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やらなかった後悔よりやった後悔をしてみる

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名前:宮﨑紗矢香(みやざきさやか)さん
参加コース:メルボルン
留学期間:4週間
インターン先:公立中学校・高校
社会学部 社会学科 2年生(当時)
08:30
出勤、朝礼
08:45
Year 11 and 12 授業アシスタント
10:25
Year 10授業アシスタント
11:45
次クラスの授業準備
13:00
スタッフルームにてランチ
13:50
Year 7 Teaching
15:10
担当教師にフィードバックもらう
15:30
退勤
16:00
ホストマザーとティータイム
17:00
日報記載、明日の教材作り
20:00
ホストファミリーとディナー

インターン時の経歴を教えてください

社会学部、社会学科、2年

プログラムに参加しようと思った理由は?

大きく分けて二つある。一つは、同年2月にマレーシアに語学研修へ行った際、現地の多くの学生が「日本を訪れることが夢」だと話すのを聞いて、日本への誇りが沸き上がるのと同時に、「自分の言葉で他国の人へ日本をアピールしたい」と思ったため。そこで日本語教師のインターンに応募することを決意した。もう一つは、「頭でっかちを克服したい」と思ったため。自分は頭でわかっていても行動に移せず他人に頼ってしまいがちであるが、ICCのプログラムは主体性が要求されると知り、自分の頭で考え行動に移す力を養うには最適な機会だと感じたから。

なぜメルボルンを選択しましたか?

大学のプログラムにタイでの日本語教師インターンがあり迷ったが、オーストラリアでは第二言語として日本語を奨励していて日本語教育がさかんであることを知り、治安面でも安心だったため、選択した。

インターン先ではどのような業務を行っていましたか?

基本は担当教師のクラスでの授業アシスタント。ワークシートの手伝い、ネイティブとして日本語文音読、上級クラスの生徒との会話練習の相手役など。ただ、個人的には物足りなさを感じたため、授業をやらせていただくことはできないかとお願いした。幸運にも許可が下りたため、year10(高校1年生)とyear7(中学1年生)のクラスを計7回担当した。Year10では「いadjectives(形容詞)」をトピックにジェスチャーゲームやビンゴゲーム、year7では日本のキャラクター紹介として、ピカチュウやドラえもんなどの自作パズルをやってもらったりした。最終日のクラスでは、とにかく日本について楽しく学んでほしいと思い、日本の総理大臣、首都、芸人などの名前を問うクイズや、コマやヨーヨー、竹とんぼ等の日本のおもちゃで遊んだり、日本から持参した篠笛を使って「桃太郎さん」を演奏するなどの授業を行った。
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インターン中に心がけていたことは何ですか?

生徒の名前を覚えること、生徒に積極的に話しかけること、生徒の目線に立って考えること。他のインターン先と異なり学校という場所は、特に生徒と教師、子供と大人、人間同士の関係性が大切であると思う。ビジネスやマーケティングをしているわけではないのだから、かけひきなど必要ない。ただ、生徒のことを思いやることが不可欠な場所であるから。

苦労した事は何ですか?また、その苦労をどのように克服しましたか?

インターン先の中高生は正直かなり授業態度が悪く、度肝を抜かれた。必修言語科目だから仕方なく日本語を選択したという生徒がほとんどで、10分も集中力が続かないというのが現状だった。どうしたら関心をもって授業を受けてくれるだろう、ネイティブであり年齢も近い私が前に出て授業をしたら、少しは興味をもってくれるのではないかと思った。しかし、教職も何も勉強していなかったため教案を作る段階から失敗だらけだった。一回の授業で何を生徒に得てほしいのか、目標を明確にするようにとアドバイスを受けた。けれど、初回の授業後に丁寧に授業計画を練っている自分がばかばかしく思えた。なぜなら、この学校には「秩序」がほぼ存在しないからだ。日本人のように椅子に座って先生の話を聞く生徒は数えるほどしかいないのだから、それを前提にしていたらいつまでも「授業」にならない。試行錯誤の上、たどりついたのが最後の授業だった。日本クイズ、おもちゃ遊び、篠笛演奏などだ。それまでの授業で、ひらがなやカタカナなどの文字練習、リスニングなどの受け身型の授業を嫌う傾向があるとわかり、授業内容を大きく変更した。このように授業をやる度に、先生からのフィードバックをもらったり自己モニタリングを行い、反省を次につなげるという作業をしていた。それが苦労や失敗をそこで終わらせないポイントになっていたと思う。
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滞在先はどうでしたか?

マレーシア人のホストファミリーだったことに運命的なものを感じた。同年2月にマレーシアへ語学研修に行ったため、マレーシアの観光地などの話に花が咲いた。夕食は私のお気に入りのマレーシア料理「ラクサ」や、インド料理、中国料理などを日替わりで出していただきバラエティ豊かな料理を楽しめた。仕事の都合で、ホストマザーと長男のみがこちらで生活をしているようで基本的にホストマザーと一緒にいることが多かった。マザーはヘルスケアの仕事だけでなく、ケーキ作りも仕事にされていてそのスーパーウーマンぶりにいつも圧倒されていた。
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休日はどのように過ごしましたか?

ホストマザーと近所の丘へ行って人気のスコーンを食べたり、ICCの他のインターン生とシティへ観光に出かけた。最後の週は、ICCのドライバーさんにグレートオーシャンロードまで連れて行っていただいた。

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特に印象に残っていることは何ですか?

オーストラリア・シドニーは世界で二番目のゲイコミュニティとして有名だが、メルボルンにおいてもそれらしき人を発見した。その人は、筋肉ムキムキで身体には深々とタトゥーがきざまれていた。ここで目を見張るのはその服装である。かなり短いショートパンツに、下着レベルのトップス、ふわふわのイヤーマフ。バスに乗車していた私は、彼が降りる際に思わず目で追ってしまった。

インターン体験によってどのようなことを得ましたか?

二つのことを学んだ。一つは、教師という職業には「忍耐」と「愛情」が不可欠だということ。担当の先生に言われた次の言葉は、私にとって大きな気づきと励みを与えてくれた。「生徒は習ったら忘れての繰り返し、どれだけ辛抱強く教えられるかだ」。「自分に厳しく、他人にも厳しく」になりがちな私が、間違いに寛容でいること、どんな小さなことでもほめてあげることは簡単ではなかったが、その大切さを実感した。二つ目は、生徒をステレオタイプで判断せず、それぞれのペースに合わせることだ。第一印象はかなり悪かったが、何人かの生徒は自閉症や貧困家庭など複雑な問題を抱えているということを後になって知った。単純に教師としてだけでなく、第二の親のような心で接することでお互いに信頼関係が築けるのだと学んだ。
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同経験を就活にどのように活かせそうですか?

私のインターン先で授業まで担当したインターン生は、私が初めてだということを聞いた。それも、教職などを何も受けていない状態で、英語だって自信をもって話せるわけではない、そして海外の学校、という条件で授業にチャレンジする人はあまりいないと思うので、いいアピール材料にできると思う。失敗した経験は包み隠さずあえて暴露することで、それをどう乗り越えていったかという成功体験につながると思う。またICCのプログラムを通して培った主体性を強みにして、たとえ計画通りに就活が進まなかったとしても、挫けず積極的に挑戦したい。

海外インターンシップを考えている方へアドバイスをお願いします。

「やらなかった後悔よりやった後悔をしてみる」。海外に出るという経験は、それだけでいつもの日常とは、かけ離れた視点を与えてくれる。もちろん緊張や不安も大きいだろうが、同時に「失敗なんて当たり前」と割り切れる強さも持てるはずだ。だからこそ、コンフォートゾーンを抜け出して貪欲に挑戦してほしい。挑戦しなかったら傷つくことはないけれど、前に進むことは絶対にできない。リスクをかえりみず挑戦した先に、成長は待っていると思う。

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