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約100校あるイギリスの大学は1校を除くすべてが公立で、レベルが高く留学生にとって難関とされてきました。これは、イギリスの大学が、専門教育を学ぶエキスパート育成の場であるからです。日本の大学なら入学後1年ないし2年の一般教養を身につける期間がありますが、教養課程のないイギリスの大学では、入学するとすぐ専門的な研究、学習にはいります。授業はレクチャーと呼ばれる数十名を対象にした講義形式のものと、セミナーと呼ばれる個人か少人数の学生を対象としたチュートリアルシステムによる指導が主流となっています。チュートリアルシステムというのは討論や論文提出などを中心とした内容の濃いもので、イギリスの大学教育の特徴ともいえます。
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