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<Q&A> 大学留学 アメリカ


011. アメリカならではの専門分野にはどういったものがありますか?
アメリカの大学で学べる分野は実に多岐にわたりますが、そのなかでいくつか注目の学科をあげておきましょう。
コミュニケーション(Communication)
広報、出版、ジャーナリズム、テレビや映画の分析などさまざまなタイプのコミュニケーションを歴史、倫理、社会文化の視点から研究し、将来マスメディアの世界で活躍する人材を育てる。日本の大学ではまだ歴史が浅いが、アメリカではすでに伝統ある学問だ。
音楽セラピー(Music therapy)
他者とのコミュニケーションに支障をきたしている人に対して、音楽を通してそれらを克服する方法を学ぶ。実はアメリカの大学は芸術を媒介としたセラピー研究が非常に盛ん。音楽セラピーのほか、ダンス・セラピー、ドラマ・セラピーなども学べる。
心理学(Psychology)
カウンセラーや精神科医にかかることが、ごく一般的なアメリカはまさに心理学のメッカ。およそ考えられるあらゆる種類の心理学が発達している。不可解な犯罪が起こる社会背景や犯人の心理構造をさぐる犯罪心理学は、最近、日本人留学生の間でも人気が高い。
映画・ビデオ制作(Film and video production)
映画といえばやはりアメリカ。アメリカの大学の映画学科は世界的に有名な映画監督を輩出し続けていることで知られる。映画やビデオの制作を通して、映画製作技術、監督、編集など、世界トップレベルの技術が本場でみっちり学べる。
航空・宇宙学(Aerisoace/Aeronautical Engineering)
2000年代は宇宙時代といわれるが、宇宙関連について学ぶならアメリカの右に出る国はない。航空機、宇宙船などの高速輸送機関のデザインや開発を研究したり、空気力学、飛行制御などを基礎に、設計から製造までを学ぶ。
人間的サービス(Human services)
援助を必要としている人のために福祉事業を行う方法が学べる。面接方法、情報収集、対策の実施方法、他の機関との協力の仕方、問題解決方法、実際の養護活動など、今後日本でもますますニーズが高まる分野になることは間違いない。
アスレティック・トレーニング(Athletic training)
スポーツ選手の健康面をサポートする人材の育成を目的とする。扱う内容は人間生理学から心理学、栄養学と幅広い。スポーツ大国アメリカは、この分野でも最先端。日本よりずっと整った学習環境が期待できる。
天然資源研究(Natural resources)
森林保護、水資源、公園管理など自然と密着した技術的分野が広く学べる。その研究の質の高さは自然豊かなアメリカならでは。
通信(Telecommunications)
ラジオ、TV、電話、エレクトロニクス通信技術などを利用して、メッセージを制作、保存、伝達する際に必要な知識と技術が学べる。加えて、情報技術、通信メディアアート、多チャンネル放送管理についても学習できる。やはりアメリカが最先端を誇る分野。
観光学(Tourism)
国際的に通用する旅行業のスペシャリストを養成。旅行代理店での業務、接客のマナーとテクニックなど実践的に学ぶ。現在のところ日本の大学ではななかなか学ぶ機会が少ない分野のひとつだ。
結婚・家族問題カウンセリング(Marriage and Family Counselling)
何か悩みごとがあれば、カウンセラーにかかることがごく一般的なアメリカ社会でしっかり根づいている分野。個人が抱える精神的な問題を、家族やパートナーとの関係から分析していく。多民族国家アメリカでカウンセリングを学ぶメリットのひとつは、とたえばドイツ系、中国系など各民族の文化を反映したケーススタディが可能なこと。いずれにせよ、心の問題が叫ばれている日本だが、具体的な対策は遅れており、日本の大学では学ぶ機会にあまり恵まれていないのが現状。アメリカの大学で先取りできる分野のひとつといえる。
老人学(Gerontology)
ひとことでいえば、いかによりよく年をとっていくかということを、社会学、社会福祉学、衛生、医療関係学、心理学などの視点から追求する学問。日本の大学では聞き慣れないが、ひと足先に高齢化社会を迎えた欧米の大学ではすでに定着している。男女とも世界一の長寿国となり、深刻な高齢者問題を抱える日本にとって、早急に必要とされる分野である。


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