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キャリア、ビジネス、IBPがよくわかる「GLOBAL INSIGHT」
ビジネス留学情報ブログ「GLOBAL VISION」
2006年
浦川 知佳
CHIKA URAKAWA
出身校:神戸大学大学院 自然科学研究科
コース:ワシントン大学
キャリア:社会人
留学期間:2005年9月〜2006年8月
インターン先:Seattle’s Convention and Visitors Bureau(観光/NPO)
兵庫県出身、神戸大学大学院自然科学研究科卒業。留学前は大手IT企業に勤務。留学後外資系IT企業に就職。現在はご主人とボストン在住。

「今やらなきゃ後悔することは何か」と考えたら、留学が頭から離れなかった

ホストファミリーとサンクスギビングのディナーを囲んで

クラスで誕生日のお祝いをしてもらいました

UWのキャンパスでお花見

Quarter Endの修了式でのスピーチ

インターン先のデスクに写真入りのネームプレートが用意されていました

インターン先のチームメンバーとランチ

英語クラスの先生の家にて

ハロウィーン用のパンプキンをピックアップ

IBPプログラムを選んだ理由を教えてください。

プログラム参加前は国内のIT企業で商品企画に携わっていました。システム開発から異動した私にはマーケティングのバックグラウンドがありませんでしたので、企画書の詰めが甘いと、時には「君はマーケティングを習ってないからな」と言われ、悔しい思いをすることもありました。ですから、いつかマーケティングをしっかり学びたいという思いを常に抱えていました。 また、当時TOEICの点数が高かったこともあって、外国人の多いプロジェクトに派遣されたこともありました。ですが実際の会話となると話は別で、会議はもちろんのこと、日常会話もなかなか思うようにいかない。認めたくはありませんでしたが、自分に対する期待値と実際のギャップがこんなにもあるのかというのを社会人になって初めて自覚したのではないでしょうか。同時に英語ができれば仕事の幅が広がるということを実感したのも事実です。 そんなこともあり、仕事で一区切りがついた時期に、英語を学び、かつマーケティングを学べるようなプログラムを探したところIBPを知り、説明会を聞いてすぐ留学を決意しました。

留学前はどんな準備をしましたか?

退職前の仕事の引き継ぎなどに忙殺され、留学に対する準備はほとんどできていない状態でした。

留学先にアメリカ、シアトルを選択した理由を教えてください。

シアトルに惹かれたのは、マイクロソフトやアマゾンといった有名なIT企業はもちろんのこと、スターバックスやノードストローム、ボーイングといった大企業の本社がひしめき合っているということ。なぜシアトルのような決して大都市ではないこの街がこのような大企業の誘致に成功しているのかというところに興味をいだきました(その答えは授業ででてきます)。また、それだけの企業が集まっているのなら、そこに勤めている方々に会ってお話を聞くチャンスもあるのではないかとも思ったからです。 実際、ワシントン大学の在学生、卒業生にはマイクロソフトで働いている方も多く、job interviewの様子や仕事の内容、仕事のスタイルなどを聞く機会もあり、とても刺激になりました。

キャンパス内の設備など、日本の大学と比べてどう違いましたか?

とにかく広いです。初めて大学に行った時、大学内に市バスのバス停がいくつもあるとは思わず、どこが大学かが分からないままバスを降り損ねてしまい、慌ててドライバーに訪ねたのを覚えています。そして近代的な建物の多い日本の大学とは違い、昔の建物をリモデルしながら使っているので、校舎そのものが建造物としての見応えがあります。キャンパスを歩いているだけなのに、どこか歴史ある街を訪ねている気分になる。単純ですが、それだけでもモチベーションが上がります。 また、日本と比べてアメリカの大学は教材費がとても高い。テキスト1冊$100、$200はあたりまえで、それを何冊もそろえなければなりません。ただ、アメリカの大学の良い所はCoopで中古のテキストが安く販売されていますし、授業が終われば自分のテキストの買い取りもしてくれます。収入のない学生にとっては非常にありがたいシステムだと思いました。

英語研修はどのような内容でしたか?

最初の学期でReading、Writing、Conversationなどのベーシックな英語を学び、次の学期でビジネス寄りの英語を学びます。 最初の学期で印象に残っているのは、夕方の英会話のクラスです。その時間帯は社会人の方も多く、国籍もさまざま。お互いの話をしながら盛り上がったのを覚えています。また授業後に予定のある方もあまり居なかったため、持ち寄りで食事会をするなど、他のクラスとは違い終始リラックスした感じの授業でした。また次の学期では新聞を読んでディスカッションをしたり、自己紹介や新規ビジネスの提案など、色々なテーマでプレゼンをしました。特に新規ビジネスについては、母国の何かを選びアメリカにインテグレーションするという設定でプレゼンをするのですが、どんな物ならば他の生徒が興味を持つか?どういうものが日本固有なのか?などプレゼン手法もふまえて考えていく過程がとても楽しかったです。また、他の学生の母国について知ることができるのもこのプレゼンの醍醐味であり、非常に興味深かったです。

ビジネスの授業で印象に残っていることはありますか?

3学期目にFINSという、通常のクラスと同時並行ですすめていく課題が非常に印象に残っています。FINSはビジネス交渉のシミュレーションをする課題です。emerging market countriesにおいてビジネスを展開するというシチュエーションで、多国籍企業、現地の中小企業、現地政府などのグループに分かれ、それぞれの立場で目的を達成するにはどうすれば良いかを考え、交渉していきます。必要になる知識は様々で、ビジネスの協業を考えるのはもちろん、関税など輸出入やロジスティクスに関すること、契約書の作成など、細かいことまで考慮に入れて成果としてレポートしなくてはいけません。昼間のグローバルビジネスのクラスでそれらについて学び、放課後にその知識をフルに使って交渉をするという毎日で、とにかく大変だったのを覚えています。そんな大変な課題でしたが、最後の成果発表のプレゼンの際、お互いの戦略や成果をシェアすることで、目からうろこの発見もあったりして、生徒だけでなく先生自身も楽しんでいらっしゃったのを覚えています。

特に興味を持って取り組んだ課外活動やアクティビティはありますか?

課外の時間をより有効に活用したいという思いからSeattle Central Community College(現Seattle Central College)のBusiness Development Institute/ Entrepreneurship Certificate Programの授業を受講しました。対象は起業家で実際にSmall Businessを自分で立ち上げようと思っている人、あるいは立ち上げている人が集まっていました。グループワークでは自分のビジネスについて、何が足りないか、どうしたら成功するかをメンバーが具体的にディスカッションしていくので、話についていくのは大変でしたが楽しみながら参加しました。ちなみに私のグループはWeddingで新郎・新婦がするFirst Danceを教えるレッスンに関するビジネスだったのですが、私はその存在自体を知らず、それは何?からディスカッションがスタートしました。 アメリカの大学では、non-creditで気軽に受講できるクラスが多岐にわたって提供されており、気軽に参加できるのが魅力だと思います。

インターンシップ先について教えてください。

Seattle’s Convention and Visitors Bureau(シアトル観光局)です。観光客向けのインフィメーションセンターの運営や、観光客を誘致するための施策の実施、さらには企業向けのビジネスツアーの企画やコンベンションセンターの運営などを手がけています。

そこではどんな仕事を担当しましたか?

マーケティングのインターンをしていました。当時、イチローの人気もあってか、北米を除くと日本からの観光客数は上位にランキングされていました。しかしながら、日本人向けに用意されている観光情報はまだ少ないため、数ある情報の中から日本人の興味にあった情報を抽出して翻訳したり、日本のトレンドをリサーチしたり、またシアトルローカルの日本人向け情報サイトとの連携を進めたりさせていただきました。

インターン中、苦労したことはありますか?

意外にも翻訳が難しいと感じました。例えばその当時、シアトルの新しいプロモワード ”Metronatural” を展開することになっていたのですが、日本人には伝わるか、翻訳すべきなのかということを聞かれました。プロモワード自体が造語ですから、それが英語であればなおさら日本人には不可解ですし、かといって翻訳するとなると全く印象が変わってしまう。説明付きで展開すればいいのではないかということを提案しました。また、企業用のツアーについては、旅行業界の用語を知らないと訳せませんでした。そこで、旅行業界に詳しい日本人の方を紹介してもらい、その方に助けていただいて翻訳をしました。 他に苦労した事といえば、仕事のスタイルです。日本では自分の仕事が早く終われば同僚の手伝いをすることも当たり前のようにしてきました。ただ、アメリカで積極的にそれをしてしまうと、仕事やポジションを奪おうとしているのではと勘違いされることがあります。彼の仕事は彼の仕事と割り切って、適切な距離を保ちながら仕事をするという、アメリカ独特のスタイルを学びました。

IBPプログラムでの経験は、コミュニケーション能力の向上にどのように活かされましたか?

テストの英語はある程度できるのに、会話ができないという私にとって、とにかく英語で話さなくてはいけない環境に身を置くことは非常に重要だったと思います。文法が間違っているかもしれない、発音が違うかもしれないと躊躇していては、会話もできなければ授業にもついていけません。おしゃべり好きなラテンアメリカ人や他のアジア人にどんどん話を持っていかれ、自分が話すチャンスを逃してしまいます。だから、間違ってでもいいから考えるよりも先に話すというようにマインドチェンジができたところは大きかったと思います。

社会人としての留学に対して不安はありましたか?

正直に言えば不安だらけでしたし、渡米前はストレスで体重が落ちてしまったぐらいです。その当時従事していた商品企画の仕事では、試行錯誤しながらも新商品を立ち上げ、売上目標も達成し、非常に充実していましたし、職場の同僚も志が高く自分は恵まれていると常に感じていました。しかしながら30歳という節目を目前にして、「今やらなきゃ後悔することは何か」ということを考えるようになった時、留学が頭から離れなくなりました。仕事を辞めるという事は、社会人にとっては一大決心だと思います。しかし今から思うと、仕事を辞め、後戻りが出来ない状況に自分を追い込むことが、覚悟を決めて勉学に励もうという決心にもつながったのではないかと思います。そして、その留学がなければ今の自分は絶対にないと言いきれます。

留学をふりかえり、自分自身が変わったと思うところはありますか?

度胸がついたと思います。例えば、私は途中からホームステイをやめて一人暮らしをしたのですが、アパート探しや賃貸契約、アパートでのトラブルなど、自分が対応しなくてはいけない事がいろいろとありました。骨の折れることもありましたが、結局は自分で解決することができ、それが自信につながり、何か問題があれば我慢しないで交渉するといった英語での積極性が身に付いたのではないかと思っています。

社会人として退職しIBPに参加しましたが、就職活動はどのようにしましたか?

帰国して1ヶ月後ぐらいから複数のエージェントに登録し就職活動を始めました。私の場合は外資系・日系は問わず、またポジションはマーケティングに絞って就職活動をしました。そして2ヶ月後に複数の企業から内定をいただき、そのなかでも英語を使ってマーケティングに従事できそうな大手外資系IT企業に決めました。

就職活動や留学後の職場で留学が役だったと感じたことを教えてください。

外資系企業では英語のレジュメは必須、ある企業では英語での面接もありました。レジュメはIBPのコースで先生にレビュー頂いたものをベースに使いましたし、面接の際の自己アピールや表現についても授業で教えてもらったものを復習しました。非常に緊張しましたが、その経験が無ければ、面接は突破できなかったと思います。 また就職先が外資系IT企業でしたので、英語は頻繁に使います。海外からのメールは日に何十通と来ますし、勤務中は各国から容赦なくチャットで仕事の相談や確認事項などが飛び交います。週に2〜3回は英語でのミーティングがありますし、月に1回はアメリカのVPと各リージョンの代表が参加するミーティングに日本代表として参加し、プレゼンやディスカッションに参加します。英語がネイティブな方が多いため白熱したディスカッションについていけない時もありましたが、IBPの時に教わった「small talkは大事」を思い出し、small talkで普段から関係を円滑にし、分からなかった時には助けてもらうというように、自分なりの仕事スタイルを見つけて対応したりしていました。やはり留学経験がなければ、これほどの英語対応は出来なかったと思います。

現在は何をされていらっしゃいますか?

現在は主人の転勤のため、ボストンで生活をしています。こちらに来た当初はハーバード大学で英会話のクラスを受講していました。今は大学でOnline MarketingのCertificationを取得したり、旅行会社のバイトや、現地のスモールビジネスの立ち上げなどのお手伝いなどもしています。今後Managingのクラスを取るため、エッセイを書く勉強をしている最中です。

IBP留学を希望している人に向けて、アドバイスをお願いします。

IBPのプログラムでは基礎の英語からビジネスまで1年で幅広く網羅しますし、決して楽なプログラムではありません。ですから、おのずと英語力は鍛えられると思います。 社会人が海外留学するのは非常に決心がいることです。ほとんどの方が一度退職されて留学することになるのではないでしょうか。ただ、捨てるものが大きければ大きいほど、留学の1年で何かをものにしようという意欲も大きくなるのではないかと思います。国際化が進むビジネスの世界において、英語を使えるということは、確実に仕事の幅も広がりチャンスも増えます。きっとIBPの経験が役に立つ時がきます。それを信じて、頑張ってください。

*体験談の内容は寄稿時の情報です。

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