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<体験談> IBPプログラム


竹井 美希さん

留学期間:
1997年9月〜1998年9月
IBP17期生:
米国ワシントン大学
インターン先:
KCTS/9 Television
プロフール:
番組制作会社(株)BMCに勤務後、1997年9月、ワシントン大学でのIBPプログラム参加のため渡米。KCTS/9 Televisionでのインターンシップを経て、帰国後、外資系金融情報サービス会社ブルームバーグL.P.に勤務。

 アメリカ、シアトルでのインターン経験は、これからの進路を再確認できる良いチャンスだった。私は約2ヶ月と数週間余り、シアトル現地公共放送局KCTSでインターン実習生として過ごしたのだが、今後の自分の進路を再確認できる良い機会だったと改めて思う。
 もともとコミュニケーションを学びたかったので、インターン先はPR会社や広告会社などのマスコミを目指したいと思って、いくつかワシントン大学で、マスコミュニケーション論や、マーケティングの授業を取ったが、論理的で、やはり実践的なものはインターンで学ぶことが多いと思う。
 インターン先のKCTS局は、公共放送としてはHDTV(日本ではHi-Visionと呼ばれるデジタルテレビ)を、西海岸で最も推進していることで知られている局で、(現地、マイクロソフト社がHDTVを支援している関係もある)この分野においてNHKと共同で番組を制作している為日本人のインターンが必要であり、たまたまアプローチしていた私がインターン実習生として入れたわけである。当初、日本のNHKとの番組についてのやり取りや日本へのHDTVのマーケティングなどを行える予定であったが、日本の経済不況と私のボスの長期撮影などが重なり当初の予定と大幅に変更となった。しかし今思うと、実際HDTVの制作現場に居合わせ体験できたことは良かったと思う。実際の所、約2ヶ月と数週間余りで、プロジェクトに関わったり、大きな事はやらせてもらえないが、ボスにくっついて会議に参加したり、ビデオ(映像)編集の手伝いをしたり、HDTVのPRの為、パーティーに参加したりと、私にとってチャレンジングな事が色々とあった。HDTVというこれからのデジタル社会の一つに触れられ、制作現場を覗いたりすることができ、短期間であったが、インターンとして無事に終えられた事が、大きな自信となったと思う。
 今現在は、外資系通信社のテレビ部門に映像編集者として働いている。インターンを終えて思った事は、アメリカでインターンとして実際働けた事、これが大きな自信となったことと、自分の進路を再確認できたことだ。実は、インターン終了後、以前テレビ制作会社で働いていたこともあり、テレビ業界でなく他業種を就職先として回っていたのだが、やはり面接の時に説得力の度合いが違うのか、落ち着く所は今のテレビ局だった。今思うと、もともとこのプログラムは、私にとってきっかけであった。「このプログラムから何かが得られる」とか、「インターンとしてアメリカで働けるから何かを得られる」というよりもむしろ、参加者個人の参加意欲による所が大きいと思う。外国人インターンが、アメリカで、それも短期間に受け入れられることは難しいことであり、このプログラムに参加しているから大丈夫ということではない。個人の意欲なくしては充実した1年は送れないと思う。インターンで体験したことを、生涯大切にしていくと同時に、私の回りにいたアメリカ人のように、楽しんで仕事をしていく姿勢を忘れずに、日本でも実践していきたいと思っている今日、この頃だ。

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