アメリカでの大学生活、本当に大変?

みなさんこんにちは。
今回は、アメリカの大学生活についてお伝えしていきます。
アメリカでの大学生活と聞くと、「課題やテストが多くて大変!」であったり、「図書館に夜までこもって勉強するのでは?」というようなイメージが浮かびます。
そこで本記事では、実際に現在大学に通っている私たちの経験談を踏まえつつ、アメリカの大学生の日常について共有していきます。

目次

※今回は、IBP生が運営する留学フロンティアという団体とのコラボレーション企画となっています。

1. アメリカの大学の授業概要

一般的にアメリカでは、1セメスター期間中に4〜5つの授業を選択する必要があるため、月〜金まで授業がある学生が多いです。しかし、1日中クラスを受けるわけではなく、2〜3つの授業をこなし、その間にランチや他授業の課題、グループワークのミーティングをします。
授業自体は10〜20人規模のクラスが多く、積極的な発言を求められることが多いです。また、各授業で毎週プレゼンテーションなどグループ課題があるので、授業外での打ち合わせ時間も多いです。
日本では、インプットメインの授業が多いですが、アメリカではアウトプットする機会の方がかなり多く、主体的に行動することが求められます。

普段の授業の様子

2. アメリカのテスト事情

アメリカでは、プレゼンテーションや授業での発言などで成績が決まる授業が多いです。一方で日本の大学と同様、中間試験や期末試験を基に成績が決まる授業もあります。ここでは、使用したノートを紹介した後、試験の一例を記します。

教授から指定された罫線ノート。

私の場合、中間、期末と2回の試験が行われました。試験内容は、主に授業内で登場した単語の定義や、複数の理論の違いを多面的視点から答える問題が出題されました。
(例:①マイクロファイナンスの定義を答えなさい、②授業で扱った3人の起業家に関して「主張」と「ビジネスモデル」の観点から述べなさい、等)
試験では上記のように、日本語でも答えるのが難しい問題が多く、自分の解答を英語で表現する必要があります。試験直前は図書館に籠り、授業内容のインプット・アウトプットを繰り返しました。同じ授業を履修していた留学生も苦労していた印象があります!

ノートは採点後に返却され、点数や教授からのメッセージが表紙に書かれるほか(1枚目参照)、減点理由が記されるため、後日復習がしやすかったです。

このノートに解答を記入し、教授に提出します。

3. アメリカの大学の課題事情

皆さんはアメリカの課題についてどんなイメージを持たれていますか?

日本の大学では、中間・期末レポートがあっても、毎授業課題が出されることは少ないと思います。しかし、アメリカでは、宿題が出されない授業は基本的にあまりなく、課題の量は教授により異なります。短時間で終わるクイズ形式の課題もあれば、長時間必要なリーディングやレポート課題もあります。また提出する課題とは別に、プレゼンテーションのある週は、グループで事前に集まり、打ち合わせもしていました。

私の履修していた授業の課題例

  • レポート課題
    最初に国を一つ選択し、セメスターを通じて、その国のニュースについてまとめる。(3週間ごとの提出)
  • クイズ課題
    指定された章のリーディングをした上、オンラインで20問の小テストを受ける。
  • 録音課題
    クラスで2人ずつに分けられ、チームでディスカッションテーマを決め、ポッドキャスト風に録音して提出する。

4. IBP生1日密着

1. Aさんの場合

コマ数自体は多くありませんが、1コマが約3時間と長いため、体力と集中力が求められます。私の場合、曜日ごとの授業数に偏りがあり、木曜日がかなり忙しいスケジュールでした。
9時半から19時まで授業が入り、丸一日をキャンパス内で過ごします。まず1コマ目の授業後に急いで昼食を取り、2コマ目の教室へ。2コマ目の後は、図書館で課題を進め、次の授業の準備も行いました。3コマ目の授業後は、忙しさからくる一日の達成感を味わいながら寮でゆっくり過ごします。
一方、他の日は時間的な余裕があるので、溜まっていた課題を進めるほか、市内観光等に時間を割いていました。

6:00AM

8:30AM

起床

9:30AM

1つ目の授業

12:15PM – 12:45PM

昼食

13:00PM

2つ目の授業

15:45PM – 16:45PM

図書館で課題

17:00PM – 19:00PM

3つ目の授業

19:30PM

夕食

6:00AM

2. Bさんの場合

課題が溜まっている週やプレゼンテーションのある週は、一日お出かけすることはできず、作業が終わり次第近場に出かけたり、スーパーに買い出しに行きます。
ここでは、一例を紹介します!

10:00AM – 11:00AM

起床

休みの日はゆっくり寝ます(笑)

12:00PM

昼食

13:00PM

部屋の掃除

14:00PM

友達とダウンタウンやビーチへお出かけ OR meet up等のイベントに参加

20:00PM

夕食

23:00PM

就寝

友達と買出しに行ってタコスパーティーをすることもあります!

タコスパーティーの様子
ベイカービーチに出かけた時の写真

3. Cさんの場合

私は授業に加え、リモートインターン(日本の会社)を行う時の1日の流れを紹介します!サンフランシスコと日本の時差は-17時間(サマータイム時期は-16時間)です。よって、日本の始業時間はサンフランシスコの夕方になり、お昼で授業が終わる日は、その後インターン業務に取り掛かります。ただ、アメリカの夜中や早朝にミーティングが行われることも多く、スケジューリングが大変です。

4:50AM

起床

5:00AM

日本とのミーティング

7:00AM

朝食・登校準備

9:30AM – 12:15PM

1つ目の授業

12:30PM – 13:30PM

昼食

14:00PM

図書館で課題

15:30PM – 16:45PM

2つ目の授業

17:00PM – 19:00PM

3つ目の授業

19:30PM

友達と夕食

5. まとめ

予習やプレゼン準備など授業外での準備時間がかなり必要なアメリカの大学生活。加えて、インターンと授業を並行する際には、優先順位を決め、上手くスケジュール管理を行うことが求められます。
課題等が大変ではありますが、時間を有効活用し、短い留学生活を実りあるものにしましょう!

留学Frontier 〜私たちこんな団体です!〜

私達留学Frontierは「SNSとウェブサイトを通じた留学に関する情報発信」、「Slack上でのコミュニティ形成」を行う組織です。留学中の学生に質問を行うことのできる場や、留学を経て社会で活躍されている社会人との講演会などを提供しています。留学という選択肢をより身近に感じ、学生が自分らしく自己の可能性に挑戦してほしいという思いから、IBP留学中の学生で運営を行なっています。

筆者プロフィール

  • 稲井瑛希 Eiki Inai(San Francisco State University, International Business)
  • 光木晴香 Haruka Mitsuki(San Francisco State University, International Business)
  • 鈴井貴絵 Kie Suzui(San Francisco State University, International Business)