【休学留学インタビューvol.3】悩んだ末、内定を蹴ってアメリカ留学へ

悩んだ末、内定を蹴ってアメリカ留学へ

休学留学インタビューの3回目は、内定を事分かって留学した山口さんにお話を伺いました。渡航前にたてた留学の目標は、ほぼすべて達成したという山口さん。勉強とインターン以外にも、ミュージカル鑑賞やロードトリップに挑戦し充実した生活をおくられたそうです。


まず、留学に行くことに迷いはなかったですか?


ありました。既に就職活動をしており、「うちに来て欲しい」と言ってくれる会社があったので悩んでいました。でもIBPグローバル留学の奨学生に合格したあと、ICCの方が親身に相談に応じてくださり、落ち着いて自分の将来について考えることができました。


最終的にどういった気持ちで留学の道を歩んだのですか?


ビジネスセミナーや旅行など短期で外国に行くことはあったけど、長期で生活したことはないなあと改めて気が付きました。そこで一年間の期間を使って自分にやれることはなんだろうと考えて、留学を決意しました。つまりすぐに就職するのではなく、外国での生活に身を置いて英語はもちろんのことその文化を学びたいと思いました。


就職活動中の応募だったかと思いますが、どのようにIBPを知ったのですか?


先輩の友人の方が参加していたを聞いてからです。アメリカのビジネスセミナーに参加していた先輩だったので、まずは話を聞きにいこうと思いました。そしてよくよく調べると僕の同じ大学からBellevue CollegeとUniversity of Washingtonに行っていた人が見つかりました。これは話を聞かない手はない!と直接コンタクトをとって、応募を決めました。


お話を聞いてどんな気持ちを抱きましたか?


純粋にかっこいなと思いました。ホームページ上でも英語インタビューを受けいていたりして。自分も負けないくらいに頑張ろう、と自分を奮い立たせてくれました。

 

授業やインターンの合間をぬってミュージカルを鑑賞


山口さんは、大のミュージカル好きでしたよね。


その通りです。留学中に14〜5回は観ました。(笑)これはもう本当に趣味ですね。山本さんとも学校のミュージカルを観に行きましたね。


そうですね!とても学生とは思えない出来栄えに感動しました。でもプロのチケットは結構お金がかかるのではないのですか?


アメリカだから安いんです。さらに当日夕方6時くらいから学割があって、すごくお財布に優しかったです。本場の高校でのミュージカルは日本円で700円くらいで観ることができました。


授業や他の活動も忙しい中、時間のやりくりはどうしていましたか?


ホストファミリーが照明技術のお仕事をしていて、ミュージカルに一緒に連れて行ってもらったのがきっかけでした。なのでもともと確保していたホストとの時間をミュージカルに充てたりと、時間の捻出には困らなかったです。


ミュージカル以外のおすすめの時間の過ごし方は?


近くの自然に囲まれている湖のある公園に通っていました。20分くらい歩いて考え事したり、リラックスしたり。音楽とか聴きながら、何をやろうか瞑想したり、バタバタしすぎてるなあと一息ついてみたり。近くに自然があるのはすごくよかったです。

 

友達との時間も勉強のうち


山口さんはISAという組織で活動していたということですが、どういった組織でしたか?


留学生との交流イベントを主に主催する学校の団体です。なので、組織の中は留学生だけではなくネイティヴの方も多かったです。


どのくらい組織に加わっていたのですか?


アメリカに来て2ヶ月がたった6月から10ヶ月ほどでした。夏には主導的にハワイをテーマにした国際交流パーティーを開催したりしました。


卒業式の時にサプライズでメンバーから祝ってもらっていましたね。


はい、嬉し恥ずかし申し訳なしでした。(笑)


そういった活動の中で、英語面ではどのように意識していましたか?


できるだけ英語環境に身を置くようにしていました。洋画をみたりしましたが、アメリカに居るからといって英語ができるわけではないと気がつきました。授業も結局は大勢の中のひとりの生徒に過ぎず、発言さえしなければやり過ごせてしまう。


それで友達たちとの時間を大事にしていたということですか?


英語学習にはひとりとみんなでやるものの二種類があると思います。ホストファミリーや友人との会話の練習がひとつ。もうひとつは自分でできる学習。僕は友達と深い話ができないと思っていたので、朝三時半に起きて時差を利用して日本人向けのスカイプによるオンライン英会話を受講していました。


なかなか過酷ですね。


辛いことを味わえるのもいいことかなと思って。英語には苦手意識があったため、克服できたら自信にもなると思ったので努力しました。

 

うちに残ってくれないか。信頼を築くことのできたインターンシップ


IBPプログラムが提供している現地インターンシップはどうでした?


私は人材派遣関係の会社で働いていたのですが、まさに社員のひとりとして働かせてもらっていました。スキャンなどの一番下っ端の仕事から始まり。でもひとつずつ相手の期待を超える仕事をつづけると、徐々に大きな仕事をまかせてもらえるようになりました。面接に同席させてもらえるようになったり、評価を一緒にしたり。


働き甲斐はありましたか?


英語を話す人のみの環境で少人数でしたから、なおさらありましたね。インターンでは「うちに残らないか?」といってもらえることを目標にしていました。最後にはその願いも叶うほどに信頼をおいてくれて、とても嬉しかったです。アメリカの企業の中で働くことができ、残らないかといってもらえるような経験はここでしかできなかったと思います。将来のための推薦状を書いてもらうこともできました。


では総じて留学は成功したと言えますか?


立てていた目標は100%達成することができました。加えて、予想していないこともどんどん挑戦することができたので、その点では成功と言えます。


目標達成のコツはありますか?


物事を細分化してかつルーティーンワーク化することが大事だと思います。1年、1学期、1月、1週間…と。時間の使い方や、自分は何を大事にしたいのか、と考えるきっかけになると思います

 

2度のロードトリップが人生の貴重な経験となる


いろいろな活動をされてきたと思いますが、友達を作るコツって何かありますか?


コミュニティ、組織、ボランティア、団体、どれでもいいので自分の興味のあるところに所属してみるといいと思います。僕はISAの友達もそうですが、顔なじみの場をつくることは大事です。そうすれば社交的なタイプでなくても輪が自然と広がっていきます。


車を使って旅行するロードトリップをしたと聞いたのですが、それもその輪の影響ですか?


そうですね、これは自分で応募した国連関連の団体のプログラムに参加した時に出席した交流会で、たまたま出会った人たちに混ぜてもらいました。


何か目的のあるロードトリップだったのですか?


NPO事業の一環としていきました。アメリカの環境問題がありそうな地に行ったりと。ニューヨーク在住のおばちゃんとかトルコ人とかとともに。


大変でしたか?


自然の中や山にテントを張ったり、物々交換で農家のお野菜をいただいたりして、苦労というより興味深い経験がたくさんできました。天然風呂に入ったりと貴重な時間を過ごしました。

 

一度きりの人生、どうするかは自分次第。


奨学金制度や留学に迷っている学生に向けてメッセージをお願いします。


迷っているなら行った方がいいと思います。(笑)IBPを利用してもしなくても、ちょっとでも行きたいという気持ちがあるのならば行くべき。環境が許す限りは挑戦してみる価値があると思います。


なぜそのように思われますか?


せっかく生きているのだし、いろんなことを知った方が面白いと思います。一度きりの人生ですしね。価値観や考え方が広がり、人生も豊かになっていくと思います。

 

インタビューを終えて


留学前にしっかりと目標をたてて、達成のために綿密な計画をたてたという姿勢が素晴らしいと感じました。しかも、目標達成に向けて行動しつつも、趣味のミュージカルや友達との時間など楽しむことも忘れない。立てた目標を100%達成したからこそ、山口さんの言葉には自信がみなぎっていました。留学が人生を豊かにしてくれたと語ってくださった山口さんの顔にはつねに笑顔がありました。こんなふうに自信に溢れた方がIBPを通して今後も増えていくことを願っています。