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アメリカの大学にはどんな特徴がありますか? |
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1.「多彩な専門科目」 2.「じっくり選べる専攻科目」 3.「メジャー・マイナー制度」といったものはアメリカの大学における大きな特徴となっています。以下で詳しく見てみましょう。 |
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1. |
「多彩な専門科目」 |
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アメリカの大学で専攻できる分野は、日本の大学と比較にならないほど実に多彩。実践、実用主義の思想が根づいてるアメリカの大学では、社会変動への対応が迅速かつ柔軟で、新しい学科を設けていくことにとても意欲的です。そのことは、ほんの2、3年前まで存在しなかった新しい学科が、アメリカの大学につぎつぎ登場していることからもわかります。日本ではまだ未開拓だったり発展段階にある分野であっても、近い将来きっと必要とされるような学問や研究のできる可能性に満ちているのがアメリカの大学です。さらに、たとえ知名度が低くても、優れた教授陣や独自のプログ
ラムで個性を打ち出している大学もあります。マイナーな大学でありながら、その分野については第一線だということは、アメリカではよくあることです。また、既存の分野のなかでも、企業とタイアップし、研究を展開し、世界的に最先端の成果を得ているケースも数多く見られます。 |
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2. |
「じっくり選べる専攻科目」 |
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アメリカの大学は、日本の大学のように入学時に専攻を決める必要がありません。1〜2年次にかけて幅広い分野を勉強し、専攻は3年次までに決めればよいのです。大学に入学してからの2年間は、いろいろな学科を幅広く勉強し、本当に自分がやりたいことは何か、将来どういった道に進みたいのかといったことを、じっくり考えながら過ごします。この間に、今までまったく知らなかった分野にめぐり会ったり、好きではなかった分野に思わぬ興味がわいてきたりすることもあるでしょう。そういった試行錯誤を繰り返しながら、最終的に自分にとってのベストの専攻が決定できるよう
になっています。これは、大学ではバランスのとれた教養を修得することを目的とし、より専門的で本格的な研究は大学院で、という考え方が伝統的に浸透しているためです。したがって、日本の大学では専攻科目が重視されていますが、アメリカの大学のカリキュラムは、通常、一般教養科目、専攻科目、自由選択科目の3つに分かれ、それぞれがコース全体の3分の1を占めるように配分されています。 |
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3. |
「メジャー・マイナー制度」 |
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メジャー・マイナー制度(major=主専攻、minor=副専攻)という独自の専門教育を取り入れているアメリカの大学は、専攻の選択に関しても日本の大学とくらべて非常に柔軟性があります。この制度は、専門コースを越えて、学生の関心に合わせて主専攻と副専攻を組み、科目を自由に選択することができるシステムです。この場合、主専攻の理解をより深めるため、主専攻に関連のある分野から副専攻を選択するのが一般的です。アメリカの大学ではこのメジャーの数が約580にのぼるといわれており、専攻の幅が実に膨大で多種多様であることも大きな魅力となっています。
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