IBPグローバル留学奨学生インタビュー vol.3

将来グローバルな舞台で活躍したいと願う学生たちを支援する目的で創設された「IBPグローバル留学奨学金」。欧米からアジアまで、世界をリードするビジネス都市への留学と、現地企業でのビジネスインターンを通して、ビジネス分野での深い知識の習得と実践的スキルを身につけるための最高の機会を提供しています。

今回は、IBPグローバル留学奨学金に合格し、2023年にIBPシアトルセントラルカレッジコースに参加した佐藤さんにインタビューをしました。IBPと奨学金の理解を深めるために、ぜひ参考にしてみてください。

IBP留学生/プロフィール

Chisaki-profile

佐藤千咲(さとう ちさき)

参加コース: シアトルセントラルコース(アドバンスOPT)

2023年3月に大学卒業後、4月からIBPシアトルセントラルカレッジコースに参加。9か月のプログラムを終え、24年1月からOPTを開始。現在はシアトルにある出版社で、日系人向けの新聞記事執筆、マーケティング業務を中心に働く。

海外大学での9か月間の学びと現地企業での3か月間のインターンシップ経験を通して、グローバル人材としての価値向上を目指すことができるIBP留学。
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目次

1. 交換留学よりも、学びがあると思いIBPシアトルコースに参加

IBP留学に興味を持った理由は2つあります。
1つ目は、元々スタートアップ企業が成長しテクノロジーが発展しているといわれるアメリカで勉強したく、IBPではシアトルが選択肢としてあったため、とても興味を持ちました。
2つ目は、OPTビザで就労経験ができるという点です。大学は交換留学がさかんでしたが、ただ勉強するだけでなく、学んだことを実際の現場で活かし、経験できるという点に大きな魅力を感じました。

2. 「アメリカで有給で働く」ハードルが高いからこそ目標に

渡航前に定めた留学の目的は「有給インターンの獲得」でした。

留学をするうえで、何か高い目標を設定し自分で成し遂げなければ、留学という高いお金を払ってここまできた意味を結果として見いだせないと思ったからです。大学の友人たちは卒業して就職しているのも関わらず自分はまだ学生を続けることになっていたので、きちんと有給インターンを獲得して結果を出すことが目標達成という成果になると感じたからです。

3. 英語力と人脈を強化、目標達成に向けて挑戦し続けたシアトル留学

限られた時間の中で、その目標達成のために必要なことを分析した結果、「英語力」と「人との繋がり」を強化するために様々なと取り組みをしました。

まず英語力に関してはホームステイ先の家族と率先して会話をしたり、日本後に興味がある外国人に焦点を当てました。後者に対してはシアトルセントラルカレッジで開催されている日本語の授業に連絡し、そこで「日本語の勉強を手伝うので、英語の練習に付き合ってください」と自己紹介をして友達を作りました。また「人との繋がり」に関してはコミュニティ作りに励みました。日本にいる頃から、様々なコミュニティに身を置き、新しい出会いや挑戦をいとわない性格だったため、渡航前に自分が関われそうなシアトルのコミュニティに直接連絡を取り、渡航してすぐからイベントのボランティアや週末は犬好きの集まりなどに参加していました。

4. シアトルセントラルカレッジで印象にのこった2つの科目

Digital marketing

マーケティングの授業はインプットとアウトプットを繰り返す授業でした。
学んだことをすぐ課題で出して評価されるので、きちんと自分の中に取り込み、何が苦手で何が得意かを目視できることが良かったです。

small business

small businessは、自分が将来行いたい事業を企画書に落とし込む授業でした。
現実性やマーケットなどを細かく分析し、とても勉強になりました。とにかく課題が多く、一つ一つの量も多いので、それをこなすのに毎日必死でした。

5. 大学の授業で、自分の意見を自信もって発言することが大切

多くの学生が学ぶ意識を強く持ち、授業に積極的に参加している印象でした。

日本での大学生活は、法学部だったこともあり、授業で発言することは授業終わりに質問することも滅多に無かったです。しかしこちらの学生は疑問におもったら、発言したり意見が対立した場合は時間をかけてもディスカッションすることが多くありました。このようなことからもっと自分の意見を自信もって発言することの大切さなどを学びました。日本の大学ではあまり感じられない体験だったため、とても新鮮であり自分たちが見習う部分だと思いました。

6. シアトルにあるミートアップに参加。東日本大震災の経験者としても、話を聞いてくれた

福島県人会の活動を積極的に行っていました。福島出身であることから、これまでの原体験や地元の名産物などを積極的に発信することを意識していました。

また日本に関するイベントボランティアなども行っていました。他には教会に行ったりミートアップに参加するなどしていました。
このような経験から多くの人と繋がることが出来、人との繋がりを身をもって感じることが出来ました。積極的に外に出て行くことで、中々知り合えない大人の人と関わったり、自分が日本人であること、日本語が反せること、そして東日本大震災の経験者であることから、シアトルでは私の話に興味を持ってくれる人などに出会うことが出来、また自分のような若者を応援してくれる大人のかたともたくさん知り合うことができました。

IBP留学体験談_アメリカ観光1

7. 培ってきた人脈から、目標の有給インターンシップを獲得

今のインターン先の上司との出会いも活動からのご縁でした。福島県人会としてJETプログラムのイベントでボランティアしている際に出会いました。

私が記事を書く仕事やマーケティングに興味があること、そして日本人で福島出身であることなどを含めてお話した際に、今のお仕事を紹介してもらいました。日本に関するイベントはほとんど参加していたので、出会う方も日本に興味があったり話が広がる機会が多かったです。

アメリカでは、ネットワーキングがとても大事になります。ご縁がさらに何かに繋がるきっかけになることを身をもって感じました。

8. インターンシップ探しは楽ではない。でも諦めずに追い求めることが大事

シアトルで、英語を使える、学んだマーケティングを活かせる仕事を探していました。

日系の企業だとなかなか英語を使って仕事をすることは少なく、逆にアメリカの企業になると英語話者と同じレベルを求められる。インターン探しは本当に過酷でした。折角面接にこぎつけても「君は何が出来るの?」と詰められたり。しかし諦めずに追い求め続けることが大切だとも理解しました。

最終的には、indeedなどの求人広告から応募するより、周りにいる人に日本人に向けた仕事はないか、聞きました。より自分の成長速度をあげるため、general にできる小さい規模のアメリカの会社に焦点を当て、就活していました。

9. 面接や履歴書は現地学生や友人にも添削してもらいブラッシュアップするのがおすすめ

面接はそこまで練習する時間が無かったので、よくある質問の回答はできるように準備していました。resumeはとにかくどんなことが出来るのかを強調し、アメリカ人の友人に見てもらうなどして完成させました。

10. インターンシップはシアトルのメディア関連で実務を経験

シアトルを中心に展開する北米報知新聞(the north american post)の英語で執筆、新聞のindesignを使用したレイアウト、出版社で新しく出される本のアーティストさんとのやり取り、準備、インスタグラム、ウェブサイトなどの管理、運用です。

少人数勢なので、困ったことがあればすぐ効くことが出来、とても優しく英語で丁寧に教えてくれます。

11. 留学は思った通りにいかない、だからこそ心強かったICCの現地サポート

留学生活で困ったことや悩みが多く起きますが、その中で週一回オフィスに行く、話を聞いてもらったり、またインターン先探しにおいても紹介してもらえたりと手厚く協力していただきました。

12. IBP留学は、課題解決力が身につくから成長できる

問題解決能力が強化できたと思います。頼れる友人や家族も近くにいない中で、自分でどのようにこの現状を打破していくかを凄く模索する機会が多くありましたホームステイ問題、履修登録問題、円安で生活が苦しくどのように切り盛りしていくかなど。そういった環境で苦しみながらも耐え抜き自分で解決していく力をより一層身につけることが出来ました。

13. これから奨学金に応募する、または留学をしたいという方へ

IBP留学体験談_アメリカ観光2

留学は思ったより過酷で自分の期待している通りに起こらないことがほとんどです。日本人というマイノリティ、外国人であることの弊害、頼れる存在が近くにいないことなど理不尽なこともたくさん起きました。

アメリカにきてすぐ1週間くらい不眠症になり、眠れず日本に帰りたいと強く思った時期もありました。しかし自分で決めたからにはそれを成し遂げ、その先には必ず犠牲を多く伴った分だけの達成感を得ることが出来ると思います。とても高い自己投資だと思って、一歩勇気をだし踏み出してみてもいいかもしれません。