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高校留学インタビュー

楽しいことばかりではなかったけど、
一生の友人と出会い、大きく成長できました


参加コース:ニュージーランド高校卒業留学プログラム
留学期間:2004年4月〜2006年11月
留学先:ネルソン・ガールズ・カレッジニュージーランド・ネルソン

1988年生まれ、大阪府出身。日本の中学卒業後の2004年4月よりニュージーランド、ネルソンにあるNelson College for Girl'sに留学。卒業後は立命館大学文学部に進学し、現在大学2年生。NZ留学時代は寮生活を送り、バレーボールやオーケストラなどに参加した。

寮生活はイベントが多く、楽しかったです。


イタリア人観光客さんをガイドした時。金閣寺にて


卒寮パーティで、ツバル人の友人キャサリンと


室内音楽大会にて。クラリネット担当の友人と


スイミングスポーツでは、各ハウスに分かれて競争しました


Sports Excellenceでバレーボールの賞をもらいました
Q:高校留学の理由は?
A:通訳ガイドになる夢を叶えるには、高校から留学するのがベストだと考えたからです。

Q:なぜ、ニュージーランドへ?
A:中学校の英語の教師がNZ出身で、いろいろ話すうちにNZのよさが分かりました。治安もよく、物価も安いのでNZに決めました。

Q:ネルソンはどんな町?
A:自然に囲まれているところです。学校のすぐそばには山があって、ウォーキングができたり、車で10分くらいのところに海があって、ビーチにもアクセスできます。町自体は小さくこじんまりしていて、ショッピング好きな方には物足りないと思いますが、勉強や生活するのには素晴らしい環境です。

Q:留学先のNelson College for Girlユsはどんな学校でしたか?
A:規則の厳しい女子高ではなく、自由でそれぞれの個性が生かせる学校でした。近くにNelson Collegeという同系列の男子校があり、男子校の生徒が女子高の授業を受けられたり、また女子高の生徒が男子校の授業を受けることができたので、共学的な一面もありました。男女問わずたくさんの学生と接することができて、視野を広げることができました。この学校にはNZでは珍しい寮があり、ネルソン以外の都市からも学生が来ていて、たくさんの人々と会うチャンスがあったのはとてもよかったです。留学生の受け入れも盛んで、世界中からの学生と出会うことができ、彼らからたくさんのことを学ぶことができました。町は小さくてとても静かでしたが、学校はインターナショナルでとても刺激的でした。

Q:日本の学校と違いを感じたのはどんなところ?
A:日本では先生が一方的に授業をして、学生はただ聞いているだけという受身の学びですが、NZでは自分からやっていかないと何も得られないというところが一番の違いだと思います。たとえば、授業で先生が学生に質問すると、ほとんどの学生は積極的にその質問に答えようとします。黙っていると理解していないと思われるのです。また、日本はテストの成績重視ですが、私が行っていた学校では、授業の中でどれだけ積極的に取り組んでいるかをちゃんと見てくれていました。日本では数学のテストは時間制限があり苦手でしたが、NZでは3時間の間に仕上げればよかったので、計算が遅い私にはとてもよかったです。

Q:特に好きだった授業は?
A:音楽です。コンピューターのソフトを使って作曲したり、定期的に発表会に出たり、アンサンブルグループを作って室内音楽大会に出場したりしたことは本当に楽しかったですし、とてもよい思い出です。

Q:勉強以外に熱中していたことは?
A:ピアノとフルートをやっていて、他の学生と一緒に老人ホームを訪れ、ボランティアで何度か演奏しました。聞いてくれたおばあさんやおじいさんが喜んでくれたときは、本当に感動しました。また、学校のバレーボール部に所属して、NZ全国大会に出場したり、Nelson womans volleyball teamにも入って、他の町に行って試合をしたりしました。

Q:留学当時は寮生活だったそうですね。
A:寮のいいところは、何でも話せる友達がたくさんできることです。毎日一緒に集団生活するので嫌なことも見えますし、一人になりたいときもありますが、何か問題があって悩んでる時、そばにいて話を聞いてくれる仲間がいるということは本当に心強かったです。寮には夜10時までに帰ること、朝の集会に出席することというルールがありました。イベントはたくさんあって、ハロウィンは皆でお化けに変装したり、シークレットフレンドというゲーム(2週間くらい名を明かさずに他の学生に手紙を書き、毎回自分の特徴を伝えて、最後のパーティの夜に正体を明かしてプレゼントをあげる)をしたり、とても楽しかったです。

Q:留学時代の忘れられない思い出は?
A:寮には南国の島ツバルからの留学生がたくさんいて、その子たちからツバルのダンスを教えてもらって一緒に踊ったことや、テスト期間中、勉強で疲れてる時に、ツバル人の友達と夜中にBOX入りアイスクリームを食べたことは忘れられません。また、高校2年生と3年生の時にダンスパーティがあり、ドレスアップして素敵な時間を過ごしたことはかけがえのない思い出です。

Q:高校留学で得たものはどんなこと?
A:高校留学したことによって、私の中でたくさんのことが変化し、いろんな人に会ってさまざまことを吸収できたと思います。まず、親から離れて暮らすことで自立心が養われました。自分が今までどれだけ親に頼っていたかということが分かり、本当に親のありがたみが身に沁みました。また、クラスでは自分から前に出ていかないといけないので、積極性が伸びたと思います。もちろん英語力は普段の生活でUPしたと感じています。何よりも一生の友達を作ることができました。私の大親友はツバル人で、家族のような存在です。彼女からツバルの文化や習慣を知り、私たちが毎日普通に暮らしていることがどんなに幸せなことか改めて気づくことができました。
留学中は良い思い出だけでなく、辛い体験もしました。たとえば、差別を受けたりしました。日本にいると差別される感覚が全くわからないですが、差別されることがどんなに悲しく、辛いかを身をもって体験しました。自分が嫌いになったこともあります。でも、ツバル人の友人と出会って、ありのままの自分でいることの素敵さや、毎日を感謝して生きることの大切さを知り、怒りや悲しみをコントロールできるようになりました。これは私にとって大きな成長で、彼女に出会えたことを本当に感謝しています。

Q:日本の大学進学のために、現地でどんな準備をしましたか?
A:一時帰国した時に親といくつかの大学見学に行き、資料を集めました。帰国子女入試で小論文が必須だったので、進学準備は、主に小論文の練習をしていました。

Q:大学生活に留学経験が役立っていると思うことは?
A:立命館大学は英語で普通の授業をするJWPというプログラムがあり、その授業をいくつか取っています。先生は外国人で、欧米やアジア各国からの留学生もクラスにたくさんいます。この授業では、留学時代のように授業中に質問したり、ディスカッションしたりするので、今までの経験がとても役立ちます。

Q:ボランティアで京都の観光ガイドをされているそうですね。
A:そもそも私が留学した理由は、通訳ガイドになる夢を叶えるためでした。大学を選ぶ時も、その夢が叶えられるような場所にしたいと思い、京都にある大学を選んだのです。大学に入ってサークルを探している時に、今所属しているガイドサークルに出会いました。サークルのチラシを見た瞬間「これだ!」と思い、入部。今まで17組のツーリストをガイドしました。
以前、イタリア人17名のグループのガイドをしたのですが、英語を話せる方は2人しかおらず、あとの15人は私にイタリア語で話してきました。ちょうどイタリア語を習っていた時で、挨拶程度ぐらいの少しは理解できたので、私なりに一生懸命話しました。すると、それまで黙っていた人もだんだんと話してくれるようになり、最後に「ありがとう」と言っていただいた時は本当にうれしかったです。ツーリストの方たちに喜んでいただいた時、本当にガイドという仕事にやりがいを感じます。

Q:今後の目標や将来の夢を教えてください。
A:今年は通訳の専門学校に行こうかと考えてます。8月末には通訳案内業試験に挑戦したいと思っています。大学生になってから、夢について改めて考えさせられることが何度かありましたが、やはり私は通訳ガイドの夢を追いかけていきたいと思います。

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