IBPグローバル留学奨学生インタビュー vol.1

将来グローバルな舞台で活躍したいと願う学生たちを支援する目的で創設された「IBPグローバル留学奨学金」。欧米からアジアまで、世界をリードするビジネス都市への留学と、現地企業でのビジネスインターンを通して、ビジネス分野での深い知識の習得と実践的スキルを身につけるための最高の機会を提供しています。

今回は、IBPグローバル留学奨学金に合格し、オーストラリアのグリフィス大学へ留学した山口さんにインタビューをしました。IBPと奨学金の理解を深めるために、ぜひ参考にしてみてください。

IBP留学生/プロフィール

山口 泰弘 (やまぐち やすひろ)

参加コース: AUS advance 69 

2002年生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科3年。大学を一年休学し、IBP留学グリフィス大学コース(オーストラリア・ブリスベン)へ現在参加中。大学前半は国際学生NPOで2年間活動した他、渋谷QWSのプロジェクトや海外スタディーツアー、ITスタートアップでのインターン等を経験。IBP留学渡航前に、IBP同期の横のつながり、縦のつながりの乏しさに課題感を抱き、3名の有志とともにDiscordにおける「IBPコミュニティ」を立ち上げた。

海外大学での9か月間の学びと現地企業での3か月間のインターンシップ経験を通して、グローバル人材としての価値向上を目指すことができるIBP留学。
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目次

1. なぜIBPグローバル留学奨学金に興味を持ったのですか?

IBP留学は、ビジネスを軸に学びを深め、その学びをアウトプットできるインターンまでプログラム化されている点が非常に魅力的でした。また、交換留学では得られない経験があると思ったのも、申し込みを決めた理由の一つです。交換留学では、提携先の大学で2学期間ほど学んだら帰国となりますが、IBPでは大学でビジネスについて学びを深め、Knowledge(知識)を深め、その後インターンにてSkillを身につけて、実践的なビジネス力・英語力をつけて帰国する事ができます。

そのIBP留学に奨学金制度があると知り、挑戦してみたいと思いました。

2. IBPグローバル留学奨学金に応募する際に、取り組んだことはありますか?

2点あります。まずは、ICCの方との無料相談に3回ほど申し込みをして、プログラムに対する理解を深めた上で、どのコースが自分に合うのか熟考しました。もう一つは、応募書類の添削を知り合いにお願いしたいことです。何度か添削を繰り返すうちに、自分が目指したい留学生像の解像度が上がっていきました。どちらも、これから奨学金に応募する方にはおすすめです。

3. IBPグローバル留学奨学金に挑戦してみて、良かったと感じることはありますか?

上記の2点に取り組んだことで、留学に対する意志がより強いものになりました。留学を選択することは、日本で取り組んでいた学業・課外活動など、様々なものを一時停止させます。そのため、なんとなくで留学の選択肢を取ることは後々、それらをできないことの歯痒さにつながってしまいます。

腰を据えて自分の留学という選択に向き合ったことで、今も納得感を持って留学することができています。

4. IBP留学に挑戦するにあたり、何か目標はありましたか?

日本を「柔軟にする」ことが私の目標と考えていました。日本では移民受け入れに対して消極的であり、ビジネスにおいて訴求対象がグローバル前提で作られていないなど、いまだに排他的な側面が根強く残っています。このままでは、アジアでイニシアチブを取ってきた日本は衰退の一途を辿り、それはアジア・世界に良い影響をもたらしません。 その目標を達成するために、まずは私自身が国際感覚を身につけ、また、アジアを中心とした世界のマーケットを理解することで、グローバルでの取引、交流が前提となる世界に開かれた日本社会を作り上げていきたいと考えました。一人の留学生が話すには大きすぎるテーマですが、ここに対する思いは今も変わっていません。

5.オーストラリアへの留学を決めた理由を教えてください。

急速な発展・変化が進むアジアのマーケットについての理解を深めたい」というビジネス面と、「多文化共生が進むオーストラリアの文化を知りたい」という文化的な面の2点ありました。特に、2点目は同じ英語圏で移民が多い国であるが治安が決して良いとは言えず、人種間の対立の激しいアメリカとの対比において非常に興味深く考えていました。

6.グリフィス大学へ留学する際、目標はありましたか?

留学するにあたり、2つの目標を立てていました。

1点目は、多様な文化に触れ、自らの柔軟性を養うことです。日本では国際学生NPOで様々な国のメンバーと共同することで異文化理解の必要性を感じていました。IBP留学で異国の学業、仕事、生活それぞれの現場を知ることで異文化理解力を養いたいと思っていました。

2点目は、英語運用能力を伸ばし、グローバルで通用する力へと変えることです。留学前の私は英語で複雑な事象を説明できず、グローバルでのビジネスマナーもわかりませんでした。IBP留学ではアカデミック英語、ビジネス英語の両方を体得し、国境横断的に活躍できる人材になりたいと考えていました。

7 .グリフィス大学で履修した科目と、どんなことを学んだか教えてください。

7-1. Why money matters

グリフィス大学で履修した科目の一つ目は、「Why money matters」です。会計学・経済学の初級コースとして設置されており、ミクロ・マクロ経済の基礎的な部分とバランスシート・損益計算書の見方等について学びます。言葉のあやに陥ることなく、数字を通してストレートに経済・会計について学べたことが自分としては理解しやすく好印象でした。G20内での金利の国際比較では、日本のみがマイナス金利政策をとっていたため、時系列データを比較すると明らかに一国だけおかしな動き方をしていました。日本にいた時は銀行に預けてもお金が増えないくらいにしか感じませんでしたが、今は「Negative interest rates experiment」といわれる意味が非常に腑に落ちました。

7-2. Big Data Analytics and Social Media

二つ目は、「Big Data Analytics and Social Media」です。これはIT系の学生のみが履修できる授業であったため、学生部に事前に問い合わせをして特別に履修許可をいただきました。YouTubeやSportify等からAPIでデータを抽出し、それを元にRで分析をしていく授業です。渡航前から統計・ITには興味があったので、興味を持って現在取り組んでいます。インド人の学生が多く、自分とは比べ物にならないほどの圧倒的なスキルがあるのだろうと考えていたら、そんなことはなく、私がMaster degreeのインド人2人に操作を教えました。インドではBachelor degreeにおいてコンピューターをあまり使うことはなく、基本的にペーパーを用いて学習をすることが一般的で、コンピューターには慣れていないと言う旨を聞きました。

7-3. Engaging Australia and the Asia-Pacific

三つ目は、「Engaging Australia and the Asia-Pacific」です。オーストラリアの先住民であるアボリジニ・トレス海峡民族、オーストラリアの歴史について学ぶとともに、アジア・パシフィックの視点でアジアを俯瞰して政治・経済問題について学習します。アジアにおけるオーストラリアは微妙な立ち位置にあるとこの授業で感じました。アジアにも含まれることもあれば、そうでないこともあるといった風にオーストラリアは中国、日本、韓国といった東アジアの国々と一定距離があるように感じました。その一方で、経済的にはアジアからの移民・資源の輸出先としての中国に支えられている側面があり、切っても切れないのがオーストラリアにおけるアジアなのだと私は感じました。

8 .オーストラリアと日本で大学生活の違いはありますか?

グリフィス大学での大学生活では、大きく2つの点について感じることがありました。

8-1. 授業に対するスタンスの違い

基本的に授業は来ても来なくても良いけども来ないと課題はこなせないと思うよというスタンスで、特に出席等は取られません。ただ、授業で学ぶことが課題に直接的にリンクしているので、出席をした方が明らかに課題の完成度が高まります。出席点などというハッタリの意欲を測るのではなく、学んだことをきちんと課題においてアウトプットできているかを問うオーストラリアのスタイルは、学びに対する自身のスタンスを改めるきっかけになりました。

8-2. Big Data Analytics and Social Media

アジア人の留学生は静かにワークショップに参加していることが多いですが、オーストラリアの生徒は疑問に思うことがあったらすぐに質問します。時には質問にほとんど意味がなかったり、適当でなかったりしますが、特に気にしていません。オンライン授業の際は、カメラオフでも質問をします。質問をする際のプライドは全く持っていらないのだ、と非常に学びになりました。

9.授業の他に取り組んでいることはありますか?

グリフィス大学のバレーボール部に入部しました。入部のためにはトライアル期間に活躍することが必須でしたが、コーチに認めてもらい、ありがたいことにトライアルをパスすることができました。現在は4月から始まる州大会に向けて練習に励んでいます。

「スポーツは言語を超える」これは私がバレーボールで体感したことです。英語でこなれた冗談を言ったり一人一人を気にかけたりしてチームの輪に入っていくことは私にはまだできませんが、それでもバレーのディフェンス面でのスキルは群を抜いていたため、集団の一員として輪に入れてもらえました。その後のコミュニケーションは心理的安全性が高く、言葉に詰まることがあっても皆優しくサポートしてくれます。自分が発揮できる価値を見極め、give and takeで回っていくのが集団であると感じました。

10.生活面で印象に残っていることはありますか?

オーストラリアは学生でもアルバイトが可能です。僕にとって、まさにこのアルバイト先のオーナーとの出会いは大きかったです。渡航後、バリスタとして働きたいと言う思いが芽生え、コーヒースクールに通い、背景知識と技術力を確保の上、3ヶ月後にバリスタとしてのアルバイトを獲得しました。しかしながら、実際に働き始めてみると自分の技術力の不足が目立ちました。そんな私に彼は徹底的にスキルを叩き込んでくれました。日本と違いオーストラリアは従業員を育成するという文化が薄く、「あなたは何ができるの?」で答えられることで採用可否が決まります。バリスタ経験の長い候補者も他にいたであろうに、経験の浅い私にチャンスをくれた彼には感謝しかないです。

11.現地の生活で大変だったことはありますか?

到着後1ヶ月ほどした頃、朝パンを食べている時に突然歯の詰め物がかけてしまいました。歯医者に行き、応急処置はしてもらったものの、痛みが長引き、約50万円の高額治療が必要な状況に陥ってしまったのです。その際、ICCの現地マネージャーの方が親身になって相談にのってくださり、結果として自分でも納得のいく決断をすることができて大変助かりました。 また、現地スタッフの方には、レジュメ(英文履歴書)作成やビジネストレーニングなども相談にのっていただきました。本来はインターン探しの際に必要となるものですが、アルバイトでも応用することができました。

12.IBP留学を通して、自身が成長したと感じることはありますか?

まず、逆境に対する耐性が強くなりました。学業、仕事、部活、あらゆる面において言語面でのスキルが自分の足を引っ張ることが多々ありましたが、そんな不利な環境でも自分の強みを最大限活かし、自分にしかできないバリューを粘り強く発揮できるようになりました。

次に、あらゆる機会に対してまずは飛び込む姿勢を身につけることができました。留学中はあらゆる面において出会いの総量がチャンスの獲得につながると私は感じています。もちろん、自分の中で判断軸・優先順位を設定しておくことは大事ですが、それが足枷にならないように注意が必要だと感じます。 最後に、これ自体が独立した目標として存在しているわけではありませんが、「手段としての英語」がだいぶ身についてきたと感じます。例えば、バリスタとして働きたいと思った時、カフェで働けるだけのコミュニケーション能力を身につけなくてはいけないと思い、カフェ英語のインプットを行いました。

13.これから奨学金に応募する、または留学をしたいという方へ

奨学金の応募ページを見ていること、留学したいという意志を持っていること、それ自体が素晴らしいものであると思います。様々な媒体から情報を仕入れて、自分なりに考えて、自分の意思決定をぜひ最高なものにしてください。留学前に自己分析をし、目標を考えた分だけその後の留学がよりRichなものになると思います。考えるきっかけとして、IBPグローバル留学奨学金は非常に有意義なものだと思うので最大限活用してもらえればと思います。