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高校留学インタビュー

得意のアートで学校の代表に選ばれました

秋山ユキ秋山由希(あきやま ゆき)
留学期間:2004年4月〜2007年12月
留学先:ロービル高校(オーストラリア・メルボルン)
埼玉県出身。私立中学校を卒業後の2004年4月からオーストラリア、メルボルン郊外にあるロービル高校(Rowville Secondary College)に留学。2006年12月に卒業。2007年8月より、アメリカ・ニューヨークにあるMarymount Manhattan Collegeに留学。その後、ボストンにあるMassachusetts College of Art and Designに編入。現在、Film/Videoを専攻。

中学卒業後にオーストラリア留学を実行


学校の代表として選ばれ、ショッピングセンターの壁画を描きました
Q:日本で中学卒業後、すぐに現地の高校に入学したのですか?
A:中学を卒業して去年の4月に来豪し、現地の語学学校で一学期間英語を勉強して、去年の7月からロービルの10年生に入りました。今年はロービル高校での2年目の年です。

Q:ロービル高校を選んだ理由は?
A:私の学校はキャンパスが2つもある大きな学校で、生徒数がビクトリア州で一、二を争うくらい多いんです。学校の規模が大きいので、選べる教科が多いのが魅力でした。学校が新しくて、校舎がきれいなことと、制服が可愛かった、ということも理由のひとつでしたが、最大の理由は、日本人の少なさです。私がこの学校を選んだ時は、日本人が1人もおらず、留学生を本格的に受け入れたこともないような学校でした。だから「他に日本人がいないのなら、めずらしがってかまってくれるかな」と思ったのです。

Q:学校の周囲の環境はいかがですか?

学校前で撮影した記念写真
A:学校は、どこの駅に行くのにも最低20分はバスに乗らないといけないようなところにあります。周りには牧場とかゴルフ場があるような田舎ですが、学校のすぐ裏に小さなショッピングセンターがあるし、バスで15分くらいで大きなショッピングセンターにもいけるので、生活しやすいところです。VCEのキャンパスに通う生徒たちのために、VCEセンターという施設があり、そこにはパソコンやキッチンがあったり、自習なども落ち着いてできるいい環境です。

Q:この学校の自慢できるところは、どんな点ですか?
A:実際にこの学校に来て思ったことは、先生たちのケアがとてもいいことです。生徒数が多いけれど、先生たちは生徒の名前と顔をほとんど全て覚えているし、わからないところをすごく丁寧に教えてくれます。留学コーディネーターの先生が他の校舎にいるので、すぐに話そうと思ってもなかなか機会を得られなかったりすることもありますが、ほかの先生たちも何か悩み事がある時には聞いてくれるし、この学校はいい先生たちがいると思います。校長先生も教頭先生もとても話しやすい感じの人たちなので、学校で会うと、様子を聞いてきてくれます。


5人のうち、2人は中国からの留学生。あと2人は現地の友達です
Q:秋山さんの得意科目は?
A:アートの授業が一番のお気に入りです。先生が私の作品を気に入ってくれて、たくさん話すようになったからです。日本にいた頃は絵が上手いわけでもなかったのですが、こちらではアートもひとつの大事な教科としてしっかり勉強できて「私はこういうことに興味があったんだ!」と気づきました。
実は去年、学校の裏にあるショッピングセンターの図書館の壁に絵を描くのに、学校の代表の5人の1人として選ばれたんです。デザインも自分たちでやって、地域の新聞に載ったんですよ。私の描いた絵と自分の名前が、この先も残るんだと思うと、とてもうれしかったです。
先生との仲も良かったし、一番得意な教科だったので、今年もスタジオアートの科目をとっています。さらに本格的なことをできるし、自分のアイデアを他の人に認めてもらえることは本当にやる気を起こさせてくれます。


画を描いた図書館のオープニングセレモニーで、アートの先生と
Q:高校に入って友達はすぐにできましたか?
A:10年生の間は、ただ友達を作ることに集中しようと思っていたのですが、去年は友達がなかなかできなくて、ちょっと辛かったです。英語ができないせいもありましたが、私は人見知りしてしまうのです。こちらに来てすぐ、地域のバスケットチームに参加し、ロービル高校に通っている子たちと事前に知り合いになっていたので、しばらくはその子たち10人くらいのグループと一緒にいたのですが、大きなグループに入ってしまうとなかなか話に入れなくて落ち込んでしまいました。話せない自分がすごく嫌だったのです。でも10年生の4学期に入った時に一緒にいる友達を変えたら、自分が話す機会が多くなり、自分らしく振舞えるようになったのです。それからはストレスがすごく減りました。

Q:ホームステイ先はいかがですか?
A:ホームステイの家族にはめぐまれ、この1年5ヶ月、一度も変えていません。子供の悪ふざけの度が過ぎたりすると、すごくイライラしますが、最近はもう慣れたので、とても居心地がいいです。でも、去年の最後の方は、ホームシックに本当に悩まされました。ホストファミリーと仲が良くても本当の家族ではありません。気を使わなければいけないことも多いし、もちろん彼らは自分の子供の生活が中心なので、それを見ていると寂しくなってしまったのです。友達も日本にいた時ほど多くなかったし、どうしようもなくなって、親や日本の友達に電話しては愚痴や泣き言ばかり言っていました。その時は「たぶん電池切れしちゃったんだな」と考えて、ひたすら年末の一時帰国を待ちました。

Q:勉強などで壁にあたった時はどうやって乗り越えていますか?
A:勉強が嫌になってしまった時は「あ〜もうやる気ない!何もできない!」と言いまくります。そしたら、そんな自分をかっこ悪いと思うようになって、なんとなく意欲がわいてくるんです。今年から中国からの留学生が3人来たのですが、その子たちにも刺激され「私だってできる!」と頑張っています。それに今年は勉強を頑張る年、と決めていたので、自分のやりたいことを勉強して、それぞれの教科について深く考えることができるようになりました。日本にいる時は、とりあえず勉強しとかなきゃ、と思って勉強していましたが、今は自分のためにやる勉強、必要なことを学んでいるんだと思えます。

Q:今年の目標は?
A:進路を決めることが今年の目標です。それから、もっと自分を主役にすることを目指しています。自分が好きな自分になれるように。今でもたまにホームシックになるし、英語だってわからないことがたくさんあるし、友達ともまだ距離を感じる時があります。でもそういうことでくよくよ悩んだりしないで、やりがいのあることで自分を忙しくしていたいと思います。

Q:これから高校留学を目指す人たちへ、アドバイスをお願いします。
A:外国に留学すると、人生が劇的に変わります。家から遠く離れて住むことは、簡単ではありません。それでも、留学体験により、自分の人生だけでなく、日本、自分の家族友人、そして全世界と他の文化を完全に新しい視点から理解することができるようになります。

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