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卒業後の進路 〜帰国進学

日本の大学へ進学する

留学を終えて帰国後、日本の大学に進学する場合は、「一般入試」と「帰国生入試」、「AO入試」による進学ができます。

■一般入試

留学先で正規の高等学校を卒業すれば、基本的に日本のすべての大学の入学試験を受験する資格ができます。これを「帰国生入試」と区別して「一般入試」と呼びます。しかしながら、外国の学校を卒業した学生が、一般の受験者に交じって入学試験を受けるためには、日本の教育課程に沿った勉強をやり直すために、少なくとも1年の浪人は覚悟しなければなりません。

■帰国生入試

外国の高校を卒業した学生は、留学経験を生かすためにも、やはり「帰国生入試」に挑戦するのが有利となります。もともとこの入試は、保護者とともに海外で生活し、海外の学校に就学した生徒の受験学習の負担を軽減するために、71年に上智大学に設けられたのが最初です。

受験資格はほぼ一定していますが、受験方法、選抜方法、募集人数、出願状況は各学校、学部・学科によって異なるので、自分が受験したい大学、学部・学科について、事前によく調べておくことが必要です。

■AO入試

AO入試(アドミッションズ・オフィス入試)は、1990年度の慶応大学から始まった、日本では比較的新しい入試方法です。出願者自身の人物像を大学側が求める学生像(アドミッション・ポリシー)と照らし合わせて合否を決めるもので、成績のみならず、志望理由書、面接などにより、資質・適性も重視した選考です。そのため、「大学と学生とのお見合い入試」のようなものといえるでしょう。近年では、AO入試や自己推薦入試枠を使って受験する学生も増えています。

オーストラリア&ニュージーランド留学生の帰国生受験パターン

帰国生入試は欧米の学期に準じた形で行われているため、高校卒業の時期を通常12月上旬とするオーストラリアやニュージーランドに留学している学生には、受験準備や志望校選択などで、しっかりとした計画作りが求められます。万全の準備をすることにより、無駄のない大学進学が実現します。

それでは、オーストラリアやニュージーランドに留学した学生の受験パターンはどんなものがあるのでしょうか。

■一時帰国で受験する

主要私立大学の多くは9〜11月ごろに帰国生入試を行います。オーストラリアやニュージーランドに留学している場合は、在籍高校の許可を得て、2〜3週間程度の休暇をとり、日本に帰国して志望大学の入試を受けます。

※早くから志望大学、専攻したい分野が明確になっており、自分で積極的に情報の収集を行うなど、十分な受験準備ができている必要があります。

■現地の高校を卒業後に受験する

日本に帰国してから、12月、1月実施の入試を受けることになりますが、願書の提出などは現地に滞在している間に行います。

※帰国後すぐに受験ということになるので、受験勉強は万全に。

■秋季入学の大学を選ぶ

少数ではあるものの、9月入学、6月あるいは9月卒業という学期制を採用している大学もあります。書類審査が中心。

※※書類重視ということからもわかるように、在籍校や統一試験の成績、推薦状などで、合否が大きく左右されます。

■準備期間を持って再度チャレンジする

志望校や専攻したい分野がはっきりしていない、大学で何をしたいのかわからない、あるいは志望校は決まっていても受験態勢が万全ではないなど、受験・進学に対して不安のある人は、1年間ゆとりを持って、翌年再度チャレンジする方法もあります。

※本腰を入れて受験勉強に取り組むことができ、志望校もじっくりと検討して選ぶことができます。帰国生入試の受験資格は帰国後2年以内とするところが一般的ですが、自分が受験しようと思う大学ではどうなっているかを必ず確認すること。

帰国生入試とは

それでは、帰国生枠の入試というのは、どういったものなのでしょうか。受験書類や必要書類からその特徴をみていきましょう。

■受験資格

1.海外の高校を卒業、または卒業見込みであること

2.留学期間が2〜3年以上であること

※留学期間は2年以上とするところが一般的です。東京大学、一橋大学、早稲田大学(法・教育・理)などは、3年以上を義務づけています。

3.帰国後2年未満であること

※2年以内が一般的ですが、1年以内とするところもあるので、チェックが必要。

4.18歳以上であること

■必要書類

1.卒業証明書または見込み証明書
高校の修了あるいは修了見込みであるということを証明するもの。

2.高校在籍中の成績証明書

3.現地政府による統一試験の成績証明書
統一試験とは大学入学のための資格試験のことで、オーストラリアではVCE(ビクトリア州)、HSC(ニュー・サウス・ウェールズ州)など、ニュージーランドではNCEAレベル3と呼ばれるものです。ちなみに、アメリカであればSATまたはACT、イギリスであればGCSEおよびGCE(Aレベル)がこれにあたります。
ただ、この成績証明書の提出を必須とする大学は全体の15%程度で、それ以外は提出が望ましい、あるいは提出不要としているので、よく確認するようにしましょう。

4.国際的な英語能力試験のスコア

TOEFL(IBT45以上)、TOEIC550点以上を求める大学や学部が増えています。

●帰国生入試までの流れ

Step1 受験する大学を決める

入試の準備に入る前に、まず自分が何を勉強したいのかを明確にすること。そして、その分野を勉強するために、日本にはどんな大学や学部があるのかをしっかり調べましょう。
また、試験科目について調べることも忘れてはなりません。書類審査、英語、小論文、面接などが主なものですが、自分の得意分野もあるはずですから、そのあたりも重要なポイントと考えておくように。
すべり止めも含め、受験する大学は数校選んでおきましょう。

Step2 受験プランを練る

帰国生入試の受験に関する情報誌や資料を参考にして、受験資格、試験科目、入試日程、倍率などをチェックします。
過去のデータや実績をもとにして、ラフな受験プランを立てて、スケジュールを組んでみましょう。

Step3 志望校の願書を取り寄せる

本命からすべり止めまで、受験を希望する大学の受験要項・出願書類を取り寄せます。私立大学では8〜9月ごろに配布するところが多いようです。大学によっては、海外への送付を行わないところもありますので、その場合はいったん実家に送ってもらうように手配することになります。

Step4 出願の手続きをする

出願書類は大学によって異なりますが、一般的には卒業(見込み)証明書、成績証明書、統一試験の成績証明書、英語試験(TOEICやTOEFL、IELTSなど)のスコアなどです。大学によっては、推薦状を要求するところもあります。

志望校入試の受験

帰国生入試の対策
帰国生入試に備えるポイントは、日本の入試英語と日本語の小論文に慣れること。

■英語

日本の大学の入試英語に数多く触れて、傾向を把握するようにしましょう。

■小論文

自分の留学経験の中からテーマを選んで、素直に文章にしてみることが大切です。また、日本語から離れた生活をしていると、国語力が低下したり、日本語のリズムに疎くなってしまうこともあるので、新聞や本を読んだり、ニュースを聞いたりと、意識して日本語に接する機会を持つようにしましょう。

■面接

留学経験や大学、学部の志望理由について聞かれる場合がほとんど。言葉でクリアに表現できるよう、事前にまとめておきましょう。

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