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<体験談> IBPプログラム


小形 真弓さん

留学期間:
1997年9月〜1998年9月
IBP17期生:
米国ワシントン大学
インターン先:
United Airlines
プロフール:
1993年4月〜1997年7月、羽田空港国際線にてサービス業に携わる。同年9月、IBPプログラム参加のため渡米。ユナイテッド航空でのインターンシップ中には、シアトル・タコマ国際空港にて乗客サービス係として研修を積む。帰国後、某州政府日本事務所に勤務。

 ワシントン大学での1年間のビジネスプログラムに参加したあの1年間はこれまでにない様々な経験と人との出会いがあり、これからの人生へのステップとなる1年になったと思う。
 あの1年を終えようとしていた時そして終えた時も私にはすごく満足感があった。1つにはインターンとしてアメリカ社会のなかで働くことができたからだと思う。実際にインターンは3カ月間の短い期間ではあったが、あの1年の終わりをインターンで終えることができたことが私にとっては意味があったのだと思う。
私は留学前に空港でのサービス業に携わっていたのでエアラインには興味があり、インターン先を決める時ももちろんエアラインのことは頭にあった。しかし一方では他の業界を見たら何か新しい発見があるのかもしれないという思いも出始めてきていて、なかなか決めることが出来なかった。エアラインに進もうと思ったのは、インフォメーショナルインタビューを国内線、国際線の何社かとすることができたことでさらに興味が沸き、一緒に働いてみたいと思う気持ちが強くなったからだ。実際インターンとして働くようになってみると、(エアライン各社に対して)インタビューの時に感じていたこと、理解していたことが実は違っていたということを発見しその違いを知ることが出来た。インターンを始める前は不安よりも期待感のほうが大きく、早く始まらないかという待ち遠しい気持ちだった。言葉の面での苦労は普段の生活のなかでもあることだったので今更気にしてもという気持ちもあり、逆に“インターンを通して仕事だけではなく英語も勉強させてもらってしまおう"という気持ちで臨んだ。
 私のインターンは1998年6月から3カ月間ユナイテッドエアラインのカスタマーサービス(グランドホステス)インターンとしてシアトルのシータックエアポートで始まった。まずは3週間の研修期間があり、そこでエアライン用語やコンピューターの使い方、チケットの見方そしてカスタマーサービスにおける企業理念など基本的なことを学んだ。4週目からは割り当てられたポジションでの業務をこなしていった。ポジションはメインターミナルロビーとゲートの2つにわかれ毎朝ポジション表にて自分のポジションを確認し朝のブリーフィングに出てそれから1日が始まった。メインターミナルロビーではチェックインを待っているお客さまの列整理、お客さまからの質問返答、アナウンス、車椅子で出発されるお客さまのアシストなどチェックインの為のサポートを行い、ゲートでは搭乗者の最終チェックイン、手荷物確認、一人で搭乗するお子様のエスコートなどと思っていた以上に忙しく大変で、帰りのバスのなかではいつも寝て帰るくらいだった。最初の3週間のトレーニングが終わってすぐの頃はお客さまに間違ったインフォメーションを提供してしまったり、違うフライトにのせてしまったりなどミスをして社員の方とお客さまの間を行ったり来たりすることもあったが、そんな時でも決して落ち込ませるような言葉ではなくやる気をださせるような言葉でフォローをしてくれた社員の方々のおかげで、仕事に慣れてくるようになると自分の範囲内で出来ることは何にでもトライをしていけた。私たちはあくまでインターンなので責任の伴うような仕事(チケッティングなど)は任されなかったが、時間の空いているときをみて社員の方に教えてもらうことは出来たし、そのような意欲を見せることによってチャンスもひろがった。3カ月という短い期間でも私たちを受け入れてくれ、暖かい姿勢でいつもサポートしてくれたUAの社員の方にはすごく感謝している。これからエアラインでインターンを始める人のなかではサポート的な仕事だけではなくもっと深くやらせて欲しいと思う人も出てくるとは思うが、インターンだからこそ客観的に見ることが出来るし、将来エアラインで働きたいと思う人にとっては、空港での業務がどのように進んでいるのかまた、アメリカではどのようなカスタマーサービスを提供しているのかということを知る貴重なベース作りになると思う。インターンを満足できるものにするのかしないのかは自分自身にかかっていると思うので、チャレンジしたいと思うことにはどんどん進んでいって欲しいと思う。

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