
社会人にとって、留学は憧れでもあり、同時に勇気がいるもの。多くの社会人には、その後のキャリア全体が見えなくなりそうという不安がつきまとうものです。
しかし、そんな不安をもろともせず、自分の道を信じて突き進んだのが高山沙弥佳さん。彼女に、留学へ行く前、そしてその後、どのように過ごされたのか伺いました。

高山 沙弥佳
社会人になってから、ロンドンへ12ヶ月ビジネス留学を決意。現地では、9ヶ月のウエストミンスター大学での学びの後、英ロンドンAsia House(NPO)にてインターンとして勤務。受付・電話対応・メールチェック・イベントの運営など、事務作業をメインに担当。当時のロンドンフィルムフェスティバルの際には、雑誌の取材のためゲスト女優と記者との間に入り通訳も担当。帰国後、大手外資人材系企業に就職。その後現在は注目のFintech企業にて中核を担う。
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留学前の職業はなんでしたか?
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日系大手広告会社で、求人広告営業をしていました。
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留学前の不安はどのようなものでしたか?
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英語が本当に話せるようになるのかどうかが不安でした。社会人を経験してから留学するのだから、それなりの価値のある留学ができるのかどうか、というのももう一つのポイントでした。
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高山さんは、最終的にはイギリスに留学をすることをきめましたね。実際に「価値ある留学」にするために、留学中に心がけたことはなんですか?
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- 何のために留学するのか明確にする
- 必ず話せるようになると決め、具体的な目標設定をする
- 100%大学の授業に出席する
- 現地の人と話す機会を増やす
- 現地の日本人コミュニティにも参加をして人脈を広げる
- ロンドンでの生活を楽しむ
- 現地にいるときから、日本の就職マーケットについて情報収集する
- お金を大切に使う
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帰国後、外資系の人材系企業に内定がきまりましたね!内定が決まるまでどのように動いたのか教えてください。
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- 留学半年後:職務経歴書・英語CVを作成し、情報収集する
- 帰国3か月前:どのような仕事をしたいのか、何を実現したいのかを具体的に明確にする
- 帰国1か月前:興味のある会社に応募し、スカイプで日本との面接をはじめる
- 帰国後:内定をもらう(現在、外資系人材紹介会社の人材コンサルタント 金融担当)
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帰国後のキャリアに留学がどのように活きたと考えていますか?
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ビジネスレベルの英語力を身につけたことで、外資系で働けるチケットを得ることができたと思います。また、ミックスカルチャーであるロンドンで生活したことで、国籍や文化の違いについての自分が持っていた先入観や固定概念がなくなり、どんな国の人とでも一緒に働けるようになりました。英語を話せるようになったことで、自信をもって過ごせるようになったのも大きかったです。
最後に、限られた時間をどう使うかという12ヶ月を過ごしていたため、帰国後もいろんな意味で無駄なことをすることがなくなりました。