IBPプログラム・ワシントン大学コース

現在はシアトルのIT企業に勤務。IBPは人生の分岐点でした

留学期間:2002年4月〜2003年3月(UW26期)
留学先:IBPプログラム・ワシントン大学コース
インターン先:JETRO

1975年生まれ、茨城県出身。学習院大学卒業後、社会人経験を経てワシントン大学へ1年間留学。JETROにてインターン業務を行った。プログラム修了後はロサンゼルスの貿易会社に就職し、現在は結婚してシアトルのIT企業に勤務している。


現役のビジネスマンの講義が貴重でした

シアトルから車で約8時間の距離にあるクレーターレイク。美しい緑と海や湖が広がっているオレゴン州の国立公園です

寿司ロールは種類豊富。マンゴーといちごのソースがかかっていたり、日本にはない寿司ロールが楽しめます

シアトルのダウンタウン、ウエストレイクセンター前の広場。夏にはモダンアートが展示されていました

カナダのビクトリアにある有名なホテルThe Empress。シアトルから日帰りでも観光できます

カナダのブッチャートガーデン Butchart Gardens

主人と一緒に見に行ったUWの桜です

シアトルからマウントレイニアへは、車で2時間くらい。ハイキングトレイルがたくさんあり、キャンプ地やロッジに宿泊すれば、じっくりと国立公園の大自然を満喫できます

シアトルのElliott Bay Marinaです。晴れた日はマリーナからマウントレイニアがよく見えます

Q:IBP留学前の経歴を教えてください。

A:日本の大学を卒業後、国際会議を運営する会社で3年ほどイベントコーディネーターをしていました。

Q:IBPプログラムに参加しようと思った理由を教えて下さい。

A:大学生の頃にヨーロッパの大学で短期留学を経験して、社会人になってからも海外の大学院進学と海外就職を希望していました。当時は、まだ具体的に何をしたいかがわからず、留学雑誌を読んだり、留学セミナーに参加したりしていました。その中でIBPプログラムを知り、1年間で大学の授業を受けながら現地企業でインターン体験できるところに魅力を感じました。

Q:UWコースを選択した理由は?

A:アメリカかイギリスかで迷いましたが、過去のインターン先企業のリストを見せてもらい、アメリカ(特に西海岸)では海外留学生、アジア人にオープンなイメージがあり、シアトルのUWに決めました。

Q:1年間の留学で達成しようと思っていた目標は?

A:語学力アップです。帰国後は国内で就職することを視野に入れてTOEIC850以上を目指していました。また、大学院進学や海外就職の可能性も調べようと思っていました。

Q:語学力はどれくらいアップしましたか?

A:TOEICのスコアでは、留学前が700、留学後が850です。現地でもラジオやTVで英語を聞き続けていたので、リスニングが飛躍的に伸びました。また、UWで日本語を専攻している学生と友達になり、英語と日本語の勉強を週1回行ったり、ボランティアや友達つながりでいろいろなイベントにも参加して交流の輪を増やし、会話力を身に着ける努力をしました。

Q:特に印象に残っている授業はありますか?

A:月に1〜2回ほど、現地企業の人がクラスで講義をしてくれたことが印象的でした。仕事内容や普段の生活も含めて、彼らの仕事に対する情熱や信念、会社の雰囲気を聞くことができ、とても貴重な時間でした。

Q:ホームステイとシェアハウスの両方を経験されたそうですね。

A:どちらもメリットがありました。ホームステイでは、困ったときや体調を崩した時に、家族にすぐに頼れたのは助かりました。大人数で夕ご飯を食べてその日あったことを話すので、かなり会話力を鍛えられました。週末には車で遠出して、観光に連れて行ってくれました。 シェアハウスに移ったのは、勉強に集中するためでした。UWのすぐ近くにあるアパートで、1フロアに5部屋と、共用のリビングルーム、キッチン、トイレとシャワールームがありました。アメリカ人、タイ人、ポルトガル人と韓国人のUWの学生と一緒で、文化の違いを学べましたし、MBAの学生もいたので、いろいろな学部や大学院情報を得ることができました。

Q:インターン先の名称と業態を教えて下さい。

A:JETROシアトルオフィスです。プログラム終了後の日本での転職活動に向けて、貿易関連の仕事に興味があったので、迷わずこの政府団体を選びました。JETOROのスーパーバイザーの方は日本人でコミュニケーションが取りやすいし、英語のみで限られた仕事をするよりも、日本語が必要とされる場所でインターンをすれば、より多くの仕事を任せてもらえると考えました。

Q:インターン先での具体的な仕事内容は?

A:会議の内容をメモしたり、ちょうどその頃に見本市や展示会が開かれていたので、日本に紹介すれば引き合いがありそうな商品をリストアップする仕事をしました。

Q:インターン中に苦労したことはありますか?

A:専門用語の英語は分からないことだらけでしたし、ビジネス英語の聞き取りにも苦労しました。分からないことがあれば、スーパーバイザーや周りの人にすぐに聞いて確認したり、インターネットですぐ調べるようにしました。

Q:働き方や仕事の進め方などで、日本との違いを感じましたか?

A:勤務時間はフレックスなので、朝6時に出社して、夕方は子供のお迎えのために3時か4時には帰宅する人がいました。男性も女性も仕事と家庭を上手に両立させている人が多いと思いました。また、電話でも会議でも、本題に入る前にスモールトークでウォームアップするのが上手だなと思いました。

Q:インターン体験によって得たものはどんなことですか?

A:さまざまな文化が交差する中で、いかに迅速かつ「win-win situation(双方に有利な状況)」に物事を進めるかを学びました。また、アメリカ人は仕事も私生活も余裕があって満喫しているように見えました。これはマネしたいと思いました。

Q:IBPの体験によって、自分自身が変わったと思うところはありますか?

A:日本を客観的に見るようになりました。それから将来のキャリア、特に専門職に就くことを真剣に考えるきっかけになりました。さらに「英語はスキルでなく、コミュニケーションを取るツール」であることを実感させられました。

Q:シアトルで就職活動をされたそうですが、いつ頃から就活を行いましたか?

A:J1ビザでも働けると知り、留学の中盤頃から、ビザをサポートしてくれる企業をシアトルやロサンゼルスの西海岸中心に探しました。何度か面接をして、ロサンゼルスにある航空機の部品を扱う専門商社で採用してもらいました。

Q:現在の仕事について、教えてください。

A:現在は結婚してシアトルに住んでおり、IT企業でローカライゼーションの仕事をしています。ロサンゼルスの貿易商社での仕事は数年続けましたが、やはり専門性のある職業に就きたいと思うようになりました。シアトルはIT、バイオメディカル、医療、など大手企業が揃っていますが、その中でも私が得意とするIT分野で仕事を得るため、UWでプログラミングやエンジニア系のクラスで2年間勉強をしました。 現在の会社はタイムカードがなく、やるべき仕事をきちんとこなせば朝6時に来て午後3時に帰ってもOKな職場です。月に1回ほど午後2時からビールやケーキが出てくる楽しい会社です。やりたい仕事やプロジェクトがあれば自ら手を挙げて、それが会社のメリットかつ個人のキャリアのメリットになるならチャンスを与えてくれる職場なので、毎日忙しいですが、非常にやりがいがあります。

Q:IBP経験は、就職活動に役立ったと思いますか?

A:そう思います。就職活動の時に、面接官から1年間の留学を「遊学」と受け止められてしまうか「ビジネス留学」と思われるかは、IBPの1年間をいかに有意義に過ごすかによると思います。

Q:ICCのサポートについて感想をお聞かせください。

A:渡米前は東京オフィスの担当の方と何度も電話やオフィスで話をして、不安な点が残らないよう準備を進めました。質問の返答はいつも対応が早くて助かりました。現地でも、不慣れな生活や学校で困ったことがあれば、スタッフの方々がすぐに相談に乗ってくれましたので、1年間という限られた生活の中で余計なことに時間をかけず、学業に専念できました。

Q:今後の展望や将来の夢を教えてください。

A:IT業界は日々刻々と世界が変わっています。現在はエンジニアの仕事をしていますが、新しいスキルや技術をどんどん吸収し、大人数のチームをけん引できるようになりたいです。勇往邁進の気持ちを胸に、毎日が勉強です。

Q:IBP参加希望者へのメッセージ、アドバイスをお願いします。

A:英語はあくまでも「コミュニケーション・ツール」です。日本では英語は「スキル」と呼ばれますが、海外で生活や仕事をする上では必要最低限のツールにすぎません。IBPプログラム参加前に英語力を十分に上げておくと、現地での生活をもっと楽しめると思います。将来、海外就職を考えている方は就労ビザの問題もありますので、日本語と英語の他に、海外で通じる専門スキルや資格があると就職も有利になるはずです。また、日本語と日本文化に関心が高いアメリカ人は多いので、日本の歴史や文化、宗教について基本的なことを知っておくと会話もスムーズに進むと思います。

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