義。仕事がどんなに忙しくても、同僚が出張に出ていてオフィスに人が足りなくても、1週間ぐらい休んで、「あれ?身体の具合悪かったの?」という問いに、「イタリア行ってた。すごく楽しかった」ってケロリンパと答える。周囲が抜き差しならない状況であっても、自分が休みたい時には休む。それが基本。あ〜あ、この感覚、なんかすごく羨ましいなあ。けど、私はだめなの。だって、忙しい時に1週間もオフとったら、仕事が気掛かりで気掛かりで、せっかくの休暇なのに気が休まらない......ああ、情けない......という状況に陥ることが目に見えてるもん。

とはいうものの、やっぱりロンドンは至極便利。ヨーロッパやアフリカ、アラブへと気軽に飛んでけるのだ。そういうことで、今回は、土曜日真夜中01:45現地到着、翌日曜日22:30帰国の、ちょこっと飛んでイスタンブール!ストレス発散してきちゃいましたあ〜。

イスタンブールは、東と西が交じり合う都市。今、世界中で誰よりも仲悪〜い!っていうイスラム教とキリスト教がみごとに解け合ってる地点だったよ。アヤソフィアというギリシャ正教の大本山の中を覗いてみたら、キリストさんマリアさんの壁画とアッラ−、マホメットの文字のプレートとが混在してて.......もっとよく見たら、神様に二人の天使がイスラム教モスクとキリスト教教会を捧げている図が......
なんだあ、ムスリムさんもクリスチャンさんもお互い仲良く共存できるんじゃあないですか。と、ふと、昨年大英博物館の「神道展」なる催しで見た「春日大社の曼陀羅」の絵図を思い出しました。春日大社の鹿の神様の絵に曼陀羅が描き添えられて......神道と仏教の融合......そんなことをつらつらと考えながら、ふらっと市場に足を踏み入れると、人人人人人人人人、物物物物物物物物。日本語しゃべる現地の人々も結構いて、いたるところで怪しい日本語で(それも結構流暢に!)話しかけられたりして......みんなみんな生きているんだ、友達なんだねえ。


それにしても、ここ、ほんとすんごいパワーだよ。で、そんな有象無象を飲み込み込むかのように、今日も大きな太陽が、空を真っ赤に染めながら、モスクの先に沈んでゆくのでありました......
こんなわけで、結構ハードスケジュールでしたが、週末ちょっとロンドンを離れ、奥深い宗教の交わりを心にじんと感じ、生きることのパワーを全身で受けとめて吸収、益々気力活力の漲ったまめ子でございます。食べ物も超美味しかったし、夕日も超美しかったし、もう一度飛びたいぞ、イスタンブール!

まめ子@London
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