海外インターンシップ

これから社会に出るにあたって、自分に足りない部分が何かを確認できた

参加コース:シアトルインターンシップ
留学期間:2010年8月23日〜9月20日
インターン先:Nikkei Concerns(福祉施設)

1990年生まれ、神奈川県出身。横浜市立大学(国際関係学専攻)3年次の夏休みに、1ヶ月間に渡ってアジア系の老人福祉施設でインターンシップを経験した。


積極的に行動することの大切さを学びました

Q:海外インターンプログラムに参加した理由を教えて下さい。

A:卒業後は、海外進出している企業や国際機関など、海外とのつながりがあり、英語を必要とする環境で仕事がしたいと考えており、海外でインターンをすることで現時点での自分の英語力がどの程度通用するのかを確かめたかったからです。

Q:インターン先について教えてください。

A:Nikkei Concernsという主に日系人やアジア人を対象とした福祉施設でインターンをしました。

Q:そこで岡島さんが担当した仕事内容は?

A:月・水・金は「Kokoro Kai」というデイケアプログラムのお手伝いをしました。仕事内容としては、お茶を飲んだりお菓子を食べながら参加者の話し相手をしたり、一緒に日本やアメリカの歌を歌ったり、昼食の配膳をしたり、体操やゲームや工作の補助などです。スタッフの方からの依頼で、皆さんの前でお月見に関する簡単なプレゼンテーションを、英語と日本語を使って行いました。Kokoro Kaiには、施設に入居している方だけでなく、外部からバスや車でやって来る方も大勢参加されていましたので、Kokoro Kaiのある日はとても忙しかったです。
火・木はKokoro Kaiがないのでそれほど忙しくはありませんでしたが、主にスタッフの方の手が回らない仕事をしました。Kokoro Kaiで使う部屋の机や椅子の掃除、施設に入居している方々の外出の付き添い、日本の歌の歌詞をローマ字に直したものの校正などをしました。

Q:インターン先ではどの程度の英語力が必要とされましたか?

A:それほど高い英語力は必要ありませんでした。日常会話がある程度できれば問題ないと思います。インターン先で使う言語は100%英語というわけではなく、日本語と英語を半々使うといった感じでした。日本人スタッフの方が数名いらっしゃいましたし、施設に入居している方やKokoro Kaiに参加している外部の方のなかには、英語よりも日本語の方が分かるという方もいましたので、100%英語を使う環境でのインターンシップに自信のなかった私にはちょうどよかったです。

Q:インターン中、壁に当たったことは?

A:最初の2週間は、仕事内容を覚えることに苦労しました。仕事内容を覚えるまでは、分からないことが多々あったのですが、スタッフの方に質問する勇気もなく、結局黙ったままでいるということが多くありました。しかし、黙っていてもスタッフの方は気づいてくれず、ただ時間が過ぎていくだけでした。それではもったいないと思い、どんなささいなことでも分からないことはすぐにスタッフの方に聞いて指示を仰ぐように心がけました。それを繰り返すことで仕事内容も徐々に覚えることができ、自分から積極的に行動することができるようになりました。

Q:インターン中の失敗談は?

A:一人ぼっちでいる入居者の方を無視してしまったことです。何と声をかけたらいいのか分からず、とまどってしまったことが理由です。今思えば、「どうかしましたか?」という一言でもいいから声を掛ければよかったと後悔しています。

Q:特に印象に残っているできごとはありますか?

A:現地に住んでいる日本人や日系人の方が、インターン先にボランティアとして来てくださっていたことです。特に、Kokoro Kaiのある日はたくさんのボランティアの方がいらっしゃいました。ボランティアの方の年代はさまざまで、なかにはKokoro Kaiの参加者と同じ年代の方もいました。また、ボランティアの方のなかには、お茶の時間に出すお菓子やテーブルに飾る花を提供してくださる方もたくさんいらっしゃいました。私もボランティアの方々と一緒に仕事をさせていただきましたが、皆さんと一緒に仕事をしていて、私がインターンした福祉施設はスタッフの方だけでなく、こうしたボランティアの方々によっても支えられているのだと感じました。

Q:インターン体験で得たものやスキルはどんなことですか?

A:どんな些細なことでも、分からないことは積極的に聞く姿勢が身に着きました。インターンをする以前は、分からないことを聞くことは恥ずかしいことだと思っていましたが、インターンを終えた今は、それは決して恥ずかしいことではないと思うようになりました。

Q:インターン体験によって、自分が変化したと思うところはありますか?

A:インターンをする以前と比べて、積極性が身に付きました。インターンをする以前は、「自分がやらなくたって誰かがやってくれる」と思い、自分から積極的に行動することはあまりありませんでした。しかし、インターンをしていて「自分がやらなければ仕事が回らない」という場面が多々あり、積極性を持って行動することの大切さを知りました。積極性を持って行動することは、今後社会に出て働く上でも大切なことだと思うので、これからも心掛けていきたいです。

Q:今振り返って、海外インターンは自分にとってどんな意味があったと思いますか?

A:インターンを通して、今後社会に出て仕事をするにあたって自分に足りないものが何かを認識することができました。また、自分の英語力が仕事をするにあたってどの程度通用するのかを確かめることもできました。海外でインターンをしたことで視野が広がり、それまで曖昧だった将来の方向性が明確になりました。

Q:大学卒業後の予定を教えて下さい。

A:大学を卒業後は大学院への進学を考えているため、就職活動はしていませんが、興味のある企業のホームページを見たりして情報収集をしています。海外でインターンをしたことで、英語を使って仕事をすることの楽しさを知りましたし、現時点の自分の英語力でも特に支障なく仕事ができると自信が持てました。なので、大学院卒業後は英語を使う環境で仕事をしたいと考えています。特に業界は決めていませんが、英語を駆使して、海外と日本の懸け橋になるような活躍ができればと思っています。

Q:就職活動の際、海外インターン体験をどうPRしようとお考えですか?

A:インターン体験が就職活動に有利に働くかどうかは分かりませんが、自分をアピールする要素の一つにはなると思います。「インターンを通して自分を成長させることができた」という点をPRできればと考えています。

Q:海外インターン参加希望者に向けて、アドバイスをお願いします。

A:言葉も文化も違う海外で1ヵ月間インターンをすることに対して、不安を抱く人はたくさんいると思います。私も、参加を決める前は不安がたくさんありました。しかし、「海外でインターンシップができるのは、人生で一度しかないかもしれない。これは、自分を成長させるチャンスだ」と考え、思い切って参加を決めました。今では、参加して本当に良かったと思っています。参加する前は自分の英語力にそれほど自信がなかったのですが、1ヵ月間のインターンシップを通して自信がつき、参加する前よりも「英語を使って海外とつながりのある仕事をしたい」という気持ちが強くなりました。大変なこともありましたが、この経験は私をひと回り成長させてくれました。
英語力に自信がなくても、海外での滞在経験がなくても、海外でのインターンシップに少しでも興味があるなら、是非チャレンジしてみてください! 1ヵ月という短い期間ではありますが、間違うことを恐れず何事にも積極的に取り組むことで、充実した日々を送ることができますし、良い経験ができると思います。

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