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アメリカの大学からオーストラリアの大学院へ進学
マーケティングの理解を深めることができた

参加コース:オーストラリア大学院留学
留学先:シドニー大学
専攻: Master of Commerce

1988年生まれ、埼玉県出身。米国のコンコーディア大学アーバイン校(ビジネス学部経営学科)を卒業後、シドニー大学でMaster of Commerce(Marketing)を学ぶ。2012年12月に大学院を修了、2013年4月より外資系医療機器メーカーに勤務。

グループワークのチームメンバーがかけがえのない友達に

Q:大学院留学にあたり、日本ではどんな準備をしましたか?

A:大学卒業後は、アメリカの大学院に入学してMBAを取得することが目標だったのですが、職務経験がなかったため、1年間のMBAプログラム以外は入学できないことを知りました。最短でも1年以上は大学院で学びたいと考えていたため、この時点でMBAは諦めました。 視野を広げ、アメリカ以外の国に目を向けて調べた結果、オーストラリアでは職務経験がなくても大学院に入学できること、レベルの高い学校が多くあることを知り、興味を持ったのです。悩みましたが、新しい国で生活をスタートさせることで、人として成長できると考え、オーストラリアの大学院に進学することを決めました。

Q:アメリカとオーストラリアの大学の違いは?

A:学校の始まる次期と、成績の付け方が大きく違いました。アメリカの大学は8〜12月がFall Semester、1〜5月がSpring Semesterでした。それに対して、南半球のオーストラリアは3〜6月がFall Semester、7〜11月がSpring Semesterでした。アメリカは、夏休みが5月中旬から8月下旬の期間でしたが、オーストラリアは11月下旬から2月下旬まで。そのため、昨夏の就職活動は約1ヶ月と限られ、苦労しました。 成績の付け方については、アメリカではA(95%)、B(85%)、C(75%)、D(65%)のアルファベット評価でしたが、オーストラリアはHD (High Distinction 85%)、D (Distinction 75%)、C(Credit 65%)、P(Pass 50%)の4段階。最初の学期は戸惑いましたが、徐々に慣れました。

Q:進学先としてシドニー大学を選んだ理由は?

A:理由は2つあります。1つ目は、シドニー大学には世界中から多くの留学生が集まっている点。現地の人たちだけでなく、多くの留学生と交流が持て、文化や考え方の違いに触れられると考えました。2つ目は、自分の成長のためです。シドニー大学は、世界でも名の知られた大学のうちの一つで、教授や生徒のレベルも高いと聞いていたので、自分の力を試してみたかったこと、また、厳しい環境の中に身を置くことが、今後の成長に繋がると考えました。

Q:プログラムの内容について教えてください。

A:商学部で、マーケティングだけを専門課目として選択していました。グループプレゼンテーション、レポート(個別もしくはグループ)、ディスカッションの3点はどのマーケティングのクラスでも必修。教科によってはテストも必修でした。 グループワークは4〜6人でチームを構成し、役割分担を決めて完成したプロジェクトを学期末に発表するというものでした。あらかじめ決められたテーマを基にチームのメンバーで話し合って、プロジェクトの内容を決めていました。

Q:授業で苦労したことは?

A:グループワークで全員のアイデアがまとまらず、いつも苦労しました。リサーチを基にマーケットの現状を知り、現実的で実行できそうな意見が出るまで、話し合いを続けたのを覚えています。中でも、特に苦労したのがグループレポートです。リーダーは全員のパートを集めて、編集することが役割のうちの一つでした。何度かリーダーになったことがあるのですが、書き方のスタイルや表現の仕方が人によって異なるため、編集に多くの時間を費やしました。 プレゼンテーションは、学期末に行われました。プレゼンの時間は、質疑応答の時間も含めて、30〜40分ぐらい。ほとんどのクラスは、メンバー全員が発表することを必修としていましたが、中には10分の短いプレゼンもあったため、代表者のみが発表しました。 テストはTake-home、Online、In classの3種類。Take-homeはエッセー形式で、質問に対する適切な答えを書いたり、自分の意見を述べたりしました。Onlineは四択式で、決められた時間内に70問近くの質問に答えます。In classは記述式で、エッセーや選択問題がほとんどでした。

Q:クラスメイトの国籍は?

A:商学部には現地の学生よりも、留学生の方が多かった印象があります。特に中国からの留学生が多く、クラスの6割以上が中国人だったこともありました。アメリカ時代とは違い、タイ、マレーシア、インドネシア、シンガポールなどのアジア圏や南米からの留学生が多かったです。中には、私と同じようにアメリカの大学を卒業して、シドニー大学院で学んでいる学生もいました。 年齢もバックグランドも様々で、中には、教授よりも年上の方々もいらっしゃいましたし、高校や大学を飛び級して、大学院に入学した方もいました。多くの方々は、職務経験があって、キャリアアップや転職のために大学院で学んでいました。

Q:印象的だったプロジェクトについて教えてください。

A:「B to B Marketing」のプロジェクトが最も印象に残っています。オーストラリアのチェーン店のパン屋と大学が提携して、製品をキャンパス内で販売するという内容でした。実際にお店に行って取り扱っている製品を調べたり、お店のオーナーに、ビジネスの仕組みについてインタビューしました。リサーチを基に、どうしたら学校側が新規ビジネスに興味を持ってもらえるか、両者にとっての利点は何かを考えて、ビジネスプランを作成しました。時間は掛かりましたが、レポートやプレゼンでは高得点を取ることができ、その時のチームのメンバーはかけがえのない友達になりました。

Q:プログラムを通して、身に付いたスキルや知識は?

A:B to B Business の仕組みについての理解が深まりました。初めのうちは、B to B がどういうものなのか知りませんでしたが、授業内でB to B に関する記事を読むうちに、仕組みやビジネスの進み方を理解しました。また、グループでビジネスプランを作成し、学期末にプレゼンをしたことで、B to B Businessの知識が増えましたし、興味もかなり深まりました。

Q:大学院進学によって、自分が変わったと思うところはありますか?

A:以前よりも考える力が付いたと思います。入学当初は、考えるよりも先に行動していました。授業内のディスカッションでもあまり考えずに、意見を述べたことがありましたが、周りの生徒達から「どうしてそのように考えたのか」と突っ込まれた時に、何も言えず、恥ずかしい思いをしました。同じ時期に、教授から返却されたエッセーのコメント欄に「もう少し考えてから、課題に取り組むように」と指摘されました。それ以来、自分の考え方は筋が通っているかどうか、矛盾点はないかどうかを考えてから、物事に取り組むように心がけるようになりました。慣れるまでに時間はかかりましたが、考えることで、自信を持って発言できるようになりましたし、以前に比べてエッセーの点数もかなり上がりました。考える力は、社会人になった今でも役に立っています。

Q:現在の仕事に、大学院で学んだことがどう活かされていますか?

A:現在は外資系医療機器メーカーに勤めています。営業職のため、大学院で学んだことはあまり活かされていませんが、就職活動の時から「将来はマーケティング部署へ異動したい」と伝えていました。その点を考慮していただいて、営業所も市場が大きい東京に決まりましたし、マーケティング部署の方々とも交流が持てる機会を与えられています。

Q:将来の目標やキャリアプランを教えてください

A:目標は経営者になることです。営業を通してコミュニケーション能力、対応力、行動力の3点を磨き、ビジネスの仕組みや人間関係の構築方法を数年かけて学んでから、マーケティング部署へ移ることを検討しています。マーケティング部署では、営業で得た経験や大学院で学んだ知識を活用して、さらにビジネスの理解を深めます。十分な経験と、1人でもやっていける自信がついた時に独立をして、経営者になることが目標です。シドニー大学で出会った友達や先輩方と、一緒にビジネス開拓をすることにも興味があります。