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自分にしかできない何かを発見することが重要

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名前:下田 潤(しもだ じゅん)さん
参加コース:アメリカインターンシップ(シアトル)
留学期間:2014年8月〜9月
インターン先:EPA(米国環境保護庁):Environmental Protection Agency
神奈川県出身 中央大学 法学部 政治学科 3年生(当時)
自分の将来にどのようにインターンシップが活きるのか考え、行動に移せば現地でしか得られない貴重な体験ができる!

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プログラムに参加した理由は何ですか?

大学入学して以来、自分は漠然と国際問題について興味を持ち、知識を深めていました。しかし、3年に進学すると同時により分野を絞り、狭く深く学習したいと思い、法政策など法律的な観点からも研究可能であり、環境の悪化や各国の取り組むエネルギー政策に強く関心を抱いていたことから、今回は環境という分野に絞ってインターンシップを探すことを決意しました。
 しかし、インターネットや本を通じて様々な海外のNGO・NPOや企業を探したものの、植林活動や生態系の観察などボランティア要素の強いものが多く、自分が思い描いていた環境政策が立案され、決定が下される現場で実際に何かを学び、業務を行いたいという自分の希望とは異なるものばかりでした。そんな中、ICC国際交流委員会での政府環境庁でのインターンシップを発見し、様々な情報を政府環境保護庁のホームページで収集し、最終的に自分の希望していたインターンシップであったために応募することとなりました。

インターン先での具体的な仕事内容を教えてください。

研修先は日本が東日本大震災によって引き起こされた福島原発事故を経験した日本がどのように放射線の危険から、国民を保護し、放射線を評価しているのかに関心を持っていました。そのため、日本語または英語で書かれている文献や環境省などの公式なウェブサイトからそれらの情報を一か月間で報告書にまとめてほしいという要望のもと、インターンを受け入れてくれることになったのです。具体的に自分が行った調査は放射線が人の健康に与える影響を日米で比較するということでした。例えば、放射線が体内に摂取される媒介物としてどのような物が考えられるか、緊急時(原発事故など)に除染などの作業を行う作業員の安全の基準数値はいくつであるか、被ばくや化学物質の摂取量はどのように計算されているかなどです。米国の情報は受け取ったEPAの書類や図書館の本を参考にし、日本の情報は環境省、放射線医学総合研究所、厚生労働省など多岐に亘って調べ、参考にしました。最後の報告書は表の形式で日米の政策の違いが一目で分かるようにWordやExcelを使用し完成させました。

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インターンではどのようなことに苦労しましたか?また、それをどのように克服しましたか?

インターンシップの活動が始まって手渡され、EPAの書類に初めて目を通したときは、正直に言って文章の内容がほとんど理解できなかったことです。およそ30ページにもなるEPAの放射線リスク評価に関する報告書であったがあまりにも専門用語が多く、化学や数式なども多く含まれ、自分が今まで学習してきた内容とはまるで異なるものでした。そのため初めのうちは英単語を書き出し、日本語を調べ、場合によってはその日本語も聞き慣れない単語であるがゆえに更に国語辞典で日本語の意味を調べるという作業が続いきました。最終的にこの分野の報告書を一か月の間に書き終え、提出できるか不安であり、一番大変な一週間であったとインターンシップを振り返って思います。しかし、理解ができない文章や政策に関しては積極的に上司とコミュニケーションを取りながら明らかにし、辛抱強く多岐に亘る文書を何度も繰り返し読むことによって、インターンシップを始めて一週間が経過したころには、今まで点として理解していた知識が線となり、繋がっていくことが実感できたのです。

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滞在先はどうでしたか?

ホームステイ先はメキシコ人の家庭で、姉妹で生活している家族でした。学生を多く受け入れている家庭であり、自分が到着した際には日本人が1人、中国人が2人、サウジアラビア人が2人、タイ人が1人、様々な国の学生が生活していたため、多様な文化や価値観に触れることができたのもアメリカならではだと思います。さらに、部屋の設備が充実していたことや食事も非常に美味しく、滞在中不自由なく快適に生活ができました。

休日はどのように過ごしましたか?

ホームステイ先がシアトルダウンタウンに近かったこともあり、パイクプレイスマーケットや買い物に出かけることが多かったです。夏休み期間は、過ごしやすい天候なので様々な場所に訪れることができ、ホームステイ先の50人近く集まるパーティーに招かれたり、カジノやアウトレットにも車でホストマザーが連れて行ってくれました。

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インターン体験によって得たものはどんなことですか?

一言で言うなら柔軟性です。不測の事態や突然の変更に対してもいかに素早く適応してベストな判断ができるかどうかを得ました。これは就職活動のみならず、普段の生活においても大切な能力です。どんなタイプの人々や困難な物事に対しても、柔軟さを以て誠実に対応できることが自分の強みであることを今回のインターンで再認識できたように思います。

今後の展望や将来の夢を教えてください。

卒業後は企業、もしくはJICAなどの独立行政法人に就職したいと考えています。インターンシップを通じて思い知ったことは、放射線や大気中の科学物質を削減するために企業が果たす責任というのが存在するということです。経済の発展とともに環境の保全にも取り組む義務を果たす必要が企業には常に求められているために、企業の一員として何か経済活動を行うにあたっても今回のリサーチは活かすことができると強く実感しました。

海外インターンシップを考えている方へアドバイスをお願いします。

仕事をこなす中で語学力や考え方の違いなど様々な困難にぶつかることもあると思いますが、インターンシップを受け入れてくれる研修先は学生であり日本人であるインターンシップ生に必ず何かを期待し仕事を与えてくれるはずです。そこで、自分にしかできない何かを発見することが重要だと感じました。自分の将来にどのようにインターンシップが活きるのか考え、行動に移せば現地でしか得られない貴重な体験ができると思います。

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