
目次
- はじめに:ガクチカ中心の就活は終わり、成果を示す時代
- 第1章:“ガクチカ”の限界:努力だけでは評価されない
- 第2章:世界標準の採用は「実績ベース」:数字で成果を示すことが重要
- 第3章:実力主義の就活で求められる三つの能力:課題発見・実行・協働力
- 第4章:学生時代にスキルや実績をどう身につける?:グローバルプロジェクトで経験を積む
- 第5章:IBPビジネス留学—成果で語る設計:学びと実践を一体化できる留学
- まとめ:ガクチカからグローバル実績へシフト
新卒一斉採用の終焉と成果重視の時代
これまでの日本の就職活動は「新卒一斉採用+年功序列」を前提としており、面接では“ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)”がポテンシャルを測る定番でした。
しかし今は、少子化・デジタル化・グローバル競争の加速により、企業は評価基準を大きく見直しています。
いま問われているのは、「どんな環境で、どの難易度の課題に挑み、どんな成果を出したのか」。
つまり、就活の軸は「経験を語ること」から「成果を証明すること」へと移行しているのです。

第1章:“ガクチカ”の限界
かつては「新卒ブランド」や「ガクチカ」が採用評価の中心でしたが、その前提はすでに崩れています。
The Economist Impact の調査によると、日本では 60% の従業員が「採用は成果・スキルベースにシフトしている」と回答。さらに 54% が「雇用者はオンライン資格やスキル証明を重視している」と答えています。
つまり、企業はもはや「どの大学を出たか」「どんなガクチカがあるか」では判断していません。
今重視されているのは「何ができる人材なのか」という点です。
従来のガクチカにはいくつかの課題があります。
- 学内やアルバイトでの成果は、社会全体の基準で評価しにくい
- 「頑張った」「工夫した」といった努力は数値化できず、客観的に示せない
- ローカルな成功体験が、大規模ビジネスやグローバルな現場で通用するかは不明
そのため、面接官に強い印象を残すことが難しくなっています。
今後の就活では、成果を外部から見てもわかる形で示す経験──特に 異文化環境での課題解決や数値で裏付けられた成果 が「実力の証明」として最も評価されるのです。
つまり
ガクチカでは差がつかない理由 3選
従来の「ガクチカ」には、明確な限界があります。
なぜ差がつかないのかを整理すると、次の 3 つに集約されます。
- 比較基準がない
学内やアルバイトでの成果は、社会全体の基準と比べにくい。 - 成果が曖昧
「頑張った」「工夫した」では数値化できず、客観的な評価につながりにくい。 - スケール不足
ローカルな成功体験が、グローバル環境や大規模ビジネスで通用するか不明。

第2章:世界標準の採用は「実績ベース」
欧米やアジアの成長企業では、採用はすでにエビデンスベース(証拠に基づく判断)が主流です。
面接では「能力をどの程度発揮できるか」を確認するため、成果を具体的な数字で示すことが求められます。
成果が伝わる5つの基準
企業は「どこで何を成し遂げたか」を、次の5つの視点で見ています。
- 難易度 — 課題がどれほど複雑で、不確実だったか
o 例:参加者が激減しているサークルをどう立て直したか - 役割と責任 — 自分がどこまで意思決定を担ったか
o 例:単なるメンバーか、企画全体を統括するリーダーだったのか - 具体的行動 — 実際に何を設計・実行・改善したのか
o 例:「頑張った」ではなく「新規施策を3つ試し、効果を比較・改善した」 - 数値成果 — 結果を数字で示せるか
o 売上、CVR(コンバージョン率)、NPS(顧客満足度)、参加人数など - 学びと再現性 — その経験から学んだことを次にどう活かすか
o 例:異なる価値観の人と協力し、円滑に連携できるようになった
これらの基準は国籍や業界を問わず共通です。
つまり今の就活は、どんな環境で、どんな成果を出したのかが明確に問われているのです。
※
CVR:コンバーション率 サイト訪問者のうち、購入や申し込みに至った割合
NPS:顧客満足度を数値化した指標
第3章:実力主義の就活で求められる三つの能力
就活で評価されるのは、知識や資格だけではありません。
現場で試行錯誤しながら成果を出せる「3つの力」が重要です。
1.【課題発見・検証力】ただ頑張るだけでなく、頭を使って動けるか?
- 真の問題点を見抜く力
「なぜうまくいかないのか?」を掘り下げ、本当の原因を見抜く力。
例:サークルの新入生が減っている時、「広報不足」ではなく「活動内容が伝わっていない」ことを課題と特定する。 - 賢く試す力
「こうすれば解決できるかも」と仮説を立て、低コスト・短時間で試し、結果から学ぶ力。
例:SNSで3パターンの告知を試し、反応が高い方法をすぐに採用する。
2.【実行・改善力】一度決めたことを、最後までやりきれるか?
- 目標に向かってやり抜く力
「売上10%アップ」のようなKPI(成果を測る指標)に向かって、地道な作業や改善を積み重ねる粘り強さ。
例:アルバイトで接客改善を続け、3か月で顧客満足度アンケートのスコアを20%改善。 - 改善を続ける力
一度の挑戦で終わらせず、結果を分析し、次の行動に反映できる力。
例:イベントで参加者の満足度調査を行い、次回はアンケートで指摘された点を修正する。
3.【協働・発信力】チームで成果を出し、それをきちんと伝えられるか?
- チームをまとめる力
異なる価値観やバックグラウンドを持つ人と協力し、一つのゴールを目指せる力。
例:留学先で多国籍メンバーと協働し、異なる意見を調整してプレゼンを成功させる。 - 成果を「見える化」する力
「頑張りました」で終わらせず、数字やグラフ、ポートフォリオなどで成果を客観的に伝える力。
例:研究発表でアンケート結果をグラフ化し、説得力を高める。

第4章:学生時代にスキルや実績をどう身につける?
ここまで「就活で評価されるスキル・実績」について見てきました。
では、それを学生のうちにどうやって身につければいいのでしょうか?
一つの答えが、グローバルな環境での課題解決に挑むプロジェクト型の経験です。
「海外で挑戦したい」と思っても、いきなり大きな一歩を踏み出すのは難しいですよね。
そこで例としてリアルなプロジェクトの流れを紹介します。
1. リアルな課題に挑む
現地企業の本物の課題に取り組みます。
テーマは「売上をどう伸ばすか」「CVRをどう改善するか」など、経営に直結する内容。
成果は数字(KPI:成果指標)で測られるので、努力がきちんと見える化されます。
2. 多国籍チームで走り抜ける
顧客インタビューを行い、仮説を立て、試し、改善する。
国境や言語を超えたコラボは大変ですが、それ以上に刺激的です。
3. 成果は数字で語れる
このプロジェクトの最大の強みは、結果が数字で残ること。
- 利益を伸ばした
- 業務を△%自動化した
- 顧客満足度を向上させた
こうした分かりやすい実績は、就活でも大きな武器になります。
4. 就活でのアピール方法
せっかくの経験も、伝え方次第で印象が変わります。
- エピソードを整理して話す
「課題 → 自分の行動 → 成果」の流れで話すと分かりやすい。 - 成果を見せる
グラフや一枚のスライド、ポートフォリオにまとめれば説得力が増します。
5. グローバル現場で差がつく行動
最後に差をつけるのは、小さな工夫の積み重ねです。議事録を日英で即共有するなどいった行動が頼れる人材としての評価につながります。
こうしたプロジェクト経験を積むことで、就活で武器になるスキルと実績を学生のうちから磨けます。
しかし、個人でこのような環境を探し、実際に参加するのは簡単ではありません。

第5章:IBP(International Business Professions)ビジネス留学 成果で語る設計
そこで注目したいのが IBPビジネス留学 です。
IBPは単なる留学体験ではなく、第4章で紹介した「グローバルな課題解決プロジェクト」を体系的に体験できるプログラムです。
現地の第一線で活躍するビジネスパーソンから直接学び、企業インターンで実践。顧客調査や施策実行を通じて成果を数値で示し、経営層に提案する機会もあります。学んだ知識をその場でアウトプットし、実績に変えられるのが最大の特徴です。
「学ぶ→挑戦する→実績を積む→キャリアにつなげる」
第3章で紹介した能力がそのまま身につく!!
- 学ぶ:大学で実践ベースの学び、チーム協働でのプロジェクト(協働力)
- 挑戦する:GBP (グローバル・ビジネス・プラクティス)
実際に企業の相談を受け、課題解決を自分たちで行う。(課題発見・検証力) - 実績を積む:現地インターンシップ(実行・改善力)
- キャリアに繋げる:留学中のビジネストレーニング
その後の生涯ICC consultantsがキャリアサポートします!
今、動き出すかどうかが未来を大きく左右します。同世代のライバルはすでに挑戦を始め、経験を積んで成長しています。「まだ大丈夫」と安心している時間は、取り戻せない差になります。
英語が話せるだけでは差別化にならない現代において、必要なのは成果として示せる実績です。勉強だけでは得られない経験を積むことが、これからのキャリアで差をつける鍵になります。大学生活の安心を追うより、今しかない挑戦に身を投じましょう。IBP留学で現場経験を積み、数字で成果を示す経験は、あなたの自信と選択肢を広げ、未来を変える力になります。
まとめ:ガクチカから「グローバル実績」へ
現代の就活で評価されるのは、単なる努力ではなく何を成し遂げたかを証拠で示せる人材です。
IBP留学は、学びと実務を統合し成果で語れる自分を作る最短ルート。
ガクチカの延長線ではなく、グローバルでの成果を新しい実践経験にできます。
とはいえ、いきなり留学に飛び込むのはハードルが高いですよね。
まずは 無料説明会や個別相談で話を聞いてみるだけでもOK。
小さな一歩が、未来を大きく変えるきっかけになります。