将来銀行で働きたいと思っていた僕は、IBPプログラムでインターンシップをする場所に金融関係を選びました。メリルリンチ証券と日米商工会議所です。3ヶ月間それぞれ3日ずつ行ったのですが、双方で良い経験ができました。
メリルリンチ証券ではファイナンシャル・プランナー部門でデータ処理などの雑用をしていたのですが、仕事以外にも個人的に質問していろいろ教えてもらい大変勉強になりました。例えば、日本ではまもなく年金制度が破綻するだろうと思われます。そうなると、個人が自己財産を運用して将来設計をしていかなければならなくなるわけですが、アメリカでは個人の資産を運用する401k制度に20年以上の歴史があります。経験の乏しい日本はアメリカに学ぶことがたくさんあるのです。その具体例を学ぶことができました。
日米商工会議所ではイベント部門でのアシスタントをしました。貿易の町シアトルにあるここでは、証券の説明・勉強会から料理教室まで商業・文化・スポーツ・芸術といろいろな分野での日米交流が行われていました。僕はアメリカ人はシビアでお金にならないことはしないと思っていたのですが、ここでの経験を通じて仕事の利益を社会に還元していく、ボランティア活動に積極的なアメリカ人を知りました。
この二つのインターン経験を通じてアメリカで、様々な職業・地位・年齢・人種の人たちに直接出会い、種々の価値観があることを知ったことは一番の収穫でした。また日本人の僕は世界からみるとアジア人なんだということもよくわかりました。
現在僕は銀行で働きはじめたばかりですが、日本の銀行がグローバルバンクに変わっていけるよう頑張りたいと思っています。株の活用で経済の活性化を計り、利益を会社に還元するのではなく、アメリカのように顧客に還元できるようなればよいと考えています。
これから留学を志す人たちは、具体的な夢や抱負をもって留学すれば短い期間でも得るものは大きいと思います。
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