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VOL.7

藤田絵理子さん   留学中に参加したキャリア・フォーラムで
日本企業への就職成功
 
藤田絵理子さん(25才)

■参加コース:IBPプログラム・ウエストミンスター大学(ロンドン)
■参加期間:2003年4月〜2004年2月
■インターン先:Jetro
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■就職の内定を断ってIBPでロンドンへ

Q: 大学を卒業されてすぐにIBPに参加されたそうですね。

はい。以前から留学に興味があったのですが、大学3年の終わり頃にインターネットでIBPのことを知り、それがロンドン留学のきっかけになりました。

Q: その時点で、大学卒業と同時に留学しようと決めていたのですか?

初めは迷いがあって、就職活動もしていました。でも、自分が何をしたいのかがまだはっきりと見えていなくて、「もっと刺激を受けて、自分自身を発見したい」という気持ちが強くなっていったんです。1年間の留学は自分を見つめ直すとてもいい機会になるのではないかと思い、内定をもらっていた会社にお断りして、留学することを決意しました。

Q: IBP参加の決め手は何だったのでしょうか?

単に英語を学習するだけではなく、英語を習得したその先に何を実現したいのかというところまで見据え、選択科目など、自分である程度プログラムをカスタマイズできるところが大きな魅力でした。

Q: 英語はどのように身につけたのですか?

私は英会話学校も行ったことがないですし、中学と高校、大学での勉強だけです。実は、学生の時は英語が苦手でした。ですので、言葉そのものをマスターするというよりは、異文化の中でのいろいろな体験を通して、自信につなげるための「手段」として、英語を身につけたという感じです。

Q: 大学では英語で苦労しましたか?

IBPでは、最初のタームで集中的に英語を勉強してから授業に入っていくというスタイルなので、授業についていけないということはありませんでした。始めにケンブリッジのファーストサーティフィケートなどを受けるのですが、それがいい訓練になりましたね。

Q: ウエストミンスター大学では何を専攻していたのですか?

日本の大学で心理学を学んでいたのですが、将来のキャリアを考えて心理学にビジネスの要素が加わったもの、会社の中での産業カウンセリング的なものをと考えて、ビジネス・ローとヒューマン・リソース・マネジメントを選択しました。

Q: インターンシップは何をしたのですか?

ロンドンのジェトロで4ヵ月インターンシップ体験をしました。具体的な仕事内容は主にリサーチでしたが、ジェトロが出している通商広報という日報に記事を書いたりしていました。職場では、大学で学んだビジネス英語を使って実際に仕事をしなければならないので、とてもプラスになりました。また、どうやってリサーチすれば情報が入手できるかということをここで教えてもらいましたが、これは、今の仕事に直接役立っています。

Q: 現在は大手通信企業にお勤めだそうですが、帰国してから就職活動をしたのですか?

いえ、ロンドンにいた時に決まっていました。留学生を対象にしたロンドン・キャリア・フォーラムが現地で11月に行われるのですが、ヨーロッパの日本人留学生はこのキャリア・フォーラムに賭けていて、その時にはヨーロッパ各地からロンドンに集まってくるんです。私が参加した時は日本から10数社の企業が来ていて、現在勤務している企業もそのひとつでした。その場で二次面接まで行い、12月に一時帰国した時に日本で最終面接を受けて、内定をもらいました。

Q: キャリア・フォーラムは、現地で就職活動をするにはまたとないチャンスですね。

現地のキャリア・フォーラムで内定をもらえる確率は低く、10%に満たないそうです。そこで面接を突破できなければ、あとは帰国してからの就職活動に賭けるしかありません。日本でも留学生を対象にしたキャリア・フォーラムがあるので、そういったものに参加したり、通常のフローで就職活動をすることになると思います。

Q: 最後に、藤田さんにとって留学して得たものは何だったのでしょうか?

自分の常識が通じない異文化の中で1年間生活してみて、自分はどうしたいのかをきちんと相手に伝えること、バックグラウンドの違う相手の感覚を理解し、受け入れることの大切さを学びました。
大学の授業でも、日本では講義形式で先生の話を聞く場合が多いですが、イギリスでは参加型授業が多く、積極的に自分の意見を発言することを求められます。その経験が今の職場でも活かされていると思います。

 
大学寮の近所を通る警備隊の馬車。ロンドンでは日常的な風景


大学が始まる直前に、デンマークへ旅行


インターン先のJETRO受付にて

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