IELTSとは
IELTS(International English Language Testing System:アイエルツ)は、 英語を母国語としない人を対象とした世界最大規模の英語能力判定テストで、世界で年間250万人が受験しています。海外留学の際に英語力を証明するテストとして、TOEFL iBTと同様にイギリス、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドのほぼ全ての大学・大学院が採用しており、アメリカでもTOEFLに代わるテストとしてIELTSを採用する教育機関が近年急増しています。
運営はブリティッシュ・カウンシル、IDP:IELTSオーストラリア、ケンブリッジ大学英語検定機構が共同で行っており、日本では公益財団法人英語検定協会が実施運営と広報活動を担当しています。試験実施会場は東京、大阪、名古屋など全国主要都市18ヵ所。実施回数や時期は会場により異なり、最も回数の多い東京会場では月2〜3回実施されています。
テスト内容
アカデミック・モジュールとジェネラル・トレーニング・モジュールの2つの試験形式があり、大学・大学院などへの留学希望者はアカデミック・モジュールを受験します。
テストは「聞く」「読む」「書く」「話す」の4セクションから構成され、記述式テストとスピーキングテストがあります。スピーキングテストは試験官との面接方式で行われ、通常筆記テストと別日程になります。(1日で全テストを行う1Day Testもあります。)全セクションの合計所要時間は約3時間です。
テスト構成
セクション | 試験時間 | 問題 | 特徴 | スコア |
---|---|---|---|---|
Listening | 30分+10分(解答を書き写すための時間) | 4セクション(40問)
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9.0 |
Reading | 60分 | 3パッセージ(40問) (1パッセージ900文字程度) |
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9.0 |
Writing | 60分 | 2問 Task 1: 150語以上(20分) Task2:250語以上(40分) |
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9.0 |
Speaking | 11 〜14分 | 3パート Part 1: 4〜5分 Part 2: 3〜4分 Part 3: 4〜5分 |
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9.0 |
テストスコア
テストスコアは、セクション(4セクション)ごとに1.0 − 9.0(0.5刻み)のバンドスコアで表され、総合評価は、4セクションの平均値とoverallバンドとして、1.0 −9.0(0.5刻み)で表示されます。一般的に大学入学に必要なスコアは5.5以上、大学院過程で6.5以上となっています。スコアは2年間有効です。
■ListeningとReadingの評価方法
全40問中の正答数により1.0 − 9.0(0.5刻み)のバンドスコアで表されます。 正答数とバンドスコアの目安は下記の通り。(問題の難易度により多少異なります。)
バンドスコア | 正答数 | |
---|---|---|
Listening | Reading | |
5 | 16 | 16 |
6 | 23 | 23 |
7 | 30 | 30 |
8 | 35 | 35 |
■Writing とSpeakingの評価方法
それぞれ、下記の4つの評価基準によって評価されます。各基準項目は同じ比重で採点され、総合判断でバンドスコアの採点が決まります。
Writingの評価基準 | |
---|---|
1. | タスク1 : 完成度(Task Achievement) タスク2 :適切な回答(Task Response) |
2. | 一貫性とまとまり(Coherence and Cohesion) |
3. | 語彙力(Lexical Resource) |
4. | 文法の知識と正確さ(Grammatical range and Accuracy) |
Speakingの評価基準 | |
---|---|
1. | 流暢性と一貫性(Fluency and Coherence) |
2. | 語彙(Lexical Resource) |
3. | 文法と正確性(Grammatical range and Accuracy) |
4. | 発音(Pronunciation) |
申し込み・費用
日本英語検定協会ホームページからオンラインで申し込みまたは郵送
受験料:25,380円(2015年10月現在)
日本英語検定協会のウェブサイト
http://www.eiken.or.jp/ielts