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<体験談> 英国カレッジ留学プログラム


佐藤祐子さん  留学期間1999年4月より2000年10月
英国ウォーリックシャー・カレッジ
(Warwickshire College)(園芸コース)
インターン先:
フィンドンズ&ソン
(Findons & Son)(園芸植物生産会社)
プロフィール:
1973年生まれ。日本大学農獣医学部農学科卒。2001年現在、私立中学校・高校の理科生物の教師

 日本の大学で農学を学んだ私は、園芸の本場イギリスで園芸生産のインターンをするのが夢でした。1年半のイギリス留学でその夢を叶えることができ、多くのことを学んで帰ってきました。
 インターン先のフィンドン&ソンはシェークスピアの生まれ故郷ストラットフォ−ドに位置する、従業員50人程の 園芸生産会社で、パンジーやポインセチアの他、様々な苗を生産しています。ここでの私の仕事は研究開発部門の温室の植物を管理することでした。主にオーストラリアから輸入した植物がどのような土や肥料で育てれば効率がよいか研究している場で、水やり、植え変え、挿し木や害虫のチェックをするのです。朝8時から昼の休憩30分をはさんで4時までの仕事は、重たいシートの張り変えなどもあって、かなりの重労働でした。が、皆に親切にしていただき、楽しく働けたし、カレッジの園芸コースで学んだことがすぐに実践できたので、とてもラッキーでした。特に、農薬は使わず、花につく虫を食べる虫を温室に放すという害虫対策の研究は興味深いものでした。
 イギリス留学を通して私が学んだのは、イギリスは本当に園芸大国だなあということです。宮殿やお城のガーデンの素晴らしさはよく日本の雑誌にも紹介されていますが、庶民が園芸に情熱を傾け、素敵な庭を作っていることは案外知られていません。しかしこれは、町を散歩しているだけでも実感できるのです。街角には個人の庭を低料金で見られる所がそこここにあるし、人々は休日は庭の手入れをして過ごして
います。植物のことを熟知していて、みかけよりも丈夫さで苗を選ぶなど、日本人との違いは、そのままライフスタイルの違いにも通じていると思いました。
 これからイギリスで園芸を学ぼうとする人には自分のやりたいことをはっきりと決めて行かれることをお勧めします。目的の違いによりインターンをする場所が違ってくるからです。目的には1、園芸生産技術を学ぶ、2、ガーデンデザインを学ぶ、3、販売を学ぶ、4、ランドスケ−プを学ぶ、5、ガーデナーを目指す、とありますが、この中2と5の場合だと、いわゆるガーデンで働くことになり、植物の種類・生産の仕方・デザイン・ガーデンの歴史と全般的に学ぶことができます。いずれにせよ、本場イギリスの園芸の素晴らしさを身をもって知ることができることうけあいです。

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