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<体験談> IBPプログラム


中野優美(なかの ゆみ)さん

留学期間:
1998 年 9月〜 1999 年8月
IBP4期生:
米国ワシントン大学
インターン先:
Prudential Securities Incorporated, Seattle Br(証券会社)
プロフール:
1972年生まれ。大学卒業後、信託銀行に2年半勤務。退職後、IBPプログラムに参加。2001年現在、外資系証券会社勤務。

 安田信託銀行に2年半勤務し、退職後に留学したのは、会社の仕事に限界を感じ、金融機関にこのままいても将来的な展望はあまりないと思ったからです。が、一生の仕事としては金融の道を歩むつもりではいました。そんな私にICCのIBPプログラムは英語力を磨き、金融分野でのキャリアアップをはかるのに理想的なプログラムでした。ちょうど、アメリカはバブルの時期で金融を勉強するのに最適の時期でもありました。
  インターン先のプルデンシャル証券は100人程従業員のいる大きな会社です。ここではアジア系の学生をインターン生として採用するのは珍しいことのようで、周囲の人も戸惑っていたので、慣れるのに1ヶ月近くかかってしまいました。が、2ヶ月目になって、ファイナンシャル・アドバイザーが3人いる1つのチームに入れてもらい、慣れてきてからは自分の居場所も見つかり、スムーズに働けました。仕事の内容はコピーとり、ファイリング、顧客の注文の入力等でした。仕事の合間にファイナンシャル・アドバイザーから現在の経済状況について講義を受けることができたので仕事の理解に役立ちました。この会社で働く人たちは皆忙しく、他人にかまっている暇などないし、何でもお膳立てしてくれるわけではないので、私は自分が何をしたいかはっきりと伝えるように努力してインターン期間を過ごしました。
 結果としては金融期間での3ヶ月のインターンというのは、仕事の流れや全体像をつかむのには短いと思いました。言葉の壁もあるし、身分としても顧客の注文に直接応じたりすることはできないということもありました。丁度株の動きや全体の仕事の流れが分かりかけたところで終了するという感じでしたね。
 しかし、バブルの時に株がどう動いているか、アメリカ人がそれにどう対応するかを実際に見ることができたのはこの時期ならではの貴重な体験でした。日本人はお金を動かすことにまだまだ消極的で画一的な意識があるのに比べ、アメリカ人は積極的に株に投資し、自己の財産管理に対する意識が非常に高く、株などのリスクが伴う商品にも積極的に運用をさせていることが分かりました。革新的なアメリカ人の個人資産運用の意識を学んだことが収穫だったと思います。
 留学後は日本の外資系の証券会社の証券管理部門で働いています。就職活動をする際には、インターンの経験があるというキャリアが大変役にたちました。

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