私が5ヶ月間、2ケ所でインターンを行うことができたのは「出会い」と「やりたい!」という熱意からだと思います。アメリカでは、自分のやりたいことを貫き通すという「意志の力」と、それを頼りに探し当てた「ヒューマンネットワーク」が重要です。
特に、私の場合、最後の3ヶ月は毎日日替わりで2ケ所のインターン先に通いました。
証券会社のメリルリンチでは日本人の友人の紹介でインタビューまで漕ぎ着けたのですが、当日、すっぽかされ、結局3人目の面接の時に、パソコンが使えます!とアピールをして採用されました。留学前の日本のマイクロソフト社で1年間のインターン経験が行かされたようです。
仕事の内容は、顧客への資料の作成や、投資商品の選定、顧客を発掘するためのデータベースの作成等々、高度なことも任されました。英語にも仕事にもそれほど困ったこともなく、ボスに気に入られて人間関係もスムースにいき、最後には「僕が雇うから、残ったら?」とまで言われて、米国で働けるチャンスがあるのには感激しました。
USバンクでも友人の紹介で、国際部門で働くことができました。日本人のボスのもとで、海外の銀行のリサーチをしたり、シアトルに進出している日系企業へのセールスの手伝いで、いわゆる大手の商社の方々とも会いました。(後日、個別に会って頂き、就職の話も聞けました。)
また、ボスの日本人女性が、子どもを育てながら銀行の副部長という重要なポストでバリバリ 働く姿を目の当たりに見て、海外でこのように働いている女性がいるということに、励まされました。
もともと、日本での学生時代に、コンサルティング会社、ベンチャー企業等々、6社でのインターン経験があったのですが、この2ケ所でのインターン経験は、憧れを抱くと同時に半ば諦めていた、「金融」という世界をぐっと身近にさせました。
その上、自分の適正を発見でき、私には証券会社ではなく、銀行が向いている、と自覚できたのは自分の人生を180度変える大きなイベントだったと思います。現在私はインターンの経験を生かして、憧れの銀行という世界で、’ストラクチャード・ファイナンス’に従事しています。自分がやりたかったことを手に入れたのでしょうか。まだまだ先は長いと思いますが。。。
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