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イギリスならではの分野にはどういったものがありますか? |
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どの分野をとっても一流ですが、最近では、自然と人間がどう共存していくかということに主眼を置いた分野に関心が集まってきています。自然や人間社会などのさまざまな環境を研究する環境学や、地域、国家レベルの開発を行政、環境、人材育成など多方面から研究する開発学などが、特にイギリスで発達している分野です。そのほか、政治学、経営学、国際研究、コンピューターサイエンス、マスコミュニケーション、美術、建築・デザインなども盛んです。 |
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開発学(Development Studies) |
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開発学とは、地域・国家レベルで行われる開発を、行政面、環境面、人材育成面など、多方面から研究するもの。過去に植民地対策を行ってきたイギリスは開発研究の老舗。各国からの留学生が集まって来る。実際には、開発に関する基礎的な知識を蓄え、トレーニングを行う。現実のさまざまなケースに沿って学習することで、実践的な力を身につけ、そのうえで、最適な、かつより戦略的な方法で開発問題を解決していくことができる人材の育成をめざす。 |
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作業療法(Occupational Therapy) |
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作業療法や心理療法などのリハビリテーションを通して、身体障害者や精神障害者の失われた機能の回復を助けるための治療法を学ぶ。福祉の充実した国として知られているイギリスでも、特に研究が進んでいる分野のひとつ。 |
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美術史(Art History) |
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ヨーロッパで芸術に関連した分野を学ぶというのは、芸術に興味のある人なら一度ならず夢に見ることだろう。町並みが芸術的と形容されるヨーロッパの国々では、美術史というのは非常にさかんな研究分野である。そのなかでも、イギリスの美術史はかなりの評価を得ている。どの大学・大学院でも、一定して高い水準を保ち、さまざまな手法で芸術にアプローチすることができる。独特の伝統や文化を築き守ってきたイギリスで、この分野を学ぶメリットは大きいといえる。
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