高校留学の個別相談の際、合わせよくお問い合わせをいただくのが留学後の進学についてです。ICCの留学サポートには進路サポートも含まれておりますが、今回は進路相談室より昨今の帰国生受験事情について話をききました。

受験成功への対策ポイントは?

今年も新大学共通テストの難易度が話題に上がりましたが、来年は新学習指導要領のもとさらに難化します。これにより、ICCの留学生への影響としては、総合型選抜の各大学の倍率はさらに激化していくことが予想されます。改めて、留学が当たり前になり、そして日本の大学の受験においても総合型選抜の定員枠が広がっている昨今では、「大学と自分」をちゃんと知り、戦い方を知り、きちんと準備することが非常に重要です。

受験大学の学部学科での学び、特化している研究分野、その大学にしかない特徴などを知り語れる人ほど、志願理由書、面接でアピールができています。今後、日本の大学受験は、より各大学の選抜方法を理解する、つまりはどれだけ大学リサーチをできたかどうかが合否に大きく直結するようになります。合格不合格が人生の全てではありません。次の道を肯定できるのは、あなた自身です。留学の経験を大いに活かし、受験生としての今回の経験を学びに次の人生を歩んでほしいです。

帰国生入試?総合型選抜?それぞれの準備時期は?

海外の高校を卒業する場合、日本の大学進学を希望する際には、「帰国生入試」や「総合型選抜」で受験をするのが一般的です。日本の高校卒業する学生でも受けられる総合型選抜にさらに帰国生入試という選択肢が加わることとなります。では、事前準備としてなにをすべきでしょう?

① 大学受験へ向けて、まずはスケジュールを把握しましょう。

出願締切日、受験日がいつなのか、帰国生入試と総合型選抜はどんなスケジュールで進むのかを理解するところから始めましょう。留学生活で英語漬けになり、日本語での受験対策をするには、出願日の半年から1年前から少しずつ準備していくことをおすすめします。

② 志願理由書の作成に取りかかってください。そのための大学リサーチをはじめてください。

志願理由書の作成においても、やはり、受験大学の学部学科での学び、特化している研究分野、その大学にしかない特徴などを知り語れる人ほど、志願理由書、面接でアピールができています。もちろん、海外留学をしているとなかなか日本の大学の入試情報が得られず、不安になることも多いと思います。しかしながら、リサーチしているかどうかは志願理由書を始めとする提出書類や面接で十分に伝わってきます。受験を通して得た学びはたくさんあると思いますが、「相手をきちんと知り、戦い方を知ることは重要であること」を入試という経験で学び、これからの人生で活かしてほしいと思っております。ICC高校留学プログラムでは十分に大学リサーチができていない、どう調べたらいいかわからないといった場合にも、高校進路相談室に相談できるようになっています。

受験に向けて留学中に意識すべき事は?

それぞれの国で留学生活を通して、感じていること、学んでいること、経験していることは様々で、他の人と同じ時間の過ごし方はなく、みなさんそれぞれがみなさんの人生を歩んでいることと思います。留学生活の中で意識してほしい4つのことを紹介します。

1.志を表現する

自分自身がなぜ、留学しているのかを改めて考えてみましょう。そして、この留学経験をどうしていきたいのか、どんな想い・考えでいるのかを文章にすること、周りの人に発信することが重要です。

2.きっかけを語る

過去のどんなことがきっかけで留学をしようと決意したのかを改めて考えてみましょう。また、自分自身が強く興味関心を持っていることがあるならば、それについても併せて考えてほしいです。ボランティア活動や部活動、社会的関心事など、どんなことでも構いません。もしかすると、普段の滞在先での経験も貴重な経験となっているかと思います。これまでの思考と体験で培ってきたことをまとめることをおすすめします。

3.過去の体験から問題提示をすること、未来を想像すること

これまでの留学生活の中で日本と比較して考えたことやこれまでの人生の中で疑問に思ったことなど、これまでの自分自身の体験から問題提示をしてみてください。

4.問題を解決するために未来に実現したいことを考えること

最後に、自分自身が掲げた問題を解決するためにどんな学びや経験が必要なのか、そして、その課題解決における障壁や困難にどう立ち向かっていきたいのかを文章化してみましょう。

これらに共通することとしてお伝えしたいのは、これまでは正解があり、その正解を導き出すことを訓練することに重きを置いた教育でした。どの科目においても、正解へ早く、正しく、たどり着けるように練習を重ねる必要がありました。
日本の教育では、「学んだことをきちんと理解しているか(知識・技能)」の観点で評価をすることが中心でしたが、これからは、「学んだことをもとにそれがどう社会に役立つのかを自分で考え、表現し、判断すること」が求められるようになります。

将来の自分を形成するためにどんな成長や経験が必要なのか、どんな学びをすることで将来の自分に近づくことができるのか深く考えて自分自身に問いかけをしましょう。事前準備をどれだけ早くからできているかによって、自分自信の受験を成功できるかどうか、大きく変化します。

もちろん、海外留学をしているとなかなか日本の大学の入試情報が得られず、不安になることも多いと思います。受験を通して得る学びはたくさんあると思いますが、「相手をきちんと知り、戦い方を知ることは重要であること」を入試という経験で学び、これからの人生で活かしてほしいと思っております。

留学した時間は人生において、代替されない財産です。経験を次の未来へ繋げられるよう、活躍していかれるように、その第一歩としての進学を精一杯サポートさせていただきます。

留学を考えられている方、留学中の方、それぞれがその後の進路に対して少なからず不安があるかと思います。弊社ではそんな不安を解決して、希望の進学先への合格を勝ち取るためのサポートを留学中も提供しております。弊社の留学サポートに興味を持たれた方は、是非一度無料個別相談や無料セミナーにお申込みください!