日本人訛りが気になる?実は「イギリス英語」の実態は訛りだらけ

イギリス英語と言えば、一昔前の BBC で使われていたような “クイーンズイングリッシュ”、あるいは”容認英語” と呼ばれる正統派英語のイメージが強いのではないでしょうか?


※エリザベス女王は “容認英語” の代表

 

イギリス英語の訛りって?

最近は、映画やドラマなどでロンドンの “コックニー訛り” が注目を浴びていますが、その他にも “エスチュアレイ” というテームズ川沿い地域の訛りがあります。


※サッカーのデビッド・ベッカム選手は代表的なコックニー訛り

サリー州などを中心に話されている南部訛りは「上品」とされていますし、コーンウォール、デヴォン、サマセット州などの西部訛りは素朴な印象、バーミンガムは独自の訛りで知られています。北部に行くと、ヨークシャー州の北部独特な訛りや表現は、南部の英語と全く違って聞こえます。

ランカシャー州の人たちは自分たちの英語が一番美しいと誇りを持っていますし、ニューカッスルやダラム地域の人が話すジョーディー訛りのリズムは耳に心地良く、スコットランドや北アイルランド、アイルランド本国のアクセントは時折、別の言葉のように聞こえます。この他にも実にたくさんの方言が英国には存在するのです。


※映画『ワン・デイ 23年のラブストーリー』では、女優アン・ハサウェイがヨークシャー州の訛りに挑戦

 

大学の授業で使われる「英語」の実態

大学の授業においては、イギリス人学生に加えて、流暢な英語を話すヨーロッパや中東の人たちも交じっています。しかし、それぞれ訛りを全く気にせず、積極的にディベートに参加しています。

日本人も負けずにどんどん発言しなければならない場面がたくさん出てきますが、ここで大切なのは、「どう」話すかよりも「何を」話すか。「日本人訛り」を気にする必要は全くありません。

多国籍で国際色豊かなロンドンだからこそ、多様な英国の方言や外国訛りを耳にする機会は多いです。あまり訛りを気にせず堂々と話すことができるようになれば、留学を通して得られるものもより多くなるでしょう!