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高校留学インタビュー

先住民族の言葉「マオリ語」を勉強しています


留学期間:2003年4月〜2005年12月
留学先:Havelock North High School (ニュージーランド・ネイピア)
日本の中学を卒業後、2003年4月からニュージーランド、ネイピアにあるハベロック・ノース高校(Havelock North High School)に留学。2005年12月に卒業。


カラフルな美術室をもつ、ハベロックノース高校


パームツリーの並木もある温暖な気候(ネイピア)


学校中が盛り上がるというスクールボールで(ダンスパーティ)
Q:ホームステイ先の家族構成は?
A:エンジニアをしているホストファーザーは、手先がとても器用で、家で何か壊れてもすぐにキレイに直してしまいます。ホストマザーは、ユーモアたっぷりの優しいお母さん。先住民族マオリの血を引いており、幼稚園で保母さんをしています。3人の子どもはもう自立していますが、休みを利用して帰省してきます。

Q:ホストファミリーとは、普段どのように接していますか?
A:ディナーの後、コーヒーを飲みながら、たわいもない話をしたり、冗談を言い合ったり。ホストマザーには、悩みごとや友だちのこと、進路のことなど、何でも話します。

Q:ホストファミリーとの間に何か問題が起こったことはありますか?
A:1年目のホストファミリーとは相性が合わず、小さな問題が色々と起こったため、移動しました。現在の家族とは一度だけ、壁のようなものを感じたことがあります。それは、マオリのホストマザーと親戚の集まりに参加したとき。皆が話すマオリ語が理解できず、疎外感を味わいました。でも、それがきっかけでマオリ語を勉強するようになり、ニュージーランド特有の文化に触れることができました。。

Q:普段の朝食やランチ、夕食の献立は?
A:朝食は毎日、コーヒーとシリアル。ランチは、自分で作るサンドイッチに、フルーツとお菓子です。休日は、ホストマザーが簡単なものを作ったり、マクドナルドやピザを買ってくることも。夕食は、肉とポテトがメインのキウイ・ディナーと呼ばれるシンプルな料理。週に2回はフィッシュ・アンド・チップスや中華料理のテイク・アウェイです。

Q:家事やお手伝いはやっていますか?
A:夕食後の後片付けと家族全員分のコーヒーを入れることが私の役目です。

Q:日本と違う生活習慣で戸惑ったことは何ですか?
A:シャワーの時間がとても短いので驚きました。日本では、お風呂に1時間入ることが普通でしたが、こちらではそうはいきません。

Q:高校の特徴
A:Havelock North High Schoolは、生徒数約1,000人。スポーツや音楽など、あらゆる分野でレベルの高い学校です。20人ほどいる日本人留学生は、みんなとても仲良しです。

Q:学校の環境について
A:あなたの1日のおもなスケジュールを教えて下さい。

Q:あなたの1日のおもなスケジュールを教えて下さい。
A:毎朝6時半におきて8時ごろ家を出ます。学校までは毎日徒歩で30分かけて通学します。学校は、8時45分から始まり、3時25分まで、毎日5時間の授業があります。毎週金曜日のランチタイムには、希望者対象の数学の補習授業があります。5時の門限までに家に帰り、6時半のディナーの時間まで宿題をします。ディナーの後、お手伝いをして、家族とだんらんの時を過ごし、シャワーを浴びます。その後、また宿題に取り掛かり、授業の復習やTOEICの勉強などをして10時半には就寝します。週末は、友達と遊んだり、パーティに行ったりして楽しく過ごします。

Q:クラスメイトとはどのように交流を深めていますか?
A:クラスでは、授業の内容を教え合ったり、一緒にグループワークをしたりします。クラスの外で会えば、「今日の授業は○○するんだよね?」と、授業の話題から話すきっかけを作ります。学年が違う生徒とも、学校行事のことや友だちのうわさ話、日本のことなどを話します。仲良くなると、悩みごとや進路のこと、恋愛の話と、話すネタはいくらでもあります。

Q:ランチタイムはどのように過ごしていますか?
A:日本人の友だちやほかの国からの留学生、地元のキウイなど、皆一緒に話したりランチを食べたりしています。日本人同士でも、誰か違う国の人が入れば、相手に失礼なので英語でしゃべります。

Q:あなたの学校の好きなところを教えて下さい。
A:学校内には、鏡張りのダンス・ルームや演劇をするためのドラマ・ルーム、防音設備の付いている音楽教室やマオリの装飾が施された教室など、日本の学校にはない物がたくさんあります。

Q:あなたの好きな学校行事は何ですか?
A:学校中がワクワクする行事が、ボールと呼ばれるダンスパーティです。女の子はどんなドレスを着るのか、誰をパートナーとして連れていくのか、など話が尽きることがありません。2年ごとに行なわれるコンサートも楽しみです。グループに分かれ、歌ったりダンスを披露するイベントです。

Q:今までにどんな科目を履修していますか?
A:日本の高校1年生に当たるYear11では、ESOL、音楽、美術、家庭科、地理、数学を履修。2年目のYear12では、ESOL、写真、美術、日本語、地理、数学を取りました。今年、Year13では、ESOL、English、日本語、数学(微積分学)、数学(統計学)を取っています。ESOLは、留学生のための英語のクラスですが、Englishは日本でいう国語のようなもので、本を読んだり、映画を観たりします。日本語の授業では、日本人は英語の翻訳をしたり、漢字の勉強をしたりします。

Q:好きな科目は何ですか?
A:Englishのクラスメイトは、キウイの生徒だけですが、クラスの人数も13人と少なく、アットホームな雰囲気です。先生はとても厳しいのですが、理解するまで丁寧に教えてくれます。内容はとてもハードなのですが、一番やりがいがあります。

Q:授業の進め方について教えて下さい。
A:先生は、教科書に書かれていることだけでなく、プラスアルファを教えてくれます。生徒はそれを自分の言葉でノートに書き留め、発言をします。授業中、寝ている生徒は一人もいません。先生と生徒一人一人が授業を進めています。クラス内はアットホームですが、生徒の授業態度はとてもまじめです。

Q:参加しているスポーツ・文化・ボランティア活動について教えて下さい。
A:留学初年度は、学校の女子サッカー部に所属。練習と試合が週に1回ずつありました。2年目にはコーラス部に入り、週に1回練習をして、コンクールにも出場しました。毎週火曜日の夜は、地域のグループが主催する3時間ほどのマオリ語教室にも通いました。

Q:その活動に参加して良かった点を教えて下さい。
A:女子サッカーやコーラス部に所属したことで、たくさんの友だちができ、英語も伸びました。また、マオリ語を習うことができるのはニュージーランドだけなので、とても貴重な体験になりました。

Q:あなたの住んでいる街の中で、お気に入りの場所を教えて下さい。
A:家の周辺でブッシュウォークができる場所を歩き、写真を撮るのが趣味になっています。お気に入りの場所は、学校から歩いて15分ほどの場所にあります。そこには、屋久島の杉のように大きな木があり、木の下にベンチがあります。

Q:なぜその場所が好きなのか教えて下さい。
A:留学したばかりのときに、友達が教えてくれた特別なスポットで、お互いの悩みごとなどを打ち明けていた思い出の場所なんです。夜に行くと満天の星が見えます。初めて見たときはあまりの美しさに息を飲みました

〜高校留学ニューズレターVOL.38掲載〜

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