転職を目指してIBP留学に挑戦。地元志向から一転、海外就職を実現した留学体験に迫る!

海外大学での9か月間の学びと現地企業での3か月間のインターンシップ経験を通して、グローバル人材としての価値向上を目指すことができるIBP留学。
くわしくはこちら

今回は、IBP留学希望者および留学に興味のある方を対象に開催されたセミナーにて、転職を目指してIBP留学に参加し、現在はスウェーデンの現地企業の人事部で働く加藤りかさんにIBP留学経験がご自身の人生やキャリアに与えた影響について語っていただいた様子をお届けします!

スピーカー

 

加藤りか

加藤りか(かとう りか)

新卒で地方都市のメーカー総合職として3年半働いたのち、社会人としてIBP留学グリフィス大学コース(オーストラリア・ブリスベン)へ参加。留学中に準大学院(人材マネジメント)を卒業し、外資系企業に転職する。同企業で3年半のリクルーター経験を経て、現在はスウェーデンの現地企業Northvoltの人事部にてマネージャーを務める。

 

セッションをご一緒したスタッフ

 

ICCスタッフ高橋

司会:高橋梓(たかはし あずさ)

株式会社ICCコンサルタント
ブリスベンオフィスマネージャー兼カリキュラムコーディネーター

 

目次

1.地元志向から一転、海外就職へ。IBP留学を経て広がった視野と選択肢

ICC高橋さん(以下、高橋)

本日は、オーストラリアのグリフィス大学に留学されていたIBP修了生の加藤さんをお招きしています。よろしくお願いします。
早速ですが、自己紹介していただいてもいいですか?

加藤りかさん(以下、加藤)

はい、加藤りかといいます。もともと愛知で生まれ育って、大学卒業後も愛知県内の自動車系の会社で三年半働きました。
いわゆる総合職で採用されたんですけど、結構な男性社会の業界だったので仕事内容は雑用みたいなことが多くて。自分にとってはつらい3年半で、そこから転職がしたいと思ってIBPに申し込みました。英語は自分で勉強をずっとしていたのでそこをブラッシュアップしたいな、と。でもそこから自分が何かできると信じていたとかは一切なくて、「英語をちょっとだけ身につけて、また自動車業界のちょっと英語を使うような会社に転職して、地元に帰るんだろうな」ぐらいに当時は思ってました。

ただ、IBPですごくいろんな経験をさせていただいて、特に留学中にヒューマンリソースマネジメントを専攻したことで採用活動や人材採用にすごく興味を持ったんですね。名古屋から一回外に出てしまったこともあって、留学後は東京に戻って、インドの会社の日本支社で3年半採用担当をしました。

そこから今は電池のギガファクトリーを作る、Northvoltというスウェーデンの会社にいます。LinkedIn経由でディレクターから連絡が来て、5、6回面接をして、現地企業で採用活動をすることになりました。2,000人規模の研究開発部の採用を基本的に一人で担当しているんですけど、ヘッドハンティングがメインなので、「どういったパーソナリティやテクニカルのバックグラウンドを持った人をマーケットから探してくるか」ということをその部署の部長や課長と話し合って練りながら、チームを一緒に作っていく仕事をしています。

座談会_ 加藤りか_ IBP
留学

高橋

ありがとうございます。すごい角度の成長、変化ですよね。最初からバリバリにグローバルなことをされていたわけじゃなくても、ここまで大きく飛躍を遂げる一つのきっかけになっている留学プログラムだったと思います。

加藤

本当にそうだと思います。人生が変わると思います。

2. 社会人生活の中で募った「怒り」を原動力に決意したIBP留学

高橋

ところで、加藤さんの周りはあまり留学に行くような環境じゃなかったじゃないですか。特に名古屋の方は、名古屋が好きな方が多いですよね。その中でよくぞ南半球まで飛んできてくれたなって思うんですけど、この決心はどこから出てきたんですか?

加藤

多分、「怒り」のエネルギーが一番あったかなとは思うんですけど(笑)。私はやっぱり名古屋は大好きなんですけど、名古屋の自動車業界では男性社会の環境を生きていかないといけなくて。当時はどうしても理不尽なことしか起こらないっていう状況だったんですよね。なので転職を考えていましたし、もう出たかったんですよね、日本っていう国を。

高橋

それは息苦しかったですね。

加藤

息苦しすぎました。もう嫌だなって。それで毎日留学のことを考えていました。仕事をしている時も毎日IBPの情報を見て。

高橋

なるほど。怒りとかのマイナスの気持ちって強いですからね。そのエネルギーっていうか、勢いで飛び出してきちゃうっていうのはいいですよね。

加藤

そうそう、飛び出しちゃって良かったと思います。

3. 留学先で学ぶにつれて膨らみ始めた人材分野への興味

グリフィス大学
高橋

早速、質問が来ています。「人材系への興味は、プログラムの参加前からあったんでしょうか?それとも始まってから興味が出てきたんでしょうか?」いい質問ですね!加藤さん、どうですか。

加藤

私、人生でずっと悩んできたんですけど、本当にやりたいことがわからなくて。オーストラリアに行った時点でも何がしたいのかわからなかったんですよね。

ヒューマンリソースマネジメントを選んだのも、「まあこれだったら人事系にはいけるかな」って。ちょっとした専門性みたいなものが欲しくて、こっちの路線に進んでみようみたいな、結構ギャンブルみたいな感じで選びました。そこから触れていく中で採用って面白いなって若干思い始めて。それも「やりたい!」っていうような確固たるものではなくて、「ああ、なんか面白いな」って程度だったんですけど。

高橋

Graduate Certificate(準大学院学位)(※) を取る場合、専攻を一つに決めるんですけど、加藤さんみたいにやってみないと分からなくて、なんとなくこれかなっていうケースもとても多いですよね。他にも、実際に留学に来てみたら本当にやりたいことが見えてきて、専攻を変える人も結構多いです。

加藤

 IBP留学中はちょっとした「きゅん」、胸がときめく瞬間を大事にしていくといいんじゃないかなと思います。心の動きを丁寧に見ていくといいかなと思いますね。

高橋

いいですね。「準大学院で勉強したことについて詳しく聞いてみたいです」という質問が何点か来ていますが、覚えていますか?

加藤

リクルートメントも一つですし、インターナショナルビジネスコミュニケーション、まさに今自分がやっていることなんですけど、多国籍な企業の中でどうやって上手くミッションを進めていくかということも学びました。あとは人事について、レイバーロー(労働法)みたいな内容もやりました。もしもキャリア変更考えている方がいたら、ヒューマンリソースマネジメント、すごく楽しかったのでおすすめです!

※Graduate Certificateとは
海外の大学にある大学院入学レベルの学位で、日本では準大学院などと訳される。通常の大学院は2年間であるのに対して、GCは半年で卒業資格が得られる。一方、履修コースは大学院と共通のため、大学院レベルの知識とスキルを身につけることができる。

4. Graduate Certificateを武器に手にした外資系企業への転職と海外でのキャリア

IBP留学でのビジネスシーン
高橋

「今の企業にリクルートされた時は、Graduate Certificateのような学歴のバックグラウンドは大事でしたか?」という質問が来ています。よろしくお願いします。

加藤

大事だったと思います。Graduate Certificateっていうのは履歴書に書けるんですよね。私はヒューマンリソースマネジメントを勉強しましたよっていうふうに証明できるのってすごく大きいなと思っていて。

私、これがなかったら彼らの目に留まってないかもしれないです。その前にインド系の会社に採用担当として転職した時も、Graduate Certificateはすごい効きました。

高橋

Graduate Certificateは学位なので、最終学位がグリフィス大学準大学院卒になるんですよね。履歴書の学位に書くことによって、スペシャリストとして見てもらえるんです。

加藤さんは今こうして、実際に人材系のキャリアを切り拓いて、海外の現地の企業で管理職をされていますけど、海外で働いていて楽しいなとか面白いなって思うことってありますか?

加藤

一番楽しいなと思うところは、やっぱりいろんな人がいるっていうところですかね。私の今いるNorthvoltは120か国から人が集まっていて、一つの部署に10か国以上は違う国出身の人がいるっていう感じなので、考え方や価値観が違って当たり前なんですよね。で、違って当たり前だけど、どうやってミッションをクリアしていくのかっていうのを一緒に考える。

変な礼儀とか一切気にしないで、「いや、これは違うでしょ」「なんでかというと、こうだから違うでしょ」っていうのをとことん考えていく。私も違ってるかもしれないし、誰が正解とかないっていうのが楽しいですよね。

5. 社会人だからこそ!IBP留学で転職やキャリアチェンジを目指す方へのエール

高橋

追加情報として、Graduate Certificateのコースでは社会人の仲間ができますよね。オーストラリアのローカルの方も含めて、一旦社会人をしてキャリアチェンジをしようとするときに大学院に通う方がとても多いので、平均年齢が30歳前後ですよね。

加藤

周りには30歳、40歳の方もいらっしゃいましたね。

高橋

そうですよね。これからヒューマンリソースのプロになって働こうと思ってる同世代の世界中の人と一緒に学んだり、情報交換ができるっていうのは、一つのメリットなんじゃないかなと思います。友達もできますよね。

加藤

そうですね、仲良くなります。大変なこともあるんですけど、みんなで力を合わせてやっていくので絶対大丈夫なんです。みんなで一緒に頑張って、卒業できるようになっています。

社会人留学だと年齢だったりだとかで心配する気持ちは私もすごく分かるんですけど、一回出てしまうと、実は年齢とかって本当に関係なかったりします。今は高齢化社会っていうのもあって、20代30代って就職市場だとすごく若いです。なので、ぜひ勇気を出してみてほしいなと思います。大丈夫です!

高橋

加藤さんがIBP留学を経て海外で活躍できているように、後に続いてくれる方が増えればいいなと思います。加藤さん、本日はありがとうございました。

加藤

こちらこそありがとうございました。

この記事を書いたライター

緋花瑠(ひかる)総編集担当
英語と会計分野のスキルアップを目指して資格勉強に励む。旅行が好きで、これまで訪れた中で一番のお気に入りの場所はマレーシアのランカウイ島。