益 真澄さん

参加コース:PGD Hotel Operations Management Programme
留学期間:2010年7月~(SEG Foundation Course/事前研修8週間に参加)

1985年生まれ、東京都出身。駒澤大学卒業後、SHMSへ留学。大学生の時に、都内のイタリアンレストランで、サービスから調理補助まで経験している。2010年10月現在、PGDコース受講中。

Q:Foundation コースはどんな内容でしたか?

コースは、4週間を1Termとしたカリキュラムになっていて、2つのTermを受講しました。
8週間を通してのGrammarを中心としたクラス、また最初の4週間では、ワインの基礎と、そして論文、Study Skill等を主に勉強しました。
最初に苦労したのは論文です。始まるとすぐに、パソコンを使ってページにして20頁くらい(チャートや参考文献等を含めて)の論文を書く、というのが課題でした。いきなりなので、びっくりしました。(笑)テーマは、それぞれ自分で決めます。自分の場合は、"Japanese Food Culture"というテーマで、日本料理文化との違いについて書きました。書きやすいにように自分に関連したトピックを選ぶように、ということだったので、以前イタリアンレストランでバイトをしていた経験を生かせるテーマを決めました。
論文は、受験勉強以来、それも300語程度しか書いた記憶がなかったので (笑)、一番大変でしたね。Hospitality の勉強では、特にワインの基礎について、苦しんでいる学生がいっぱいいましたが、自分はレストランでの経験が生きて、ワインに対する知識があったので、7割くらいは知っていた、そんなに大変ではなかったです。
Study Skillsのクラスでは、例の論文をはじめとして、これから英語をつかって学んでいくにあたっての効率的な学習方法のスキルを身につけることを勉強しました。
Foundation Courseは、PGD(Postgraduate Course)と、Diploma Course(メインプログラム)によってFoundationのレベルがわかれています。論文のコースでも、PGDコースに行く学生は、各自が論文(Dissertation)を書くことが、いきなり課題となりますが、Diploma Courseのレベルでは、プロジェクトライティングとしてグループでみんな同じテーマで、少しずつ助け合いながら書き上げるという課題となります。

Q:クラスの構成は?

Foundation Courseは、PGDレベルの学生は8週間のコースは7人でした。4週間後には、また学生が新しくFoundationに来たのですが、自分のクラスのメンバーは8週間を通して同じです。
国籍は、中国、台湾、カザフスタン、タイ等です。9割がアジアからの学生のような感じです。中国人の友達は本当に多くできました!
日本人はマイノリティで、Foundation Course全体でも少ないです。男は僕1人のようです。(笑)

Q:SHMSについてはどのような印象をもちましたか?

Foundation Courseの内容については思ったよりレベルは高いと思いました。
環境については、食事にも寮にも不満はありません。SEG Foundationの間は、バイキング形式のレストランでしかないけれど、コースが始まればフレンチや多国籍のレストランがオープンとなりますから、食環境はもっと豊かになると思っています!(笑)
Foundationの間でも、いろんな国籍の学生にも配慮しているようで、アジア風に味付けしてあったり、たまにカレーなども出てきたり。自分は食べ物には問題はないのですが、でもたまに自国以外の料理をうけつけない学生もいますね。
自分たち作れる学生用のキッチンもありますが、まだ誰もつかっていないのでよくわからないですね。

Q:スイス/レザンはどんな印象ですか?

スイス国内はフランス語圏を回ってみました。土日もフリーなので、週末は近くのモントルーやローザンヌ、ジュネーブなどにでて観光しました。スイスの町並みは好きですね。
レザンは、村と言った感じです。たしか2000人くらいしか人口いないので、本当に小さな村です。先日お祭りもありましたが、まるで村の人全員が集まっているようでした。外出をすると、村の人と少し話しをすることもあります。英語を話せる人も随分いるようですが、時折フランス語しか話せない人もいますね。
すぐ近くにスポーツセンターもあって、友人と週末にはバスケットボールをしたりします。普通に施設等を使ったり、バー等にも行くと、地元に人とふれあう機会もあり、話したりします。
レザンではあまりすることがないかもしれないです。でもすぐ近くに山頂に昇るリフトなどもあって、本当にスキーリゾートの町なんだなという感じです。 

Q:Foundation が終わって、いよいよPostgraduateのコースがはじまりますが?

新しく、新学期に入ることについて、あまり不安はないんです。もちろん、Foundationでは、クラスは7人だし、先生との距離も近い。解らないことがあればすぐに聞けたので、つまづくようなことはなかったけれど、Postgraduateコースは大学以上のレベルのコースだし、人数も増えるので雰囲気は変わると聞いています。でもFoundationをうけたことで、友人も多くでき、学校の雰囲気もつかめたこともあり、よかったと思います。
Foundationに関しては個人的な意見ですが、8週間はお勧めです。もちろん、英語に自信があって、本コースが始まる前にちょっと慣れておきたいという程度の方は4週間で十分だと思いますが、日本の多くの学生は英語の成績は良かったけど、、とか、検定試験ではそれなりの結果を出してるけど、、やっぱり自信がない!という方が多いんじゃないでしょうか。

Q:先の話になりますが、PGDの後半の有給インターンシップはどんなインターンシップにしたいですか?

インターンシップは、できればスイス国内でやりたいと思っていて、フランス語も取ることになると思う。フランス語圏なのでフランス語をここでがんばりたいと思います。

SHMS修了後の夢はありますか?

30までには自分の会社をもとうと思っています。このホスピタリティ産業でしたいと思っています。もしかしたら、レストランから店を持つことから始めるかもしれないです。卒業したら、まずはホテルで働いて経験をつんで、この産業の知識、技術が身についたと思えるようになったら自分で何か始めたいなと思っています。
まずSHMSでは、言語と文化の違い等をしっかり体験したいです。何もしらないで海外で働きに行くということは、料理人ならまだしも、お客様と接するホテルの仕事では、この経験は不可欠だと思っています。1年で、語学も含めていろんなことに慣れ、マネジメントも身につけられればと。この1年は本当に忙しいらしいと聞いていますが。(笑)
この1年間のカリキュラムがハードだとは聞いていますが、そんなに危惧はしていません。でも、敢えて懸念をしているといば、英語はまず身につけるけれど、ここで働く為には、フランス語も必要だし、また英語で会計学を学ぶことかな。先ほど、Foundationの前半の話しをしましたが、後半の4週間では、会計の基礎をします。基礎の基礎ですが、もともと数字が得意ではないので、それを更に英語で教えられるという部分で、最初は恐る恐るでした。基礎の基礎なので、なんとか乗り越えましたが、日本で学んだ時でも苦手でしたので、この先、更に難しくなると大丈夫かなと。(笑)マネジメントをしっかり学びたいので、乗り越えたいなと思っています。乗り越えたら、その分大きな返りがあると思ってがんばります!