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<英語試験情報>

TOEFL CBT シュミレイト

 留学を意識しているならご存じの方も多いはず。TOEFL(Test of English as a Foreign language)がこの10月よりとうとう、paper-basedからComputer-basedに変わり、試験内容が個人のレベルに応じてその場でどんどん変わっていくという、学力のある人はより正確に、そうでない方は、・・・それなりに、と非常にシビアなテストへバージョンアップされた。またコンピューター仕様の為、パソコンユーザーでない場合は更なる困難が予想されるのでは、との憶測飛び交う暗中模索の状況下、当方スタッフが実際に受験し、現状を把握してきたので、さっそくご報告する。

 まずは申込から。TOEFL Call Center(03-5541-4800)へ電話で予約する。VISAやMASTER, AMEXのクレジットカードを持っている方は、このまま予約が可能。受験日ぎりぎりの申込受付も大丈夫の様。(郵送での申込は受験日の3週間前必着、送金には銀行小切手もしくは郵便為替が必要となるので、手間がかかる。)受験料は$110と、以前の円ベース(¥13500)からドルベースに変わった。
 そして当日。まずIDであるパスポート以外の持参物は全てロッカーへ。そしてチェックイン。IDの他、モニターでの写真撮影まである。改めてセキュリティーの物々しさを実感。会場内でも、着用以外は上着を椅子の背もたれに掛けなければいけないらしい。
 さて、テスト形式はどうなったのか。初めのListeningに入る前に、コンピューターの操作方法について、十分なほどのセッションがある。箸尾って先に進もうとしても、‘Error’の表示。ちゃんと順序よく進まねばならなく出来ている。この操作方法&練習問題実演中、決してはずせないのは音量調節(2度チャンスあり)。もともと最低レベルにセットされているらしく、かなり大きくしなければ聴き取りにくいので要注意。レベル調節のチャンスは、操作方法の練習時と全ての練習が終わった時。一連の操作方法取得セッションが終わった時点で理解できなかった箇所へ戻る事が出来る仕組み。このチャンスを逃すともはや調節できる場所はない。
 それではテスト本番へ。Listening, structure, Reading, そして今回から必須となったWritingの4種類。コンピューター操作方法を含むとテストにかかる時間は合計4時間にわたる。流れはだいたい以下のようになる。

(1)
 Listeningでの出題と傾向は、序盤(難易度:易〜中)が写真を見ながら2人の会話について問題が出題され、特に表を埋める形式や、聴解内容を図柄を選んで解答するものが目新しい。中盤(難易度:難)は講義内容について。講師による講義、学生達のディスカッション等問題内容は非常にアカデミック。終盤では、序盤と中盤の出題形式が交互に現れる。解答時間25分/50問(max)+出題時間約30分だった。
Structureでは穴埋め問題と間違い探し問題が不規則に出題される。これはpaper-basedと同形式・難易度も同等だった。所要時間は15分/20問。

(2)
Readingは1つの英文につき11問ずつ設問があり、4つから最大5つの英文が出題される。
各パートとも1問目は文章全体の要約文として正解を選ぶ。2問目以降は、同意語選択や正誤問題等、paper-basedとさほど変わらない。但、英文の題材はpaper-basedと比べ、かなりアカデミック色が濃くなり、また複雑な構文を用いたものも多い。さらに語彙がかなり専門的になっている。また、英文の量も各題材ともにA4用紙1枚分びっしりと多くなっている。

(3)
Writingはpaper-basedではTWEという形で希望者のみが受験していたが、今回から必須となった。タイトルはアットランダムに与えられ(選択はできない)、また受験者により異なる。(Ex:良い隣人とはどのような人か?/死刑反対論について)記述方法は手書き、Type-upかを選択でき、手書きを選択するとStructureとReadingの間にある休憩時間に用紙が配布される。Type-up選択の場合も下書き用のスクラッチペーパーと鉛筆が配布され、自由にメモを取ることができる。このエッセイで高得点を目指すには、論理的な展開での解答が必須である。

(4)
 最後のWritingが終了し、テストそのものには関係のない簡単なアンケートが行われ、その後セクション別のスコアと全体のスコアが新スコア基準にて表示される(0〜300点)。この段階では、あくまでもおよそのスコアの範囲しか示されない (Ex:Total 125〜183) 。正確なテスト結果は約1ヵ月後に申し込み時に登録した宛先に郵送される。


 今回のテスト方式になって、まずとまどった事は、全て個人ベースにまかせれている点。受付時間が個人異なるため、当然スタート時間もばらばら、途中の休憩時間も各自違い、退室する人に目を取られてしまったりと、他の人のペースに惑わされないよう、注意が必要だ。また、事前にComputer-basedの出題形式と解答方法を把握しておくのが、絶対の必勝法である。

(参考文献)「コンピューター版TOEFL TESTがこれ一冊でわかる」(明日香出版)



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