社会人留学は転職に有利?キャリアアップ成功者が明かしたリアルな声【2023年版】

社会人留学ではほとんどの場合、現在の勤務先を退職してからのリスタートになります。だからこそ、留学を検討する際には帰国後のキャリアについても十分に考える必要がありますよね。覚悟を持って留学するからには、経験を生かして大きくステップアップする目標を掲げておきたいものです。
これまでに社会人留学を経験した人たちは、日本でどんなキャリアを積み、留学先で何を学び、帰国後どのようなキャリアに進んだのでしょうか。学び、働く海外留学プログラム「IBPプログラム」でキャリアアップ・キャリアチェンジに成功した、社会人の事例を紹介します。

事例紹介1

最高の自己投資!マーケティングを学びインターンを通じて念願のマーケターとして転職。キャリアアップ、年収アップもかなえられた留学!

渡邉 彩香
AYAKA WATANABE

  • コース:シアトルセントラルカレッジ
  • キャリア:キャリアチェンジ
  • 留学期間:2021年9月〜2022年3月
  • インターン先:Pasona N A, Inc.(マーケティング)
  • グローバルマーケティング企業 入社

10年間の日本での社会人経験ののち満を持してビジネス留学へ。留学中はアメリカでマーケティングを学び直し、米国日経大手企業にてマーケターとして有給インターンを叶える。帰国後は数々の内定を勝ち取った中で、一番挑戦したいキャリアをスタート!


キャリアも年収もアップしたという渡邊さんの留学はどんなものだったのでしょうか?

今後の長期的キャリアを見据え、海外経験を積んでおきたかった。

ビジネス留学に踏み出した動機はなんですか?

アメリカの就労ビザが手に入ることが魅力的でした。ワーホリでもビザはもらえますが、アルバイトのような形で働くことも多いと聞いていたので、勉強したことを活かしつつ働ける条件が特に魅力だと思いました。

大学ではどんな学びを得ましたか?履修科目なども教えてください。

マーケティング理論、起業論、経済学などを選択しました。また全然関係ない分野では、作曲の授業も取りました。

日本の授業と違うところは、授業の最中でもたくさんのディスカッションの時間が設けられていたり、授業終了後に教員と面談することが可能だった点です。提出した課題には必ず細やかなコメントがついており、毎回学びがあったことも印象的です。

印象に残っている授業はありますか?

マーケティングの授業は特に頑張りました。この授業を取った理由としては、日本とアメリカのマーケティングの在り方の違いを知りたかったからです。 私はこれまでにもマーケティングの仕事をしていた経験があるので、日本のマーケティングの事例についてはある程度熟知していました。しかし、授業で扱われるアメリカの事例については知らないことが多く、とても新鮮な気持ちで授業を受けることができました。

米国でのインターン経験が、人材としての価値を作ってくれた。

まさに米国での就労経験をされましたね?

はい、Pasona N A, Inc.でコンテンツマーケティングスペシャリストとして正社員雇用されました。
スーパーバイザーの戦略に則り、いかに効率的・効果的にクライアントとのタッチポイントを作るかという観点から、マーケティング活動全般の業務をしていました。具体的にはウェビナーの運営やSNS配信、記事作成からメルマガまで様々なコンテンツを日英でコンテンツの作成をしました。 特に全米の日系企業5,000社を対象とした給与調査のプロジェクトではプロジェクトマネージャーの立場でアメリカ人・日本人のチームを率いる経験もしました。

帰国後のキャリアにIBPの経験はプラスになりましたか?

プラスしかありません。
社会人で留学をした、アメリカで英語を使って就労した、これだけでこんなにも世間の評価が変わると思いませんでした。グローバル化しているとは言っても、日本では海外で働いた実績がある人材はまだまだ少ないため、需要が高いのだと思います。1年半弱という短期間の経験でしたが、この1年で英語を使って仕事をするだけではなく、アメリカ人の仕事に対する姿勢や大事にしていることなど、文化の違いを数多く体験しました。これらの経験は現地でしか学ぶことができませんでしたし、今後のキャリア形成の意味でも非常にプラスになったと思います。

これからの時代に求められる人材になるために必要な経験もできたのですね。

グローバルな環境で多様な人材と働くことが当たり前になる今だからこそ、社会人にとって価値観の違う人と協働できる能力というのは求められていくはずです。これからの社会を生き抜くために必要な力をIBP留学によって手に入れることができるでしょう。悩んでいる人も、迷っている人もいると思いますが、ここでしか得られない貴重な経験が絶対にできます。社会人こそ、自分への最高の投資になると思います。

事例紹介2

日系企業から、外資系スタートアップへキャリアシフト。グローバルチームで活躍する末次さんのビジネス留学とは

末次 笙悟
SHOGO SUETSUGU

  • コース:ワシントン大学
  • キャリア:キャリアアップ
  • 留学期間:2020年1月〜2021年12月
  • インターン先:AI Media Partners, Invisible Technologies, Filson
  • 外資系スタートアップ フィンテック関連企業 入社

日系金融機関での経験を経て留学。アメリカで多様な働き方を体感し、帰国後は新進気鋭のスタートアップで、グローバルなチームで活躍しています。


茶会人5年目の決断。MBAと比較したが、自分にとってはビジネス留学が最良だった

ビジネス留学を選んだのはなぜですか?

社会人5年目を過ぎてからの長期留学ということもあり、当初MBAを取得することを考えていましたが、英語力や金銭面、時間を考慮した際に難しいと判断し、OPTで海外勤務経験を積むことができるIBPプログラムを選びました。帰国後の転職活動・自身の将来設計を見据えた際に、単純な語学留学では無意味であり、資格や学位を取れないのであれば少なくとも海外での勤務経験を得ることで、それらを有利に進めることができると考え参加を決めました。

留学先のワシントン大学はどのように選びましたか?

ワシントン大学という名門校でビジネスを学べることはもちろんですが、シアトルは世界を代表する多くのテック企業の本社があり、ファイナンシャルテクノロジーの分野にキャリアチェンジしたいと考えていた自分にとってはとても良い環境であると思いました。

軸をぶらさずに突き進めば、全ての経験が実績となると実感

インターンシップは複数されたのですね?

合計3社での勤務経験をさせていただきました。どの仕事も自分の中である程度目標を定めた上での選定だったので、結果的には現在の就職先を探す上でとても役立ったと思います。
インターン先を探すことの苦労の方が多かったんです。英語での面接にコロナ禍という状況も相まってとても大変でした。

現地の企業で働くにあたり、苦労はありましたか?

就労後は英語でのコミュニケーションが一番の課題でした。当たり前と言われればそうですが、自信を持って発言することの大事さを痛感しました。日本語ではできても、英語では中々できませんでした。やはり心のどこかで自分の英語に自信を持てずにいたので、発言も弱々しくなってしまっていたように感じます。心持ち、という点で学ぶ点は多かったように思います。

転職活動においては、どのように留学が活きましたか?

なぜ留学をしたのか、前職を辞めてまでの価値があるのか、その目的達成のために理に適った留学先、インターン先になっているのか、その留学での活動内容が面接を受けている会社で働く際に活かすことができるのか、またその会社で働くことが自身の最終目標へのステップになっているのか等、細かい部分はいろいろありますが、主にこれらが全て一本の軸として通っているか、を意識し、実際の面接でもこれらに矛盾のないように回答を準備していました。

晴れて念願のスタートアップ転職が叶った末次さん。メッセージをお願いします。

ただなんとなく留学するのではなく、明確に目標を設定して留学に臨むことで、その成果は何倍も違うと思います。目標があれば留学中に何かアクシデントがあったとしても何かしら修正でき、その時自分にできる最大限のことを導き出せると思います。

事例紹介3

社会人留学でビジネス英語を取得し、帰国後は外資系企業へとキャリアアップ

K.Y
K.Y

  • コース:ワシントン大学
  • キャリア:キャリアアップ
  • 留学期間:2016年03月〜2018年01月
  • インターン先:Mitsubishi Aircraft Corporation America(航空)
  • 前職:日系人材サービス会社
  • 帰国後:外資系人材サービス会社

外資系企業への転職を目指し、国際的なビジネスの知識や感覚、英語のブラッシュアップのために社会人留学をしたK.Yさん。帰国後は、日系人材サービス会社から外資系の同業社へとキャリアアップ。彼女の成功のコツは何だったのでしょうか?

留学中は積極的に現地の人と関わり、コミュニケーション力を高めた

留学中はキャンパス外でもさまざまな課外活動に参加されたとのこと。そこから得たものは何ですか?

少しでもローカルの人々との接点を増やそうと、ボランティアにはいくつか参加しました。また3ヶ月ほど、ローカルの小さなマーケティング会社でもマーケティングリサーチをする機会もいただきました。
プログラムに参加している仲間だけでなく、ローカルの人々と積極的に関わることで英語力の向上とアメリカの文化や価値観を理解することが出来ました。加えて、マーケティング会社での経験で、ビジネスで実際に使われる英語やアメリカ人の働き方を知れたことも大きな収穫でした

コミュニケーション力向上のために努力したことは?

積極的に現地の人と関わるようにすること。これがコミュニケーション向上の一番の近道だと思います。そのため、ボランティアやMeet upの活用など自主的に情報を集め、人と関わる機会を得るよう心がけていました

日本との文化の違いを踏まえたビジネスコミュニケーションを経験

インターンシップ先について教えてください。

インターンシップはMitsubishi Aircraft Corporation Americaで行いました。ワシントン州で飛行機の飛行試験を行っており、その試験サイトにあるSupply Chain Management部でインターンをさせていただきました

そこではどんな仕事を担当しましたか?

飛行機の主な部品を供給しているアメリカのサプライヤーも現地で一緒に働いていたため、日本人とアメリカ人のやり取りをコーディネートしたり、現地で必要になったアイテムの購入サポート(Quotation requestsやPurchase Ordersの発行など)もしました

インターン中、苦労したことは?

特に現地で物を調達する際のアメリカ人とのやり取りで何度か苦労しました。ビジネスに対するスタンスの違いなのか、期限を決めて同意の上要求しているにもかかわらず対応が遅かったり、何をしてもらうにもしっかりと一字一句言葉で指示しないとうまく進まないなど、トラブルに繋がりかねないことがありました。ただ慣れてくると、そのことを念頭において動けばよいことなので、日本とは違ったビジネスコミュニケーションを経験できて結果的には楽しかったです

ビジネス英語力、外国人面接官とのコミュニケーション力が転職でも有利に

留学、インターンシップをどのようにアピールしましたか?

やはりビジネスで使える英語力があること、ならびに海外で日本人以外と働いていたという事実が転職での面接でも大きなメリットであったと思います。何か特別アピールをしたというよりは、現職が外資系であることから面接はすべて英語でしたが、実際問題もなく通過出来ましたし、面接の際も面接官が外国人の場合はどのようなコミュニケーションの取り方をしながらアピールすれば良いかがわかっていたため、今までの経験(前職の経験含め)をうまく伝えられました

社会人留学で行動力が身に付き、キャリアを深く考えるきっかけに

留学をふりかえり、自分自身が変わったと思うところはありますか?

より行動的になったと思います。また今後のキャリアについても深く考えるようになりました。アメリカの就職市場を知れたことで、国際的に活躍できるようになるにはこれからどのようなスキルを身につけるべきなのかもはっきりしてきました。帰国後も現状に満足せず、さらにステップアップしていきたいです

就職活動で留学での体験はプラスになりましたか?

ビジネス英語の習得ならびに日本人以外と働く経験ができたので、現在の職場でもその経験が役立っています

事例紹介4

社会人留学が確実なキャリアステップへ。海外転職という、次のチャレンジにつながった

森 健太郎
KENTARO MORI

  • コース:グリフィス大学
  • キャリア:キャリアアップ
  • 留学期間:2015年10月〜2016年09月
  • インターン先:Australasian Training Academy(教育)

社会人留学。企業の人事を経て、次のキャリアアップに向けてIBPに参加。現地では、大学院の授業を履修し、Graduate Certificate を取得。帰国後はHRコンサルティング企業に転職。海外勤務にて活躍中


企業の人事を経て、社会人留学を経験。HRコンサルティング企業に転職し、海外勤務という大きな挑戦を果たした森さん。キャリアアップのため、どんなことに取り組んだのでしょう?

働く国を問わずに仕事がしたい。

IBPプログラムを選んだ理由を教えてください。

前職では素材メーカーに勤務していました。『堅実で伝統的な日本企業』とも呼ぶべき会社でしたが、自分の5年・10年後、それ以降のキャリアを考えたときに、働く国を問わずに仕事をするためには、まずはビジネス教育の分野で世界をリードするの英語圏で勉強をしたいという思いが生じました。
当初は、大学院への正規留学を検討していましたが、IBP終了後に海外就職を果たしたOB・OGさんも多いこと、プログラムの盛りだくさんな内容に魅力を感じ参加を決めました

転職活動は帰国の3か月前に情報収集開始、2か月前に本格始動

退職してIBPに参加しましたが、転職活動はどのようにしましたか?

帰国の3か月前に求人情報の収集や転職エージェントとの面談をはじめ、実際に面接を受け始めたのは帰国の2か月前程です。 当初はオーストラリアとアジア圏の両方について情報収集をしていましたが、自分の興味がある職種ではアジア圏の方が多くチャンスあると知り、そちらに注力するようにしました。面接はSkypeや社内システムを使用してビデオチャットで行いましたが、話し出すタイミングが対面の面接と違う点や通信環境の確保に苦労しました

留学前に欲しかった「臨機応変に対応できる柔軟さ」が身に着いた

留学をふりかえり、自分自身が変わったと思うところはありますか?

留学前は慎重・保守的な性格をしており、仕事・私生活の両面で想定通りに物事が進まないことにはよく苛立っていました。海外で仕事をするには、臨機応変に対応できる柔軟さが必要だと頭では理解していても実際に自分がその場に置かれて冷静に対処できるかどうか疑問に思うこともありました。 しかし、オーストラリアでの経験を通じて、『日本では予想できないことが起きてもその国の人々や社会を理解していれば対処できる』『海外では、初めから完璧を求めても仕方がない、こういう事もあるという姿勢で構えていれば受け入れることができる』と実感を以て認識することが出来ましたし、その心構えを持って今後は仕事に臨みたいです

まずは目の前の課題に全力で取り組む。するとスキルは自然についてくる

IBP留学を希望している人に向けて、アドバイスをお願いします。

一度仕事を辞めて留学することは、その先のキャリアについて否が応でも意識することになりますし、自分が取り組んでいる事が本当に役に立つのか不安になる瞬間があるかもしれません。目指すキャリアがあることはモチベーションにもなりますが、ますはIBPプログラムの期間を通してコンスタントに出現する学習面・仕事面の課題に全力に取り組むことをお勧めします。
就職・転職活動を始めるのはプログラムの終盤で十分間に合いますし、語学や自分の専門性の勉強で良い成果を挙げることで初めて『留学経験が就職・転職で評価される』ということになります。日本での就職・転職活動を意識しすぎて『就職活動に役立つ経験をしなければ』と焦ることは、海外でしか得られない他の経験や視点を見逃すことにもなりかねません。まずは『自分の語学・専門性を磨くために、IBP留学という時間を買った』と考えて自分の強みが最も活かせる分野を確立することに集中することで、勉強する楽しさをその人にとって最大のものにできると考えます