IBPプログラム・ベルビューカレッジコース

留学を経験して、明確になった起業への道。
将来は日本と海外をつなぐビジネスがしたい

留学期間:2008年9月〜2009年9月(BC39期)
留学先:ベルビューカレッジコース
インターン先:ATAGO U.S.A.(精密機器メーカー)、Janet Wainwright Public Relations(映画広報)

1984年生まれ、東京都出身。社会人経験を経て、IBPベルビューカレッジへ留学。現地ではホームステイをした後、他国からの留学生とアパートを借りて生活。帰国後2ヶ月で、外資系販売コンサルティング会社への転職を果たした。


インターンシップの時の仕事への取り組み方が、今も役立っています。

語学学校の友達と初めてSafeco Fieldに行きました。一番安い席は7ドルと格安で、そのチケットを買ったのですが、グランドからは遠く、凍えるように寒い席でした

ルームメイトと一緒に住んでいたシェアハウスです。外から見ると1階建てのようですが、実はこの下にもう1フロアあって、2階建てです

学校で開催されるハロウィンパーティーにて。これがルームメイトのLindaです。この時から仲良しでしたが、当時はまだルームメイトではなく、ただのクラスメイトでした

インターンシップ先の社長と一緒に、インターン最後の日に撮った写真です。社長が着ているTシャツは、District9という映画の販売促進物です。映画のTシャツが自宅に200枚以上あるとか…

同じ日に私の送別会にて。目隠しをして、あの怪獣をスイカ割りのように叩くと、怪獣の中からお菓子がたくさん出てくるというゲームです

Q:留学前はどんな仕事をしていたのですか?

A:大学卒業後、新卒で化粧品メーカーへ就職しました。セールスプロモーターとして、取引先の美容院へ新商品の紹介や、キャンペーンプランの提案、スタッフ教育をしていました。

Q:なぜ仕事を辞めて留学を?

A:留学は大学時代からの希望でした。学生時代は勉強やアルバイトの関係で、留学を諦めざるを得なくなり「社会人になってから、タイミングをみて留学しよう」と考えていました。卒業後は念願の化粧品メーカーに就職。仕事は楽しかったのですが、将来のキャリアを考えた時に、その会社で働き続けることとは違ったので、そのタイミングで退職し、留学を決意しました。
IBPを選んだ理由は、英語を学ぶだけでなく、今後のキャリアアップにつながるようなビジネスの勉強できるということと、インターンシップができるのも魅力の一つでした。

Q:BCCを選んだ理由は?

A:2004年に全米TOP5の国際的なコミュニティカレッジに選ばれたのを知ったからです。日本で通っていた大学も大変国際的な大学だったので、日本で留学生を受け入れる立場だけでなく、いろいろな国の学生とともに留学生として自分が受け入れられる立場を経験し、上手くコミュニケーションを取りながら大学生活を送るためには何が必要であるのかということをしっかり見ようと思いました。そこで気付いたことや経験したことを、日本に帰ってから自分の大学の国際化促進に繋げられたらと考え、BCCを選びました。

Q:留学中に受けた授業の中で、特に役立ったと思う授業は?

A:どの授業も個性的な先生ばかりで楽しかったのですが、一番大変で、かつ役立った授業は「Public Speaking」です。30人ほどのクラスに留学生は数人で、ほとんどがアメリカ人でした。そんな状況の中、隔週でテーマに対する自分のプレゼンを考え、準備して、クラスメートの前で発表しなければならず、毎週緊張の日々でした。日本の大学では、学ぶことのできなかったスピーチの構成の作り方、話し方、聴衆の惹きつけ方など、とても勉強になりました。クラスメートの前に立って緊張の中でプレゼンをすることは、英語の上達にもつながりました。
また「Written Business Communication」という授業は、毎回提出するビジネスレターが訂正されて真っ赤になった状態で返却され、正しい表現を徹底的に身につけることができました。

Q:授業で苦労したことは?

A:IBP生のみの授業では、英語の話すスピードなど、先生も留学生にわかりやすく説明してくれるので安心して授業に出られますが、現地の学生と一緒に受ける授業では、先生も通常のスピードで話すので、授業についていくのが大変でした。毎回、ボイスレコーダーで授業を録音して、学校の行き帰りなどの時間を利用して繰り返し聞いていました。1学期目はほとんど聞き取れなかったのですが、徐々にわかるようになり、3学期目くらいには、ボイスレコーダーがなくても授業の内容が理解できるようになりました。

Q:2つの会社でインターンをしたそうですね。

A:はい。1社はATAGO U.S.A.という日系の精密機器メーカーのアメリカ支社で、貿易事務インターンとして働きました。ここでの主な仕事は、請求書の作成や各国の関税リサーチ、潜在する取引先のコンタクトリストの作成などです。支社長さんが、インターン生に対してとても好意的で、いろいろな仕事を任せてくださいました。特に、毎月行われる会議に参加させてもらえたのは貴重な経験で、アメリカのビジネスの現場を感じることができました。
 もう1社は、Janet Wainwright Public Relations という映画のプロモーション会社。大手映画プロダクションから公開映画のプロモーションを依頼され、その方法を考えて実施する会社です。私は、試写会に来て下さる人たちを探してチケットを配るという仕事をしました。映画の特徴を捉え、そのターゲットとなり得る人たちを選ぶという、日本のインターンシップではなかなかできないような体験ができ、とても楽しかったです。また、女性企業家である社長の仕事に対する想いや、私生活との両立についても知ることができました。

Q:留学先のインターン体験で得たものはどんなことでしたか?

A:職場での自分の目標を明確にして、受身にならずに積極的に動くということです。インターンシップを始めるにあたり、学校のアドバイザーの先生とインターン先の責任者の方と私で、インターンシップの目標を共有します。その目標を実現するために必要なことを考えて、実際のタスクに落としこんでいくということは、とても大切な作業でした。自分のするべきことがわからない時は目標を振り返り、何をすべきかを考え出すことで、常に積極的に仕事に取り組む状態へと自分を持っていくことができたと思います。現在も、この考え方はとても役に立っています。

Q:ほかの国からの留学生とアパート生活をしていたそうですね。

A:一緒に住んでいたのは、同じベルビューカレッジに通う台湾人と韓国人の留学生でした。話したい時はルームメイトの部屋やリビングに行って話したいだけ話す、やらなければいけないことがあるときは部屋にこもる、というように、シェアハウスでもプライベートを維持できました。特に台湾人のLindaとは、おいしい中国茶を片手に、夜遅くまで恋愛について語って、次の日は2人して寝坊というようなこともありました。風邪をひいた時は、お粥を作ってくれたり、本当の家族のようで居心地がよかったです。それぞれの誕生日は友達を招いて家でパーティーをするなど、常になにかイベントがありました。炊事などを全て自分たちでしなければいけないという点では、ホームステイよりは大変な点もありますが、時間をうまく使えば、私生活でも充実した時間を過ごすことができると思います。

Q:帰国後は、英語力を維持するためにどんな工夫や努力をしていますか?

A:語学は使わないと簡単に力が落ちるというのは日々実感しています。アメリカでできた友達とメールやチャットをしたり、スカイプで話したりと、こまめに連絡は取っています。その他、英語で音楽を聞いたり、英語のニュースをipodでダウンロードして聞いたり、常に英語に触れるようにしています。

Q:いつ頃から就職活動を始め、IBP留学をどのようにアピールしましたか?

A:帰国前から転職サイトに登録するなど動き始めていましたが、本格的に始めたのは帰国して1週間ほどしてからでした。不景気だったので、できるだけ多くの求人に応募しました。英語ができるというだけでは、アピールできるスキルにはなりません。むしろ留学経験から得た目標達成能力や柔軟性、コミュニケーション能力などをアピールしました。その結果、2ヵ月間で40社に応募し、3社から内定をいただくことができました。

Q:現在の仕事について教えて下さい。

A:スーパーやコンビニエンスストアといった小売企業に対して、PB商品の提案を行っているアメリカ企業の日本法人で、営業として働いています。社長以下、社員数名はアメリカ人なので、社内に英語を話せる人がたくさんいますが、現部署では、通常業務ではあまり英語を使う機会はありません。しかし、定期的に行われる社員のためのFunイベントなど、コーヒーを飲みながら、いろんな人と交流できたりする楽しい機会があるところはアメリカっぽいです。

Q:留学経験は、その後のライフスタイルやキャリア形成にどのように活きていますか?

A:留学する以前から「将来は起業したい」という想いがあったのですが、アメリカには独立して自分でビジネスしている方などもたくさんいて、そういった人と出会い、いろいろなお話を聞けたことはとても貴重でした。自分もいつかはその想いを形にしたいという気持ちが強くなり、そのためにはどうしたらよいかということを常に自問自答しています。
 また、海外で暮らしたことで、それまで感じたことなかった価値観や人生観の多様性などを実感しました。 さまざまな出会いによって、幅広い視野を身につけられたと思います。

Q:鈴木さんにとって、IBP体験はどんな意味があったとお考えですか?

A:ひと言で言うならば、人生のターニングポイントになったと思います。留学するまでの24年間、ずっと東京の親もとで暮らしてきました。ですので、東京以外の町に住む、ましてやアメリカで生活するという状況は、私にとって何もかもが新鮮でした。今まで、出会うことがなかった人たちや文化、言語に触れ、全く新しい視野を持つことができたと思います。同時に、アメリカと比較することで見えてきた日本の良さや、家族のありがたみを感じることができました。もし、前の会社を退職してすぐに転職活動をしていれば、不景気の中で転職することにもならなかったとは思いますが、今は留学の決断をして本当に良かったと思います。

Q:今後の展望などのビジョンを教えてください。

A:留学をして、より将来の起業への意思が強まりました。どんなビジネスをしたいかということも明確になりました(内容は秘密です)。しばらくは、今の会社で経験を増やすとともに、ビジネススキルを身につけたいと思います。そして、近い将来、海外と日本をつなぐような自分のビジネスを実現したいと思います。

Q:では、最後にIBP参加志望者へのアドバイスをお願いします。

A:1年間は長いようであっという間です。限られた時間の中で充実した留学生活を送るためには、常に自分の目標を忘れずに行動することだと思います。人それぞれ留学への想いや目標はあると思います。目標達成のために必要なことに積極的に取り組んでいけば、必ず素晴らしい留学生活が送れると思います。

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