社会人留学で、年収は上がるのか?203名が答えた「留学で得られたこと」の本音


ビジネス留学を考えたときに、その留学が将来への投資として本当に意味があるのか、じっくり検討する必要がありますよね。仕事を休み、決して安くはない費用と長い時間をかけて海外に行くことが、自分のステップアップにつながるのか、留学で英語力を磨きビジネスについて学ぶことが、帰国後のキャリアにどう影響するのか、どれくらいの年収アップに繋がるのかなど、非常に気になるところではないでしょうか。
2018年、海外留学支援事業を展開するICC国際交流委員会(【称号】、社名:株式会社ICCコンサルタンツ、本社:東京都渋谷区東、代表取締役:曽根靖雄、以下ICC)と株式会社ツイング(本社:東京都新宿区、代表取締役:志禮 直也)の共同リサーチで、9ヶ月の大学での学びと3ヶ月のインターンシップを体験するビジネス留学「IBPプログラム※」の修了生を対象にしたキャリアアンケートを行いました。
このアンケート結果から、留学を経験すると年収の高い仕事につきやすいことなど、社会人留学の費用対効果に関するさまざまな傾向が見えてきたのです。留学をすることで、なぜ年収がアップするのか。それは単に「語学力」によるものではありません。留学先で身に着けた何が、どのように彼らをキャリアアップさせたのでしょうか?

調査概要

  • アンケート対象 25〜29歳
  • アンケート実施期間 2017.12.29〜2018.01.20
  • 回答数 203名(男性100、女性103)
  • 過去に12ヶ月のビジネス留学IBPプログラムに参加したことのある方

■アンケート詳細

※以下、文章中のパーセンテージは小数点第1位を四捨五入

目次

  1. 社会人留学後に転職、年収アップした人は38%
  2. 留学後の年収が、市場より高い理由
  3. 転職・就職活動では、69%が「留学経験を活かせた」と実感
  4. 企業の求める社会人スキルが留学を通じて身に着く
  5. 高い英語スコアと年収の相関関係
  6. 年収アップに繋がる留学プログラムとは

 

 

1.社会人留学後に転職、年収アップした人は38%

キャリアアップに指標として、最もわかりやすい指標の一つが収入ですよね。まずは「留学後の年収アップ」の具体的な内容について知るため、IBPプログラム修了後にキャリアチェンジをした回答者たちに的を絞って見ていきましょう。
20代後半の若手を対象としたこのアンケートでは、90%超が社会人1~5年目、転職経験者が全体の23%でした。いわゆる若手転職では、通常年収ダウンが見込まれるものですが、ビジネス留学IBPプログラムに参加したことのある若手の転職に関しては、転職経験者のうち38%が「年収が上がった」、59%が「あまり変わらない」と答えています。「年収が下がった」と回答した人は、わずか3%にとどまりました。
回答者たちの転職決断理由として最も多かった「キャリアアップ・キャリアチェンジ希望」(35%)を鑑みると、自身の実力をより高く評価してくれる企業や、より条件の良い企業へのポジティブな転職が多いことがうかがえます。
また転職未経験者を含む全体の転職意識の項目では71%が「キャリアアップ・キャリアチェンジのためなら良いと思う」と回答しており、キャリアに関して高い上昇志向及び、自身のキャリアに対する自信が表れています。
長らく人材育成事業を行ってきたICCには、「IBP生を採用したい」という企業からの直接オファーも珍しくありません。国や業界の壁を超えて広がる企業ネットワークをキャリアアップに生かすことができます。

2.留学後の年収が、市場より高い理由

次にIBP留学経験者の、具体的な年収を見てみましょう。25〜29歳の若手回答者たちの年収はどれくらいなのでしょうか。
新卒を含む25歳から29歳までのIBP修了生の年収は400万円以上が75%、そのうち600万円以上が20%超、平均は436万円でした。20代後半の市場平均年収344万円と比べても相対的に高くなっている点から、「キャリアアップ志向」と「海外経験者の市場ニーズの高まり」を裏付ける数字と言えるでしょう。(株式会社ツイング代表 志禮直也氏)
またIBP留学経験者の傾向として、アンケート対象者の31%が外資系企業に勤務していました。外資系企業での就職で、年収アップというケースもあります。なお現在の職業(外資・日系含む)は、「ソフトウェア・通信」「小売り」、「物流・流通」、「コンサルティング」「NPO・NGO」、「金融」といった仕事が多いようです。

3.転職・就職活動では、69%が「留学経験を活かせた」と実感

「IBPの留学経験は、就職活動の際に活きましたか?」という質問に対しては、全体の69%が「活きた」と答えました。具体的に、社会人留学におけるどのような経験が、帰国後に役立っていくのでしょうか?
「IBPの留学経験が現在どのような形で役立っていると思いますか?(複数回答可)」という質問では、「グローバルな視点と考え方が身についた」と答えた人が81%、「英語力が向上した」と答えた人は74%いました。成長の基準も目標も人それぞれではありますが、海外で学ぶことでほとんどの人がこれらの項目の成長を実感していることがわかります。
次いで「キャリア設計に役立った」37%、「帰国後の就職・転職活動で役に立った」33%、「仕事の幅が広がった」29%の順に多く回答、留学経験を評価しています。その他、フリーコメントでは以下のような回答もありました。

【経験】

  • IBPで得たインターンの経験も海外大学受験に役立った。お陰で給料をもらいながら研究することができている。

【考え方】

  • 今になって思う事の一つは、短所を長所でカバーしようとする処世術のような発想は、IBPの経験があったからことだと思います。
  • 自分と向き合い、今後の人生を深く考えるいい時間となった
  • チャンスがあるときにチャレンジする、チャレンジできるように準備しておこうというマインドができ多発性、多様な環境に適応する能力

【人間関係・人脈】

  • (アメリカに留学して)自分がいかに自分の人生や社会に対して真剣に向き合ってこなかったかを気づけた。また、同じ学校に留学した友人との繋がりが、その後のキャリアに繋がった
  • 優秀な留学同期との繋がり
  • 帰国後も繋がる友人関係が作れたこと

 
修了生同士の人脈づくりが次のキャリアへ繋がることもあります。国際協力機関や政府関連機関、フィンテックから人材育成まで、様々なフィールドでそれぞれ活躍するOBOGによるビジネスセミナーを日本でも開講。IBP生同士の異業種交流会も多数。興味のある業界や、キャリアアップに繋がる人脈づくりに役立てることができるのです

4.企業の求める社会人スキルが留学を通じて身に着く

社会人留学の経験は、人をどのように成長させてくれるのでしょうか?留学を通じて成長したと思う「能力」についても尋ねています。
「IBPの留学でご自身が成長したと思う能力は何ですか?(複数回答可)」という質問では、上位3項目が「主体的行動力」67%、「困難に立ち向かう突破力」63%、「ストレス耐性・タフさ」55%でした。企業の求める社会人スキルが、留学を通じて醸成されたことが分かります。
IBPプログラムの特徴の一つが、成果を求められるインターンシップ。インターンシップ先ではスタッフの一員として何らかの成果を上げ、組織に貢献することが求められます。会議や商談にメンバーとして同席したり、プロジェクトの一部を任される場合も。日本でのキャリアを生かして、現地企業でもより実践的な業務に挑戦できます。
だからこそ、プログラム修了後の転職活動において、海外でのインターンシップ経験が企業から高く評価されています。実際、多くの修了生がインターンシップでの経験をアピールして志望する企業に転職しステップアップを果たしています。IBPでは、修了後に向けたキャリアサポートも準備されています。

5.高い英語スコアと年収の相関関係

どれくらいの英語力が身に着くのでしょうか? ひとつの目安として、日本国内の就職活動において、英語力の指標とされることの多い「TOEIC」のスコアを見てみましょう。
IBP修了生においては、TOEICのスコアは800点以上のスコアを保持している人が全体の84%を占め、950点以上が11%、900~949点が23%、850~899点が26%、800~849点が24%、700~799点が16%でした。英語力を求められる企業で、就職試験でのスコア基準を「TOEIC800点以上」と設定しているケースが多いことを考えると、大半の留学経験者が、それをクリアしていることになります。また、700点以上あれば最低限のビジネス英語を習得していると見なされますので、その基準に関してはIBP修了生の全員がクリアしているようです。
IBP留学は学術的な英語学習に加え、現地での実務インターンシップにより効率的に英語力を高められることが証明されています。なお、英語力と年収の相関性は※人材会社調査でも見られるのと同様に、本アンケートでも高い英語力を有するIBP修了生は市場平均年収対比で高い年収を得ている事が分かりました。(※出典:DODAリサーチ2013年12月9日orビズリーチ2013/3/10)
ここまでのアンケート結果から、留学を経験したIBP修了生のキャリアに関する特徴として以下の事が挙げられます。

  • 高い上昇志向が見受けられる
  • 市場の求める資質を備えている

英語力はもちろんのこと、世界で通用するビジネススキルをも身につけた留学生たちは、上記に伴って相対的に「高い年収を得ている」と考えられます。

6.年収アップに繋がる留学プログラムとは

IBPは1989年にスタートした、大学での学びと実務研修を組み合わせた留学プログラムです。大学での学び(9カ月)と現地企業インターンシップ(3カ月)を組み合わせた1年間で、世界中で活躍できるグローバル人材を育成し、これまで4,800名以上がステップアップを果たしました。海外経験を積むだけではなく、その先の成功こそがIBPのゴールです。IBPの成果を最大限に引き出すため、ICCでは日本オフィスと現地オフィスが密に連携し渡航前・留学中・帰国後の各段階で受講生支援とカリキュラムの充実に努めています。
渡航前にはまず個別カウンセリングで、一人ひとりの希望に沿って、コンサルタントが留学、キャリアのアドバイス。その後、集中講義として英語の模擬授業や公式英語テスト対策講座に参加し、グループワークやディスカッション形式のクラスを体験し、現地での研修に備えます。そのほか、キャリアコンサルタントによる勉強会や、IBP修了生による集いを開催。出発前オリエンテーションやプログラムの最終確認をして、いよいよ留学へ出発します。
大学で9ヶ月間学ぶ内容は、大きく分けて英語研修、学部授業、ビジネストレーニングの3つ。まずは英語研修で、学部授業に必要なアカデミックスキル、ビジネスの現場で求められるビジネス英語などを集中的に学び、習得します。次は(または並行して)大学が開講している多彩な学部科目から、一人ひとりのキャリアにつながる科目を選択し、現地の学生と共に学びます。仕上げはIBPの独自プログラム。グローバル人材として必須のビジネススキルを習得するほか、インターンシップに向けて、企業リサーチから面接対策まで、必要なトレーニングを行います。
IBPプログラムの提携大学は欧米、オセアニア、アジアと世界に広がり、数ある大学から目的にあわせて留学先を選択できます。いずれもIBPならではの、ビジネスの場で役立つ実践的なカリキュラム構成を誇りますが、大学によって、またその街によって学びの特色やインターンシップの環境は様々。「自分は1年後に何を得ていたいのか?」その目的を明確にすることが、世界のどこで学び、どこで働くかを決めるコース選択のカギになります。
大学での学びを終えたら、いよいよ3カ月の現地企業インターンシップ。現地企業や各種機関に自らアプローチし、インターンとして約3ヵ月間就業します。組織の一員となって働き、先述したように成果を出すことが求められる実践型インターンシップです。(※コースによっては最長12ヵ月のインターンが可能)
1年のIBPプログラムを終えた後は、その経験を次のステージへ活かすためにICCがサポートします。IBPが多くの人に選ばれてきた理由の一つが、他の留学プログラムとは一線を画す、手厚いキャリアサポート。留学カウンセラーとは別のIBP専属キャリアコンサルタントが、帰国後の将来について360°全方向からアドバイス。帰国して新たなキャリアをスタートさせる、海外に残ってグローバルキャリア形成にチャレンジする、さらには第2、第3のキャリアチェンジなど、一人ひとりが思い描くこれからを、様々なサポートメニューで支えて行きます。