海外で学び、働き、自分を試したい- 前職を辞めて留学中の3人の生の声 –

現在仕事をされていて留学を検討中の皆様、こんにちは。IBPワシントン大学コース56期卒業生の黒瀬友梨です。会社を辞めて、あるいは休職して留学に行くにあたり、会社勤めをしながら情報収集をする上で、何よりも手に入りにくいもの、それは、”社会人留学生の生の声”ではないでしょうか。

目の前のキャリアから一旦離れることへの恐怖・キャリアチェンジという大きな目標に対する不安、退職したタイミングなど、仕事をしているとセミナーに行く機会も限られてしまい、やはりインターネットやカタログでの情報がメインになってしまいます。

今回は、日本で数年間社会人をした後にIBPプログラムに参加した3名の方に下記の項目に基づき、本音を語って頂きました。今、会社勤めをしながら将来留学を考えている皆様にとって少しでもお役に立てれば幸いです。

プロフィール

黒瀬友梨
日本で社会人を数年経験したのちにIBPプログラムに応募し、2017年9月にワシントン大学コースに参加。現在は、サンフランシスコでのOPTを修了しIBPを卒業。

目次

  1. なぜ留学を?
  2. IBPを選択した理由
  3. 退職への葛藤・将来への不安
  4. 渡米までの過ごし方

なぜ留学を?
∼社会人になってから留学する勇気∼

まずはじめに、働いている最中に留学しようと思ったきっかけを皆さんにお聞きしました。

今回インタビューに答えてくださった3名の留学の舞台はシアトル。ビジネスの街でありながら、美しい海と自然に囲まれ、アメリカでもっとも住みやすい都市にも選ばれており、留学先にはピッタリの都市です。

●Y・Kさん(IBP57期:社会人4年目で留学を決意。ワシントン大学コースに参加)

私は、もともと大学卒業後に長期留学を考えていたのですが、日本で就労経験を積み、目的を明確にしてから行くべきだと考え、ひとまずは日本の一般企業に就職しました。働きながら「自分は将来どうなりたいのか・海外にどのような形で携わりたいのか」という自分への問いかけを常に自分にし続けました。日本で働いていくうちに、ビジネスという切り口で海外に関わりたいと思うようになり、キャリアチェンジを決意。そのためにはこのタイミングで今一度、海外を知る・海外で学ぶということが自分には必要だと確信し社会人留学を決意しました。留学目標が明確になったと同時に、自分の中で次のステップに進む節目だと思ったので、社会人を3年半ほど経験したこのタイミングで社会人留学を決意しました。

●A・Iさん(IBP58期:社会人6年目で留学を決意。シアトルセントラルカレッジコースに参加)

私は、新卒で就職した会社で営業として4年間経験を積み、仕事がノってきたと感じたのも束の間、経理課に異動になりました。未経験だったため、働きながら簿記の講習等に通い2年弱勤めたのですが、会社が自身に対して求めるキャリアの方向性と自分の描くキャリアの方向性が重なっていないように感じはじめました。「このまま今の仕事を続けていて良いのか」、疑問を抱き、次のキャリアに進む決意をしました。ただ、新卒で入社した会社での職務経験しかなかったため、改めて自分の社会人としての実力を客観的に考えた時に、次のキャリアに進むには圧倒的に経験やスキルが不足していると感じました。前職で営業と経理という直接、間接部門の両方を経験したことにより、自分は今後どのような形でどんな仕事に携わりたいのか、転職活動を行う前にもう一度改めて自身のキャリアを見直す必要があると感じたのです。その手段として社会人留学という選択をしました。

●Y・Hさん(IBP57期:社会人6年目で留学を決意。ワシントン大学コースに参加)

私は日本にいたときから、「日本文化を外国人の視点から観察すること」に、強い関心がありました。大学を卒業し日本で社会人生活を送りながら、自分が将来やりたい仕事のイメージ像を描いていくうちに、そこに近づくために「留学」という道を考え始めました。さまざまな文化や言葉、価値観で色々な文化的背景を持った人たちで構成されている世界を日本の外から見たいと思いました。日本と留学先の滞在国との文化の比較をすることで、日本の特徴を自分なりに考えたいと思ったのです。そのためには海外に出ないことには始まらないと思いました。旅行ではなく、長期的に住むことで見える自国のこと、現地の国のことがあると思ったので、旅行という形は選ばずに留学という選択をしました。もともと幼少期からアメリカの文化に触れる機会があり、いつか留学をしたいという気持ちがあったこともあり、自分の将来のイメージ像がはっきりしたこのタイミングで社会人留学を決意しました。

IBPを選択した理由
∼限られた時間、限りない情報の中から見つけたIBP留学という選択肢∼

続いて、現在、「留学」というキーワードで情報収集をすると、きりがないくらい沢山の選択肢があります。ワーキングホリデー・語学留学・海外大学入学・MBA留学・・・限りある時間の中でなぜIBPを選択したのか、なぜIBPでなくてはいけなかったのでしょうか。

ビジネスの中心地シアトルダウンタウンは高いビルがたくさん立ち並び、至る所にカフェがあります。コーヒーを片手に通勤・通学する人々の姿がここシアトルでは日常です。

●Y・Kさん

”キャリアチェンジを視野に入れた留学”という軸で情報収集を行いました。「国際社会の中で日本はどのような位置づけなのか」「海外のビジネスは日本とどう違うのか」等、自分が当時何を学びたいのか書き出した結果、国際ビジネスについて学ぶことが自分には必須だと感じました。学ぶだけの留学ではなく、修了後にOPTとして、最大12か月海外で実務経験が積めるという点でIBPを選びました。ほかの留学では得られない経験をしたかったのです。プログラム内容を見て、一番国際ビジネスに特化しているワシントン大学コースを選択しました。(※私が申し込んだ当時、シアトルセントラルカレッジコースはまだありませんでした。)

●A・Iさん

今後の方向性を模索する中、ビジネスの勉強をした後に現地で最大1年間、OPTを利用して働くことができるIBPプログラムを発見。他の留学と違い、勉強だけでなく、現地での職務経験を積むことで見えてくる自分に足りないものを明確にし、またそれを補う期間にすることができると思い参加を決意しました。IBPの中で、OPT可能なSCCとUWとで迷いましたが、SCCでは現地学生と学部授業が受講できることに強い魅力を感じました。留学生向けに開講されているクラスではなく、現地学生ネイティブスピーカーと少人数制の授業を受けることで高いレベルに自分を合わせることができると思いSCCを選択しました。また、私が選択したSCCのアドバンスOPTコースであればESLを受講しない分、学費が抑えられるだけでなく、一学期目から学部授業が受講できます。長く学部授業を受けられることは自分にとって費用面だけでなく、言語面においてもメリットが大きいと感じ、このコースに決めました。

●Y・Hさん

自分の将来の目標を達成するにあたり、マーケティングの勉強が必要でした。関心のあるマーケティングについて英語で勉強でき、なおかつ沢山の有名企業からスタートアップまで様々な企業発祥の地シアトルで就労体験が最大で1年間できるOPT が自分にとっては大変魅力的だったからです。



スターバックス、アマゾン、ボーイング……シアトルは日本でも有名な多数の企業の本社があり、休日を利用して本社ツアーに参加することも可能です。レジ無しコンビニ、Amazon goの一号店は、ワシントン大学ダウンタウンキャンパスから徒歩15分。

退職への葛藤・将来への不安
∼学生時代の留学とは全く違う緊張感・プレッシャー∼


そして、社会人留学をする上で必ず直面するのが、勤めている会社の退職あるいは休職です。私たち社会人にとって目の前のキャリアから一度離れ、留学に踏み込むのは本当に勇気のいる事、留学後の保証されていない将来に対する不安との闘いです。退職までの不安や葛藤、胸の内を聞きました。

●Y・Kさん

社会人になってからの留学は人生最大の自己投資として考えていました。特に今後のキャリアの事を考えると会社を辞めてまで多額の資金をかけて留学するのだから必ず有意義なものにしなくてはというプレッシャーが消えず、留学前は不安になることが多かったです。しかし、会社勤めをしながらも定期的に留学に向けての目標設定や自分が留学を経てどう変わりたいのか等を整理し、ICCのオフィスでカウンセリングを受け、モチベーション管理をしたことで退職に踏み切れました。

●A・Iさん

これまで頑張って働いてきたこと、そのお金を使って行くんだから絶対に失敗できないというプレッシャーはもちろんのこと、会社が自分のことを育てたいという気持ちも知っていたので申し訳ない気持ちはありました。あのまま働いていれば昇給も望めたかもしれません。そんな中で本当に辞めて良いものか何度も悩みましたが、今の場所に留まろうという気持ち以上に、「このタイミングで行かないと後悔する」という気持ちのほうが強く、最終的には自分の将来は自分で決めるものだし、環境云々のせいにして前に進めない言い訳をするのはやめようと思い踏み切りました。

●Y・Hさん

私の場合は、そこまでの大きな葛藤はありませんでした。ここで留学しなかったら、後々自分の人生を振り返った時に、「あのとき留学しておけばよかった」と後悔するのが見えていたんです。それに、自分の将来の目標を考慮すると、もう日本から出て海外から日本を見つめないことには、自分の国の文化を深く多角的に理解することは難しいと判断したから、留学したい、外に出てみたいという思いの方が強かったとおもいます。留学行ったのにうまくいかなかったらなどの不安が全くなかったわけではないですが、その不安は現地で自分なりに積極的に動いて満足のいく留学にすることでしか拭えないと思ったので、失敗ばかりを考えないようにしました。失敗に対する不安よりも、「挑戦したい」という思い、「留学しかない」という気持ちの方が強かったので、そこまでの葛藤がなかったのかもしれません。

渡米までの過ごし方
∼モチベーション管理や目標設定、様々な不安を乗り越えて∼


様々な思いをもって決意した社会人留学。決意したあとも出発までのモチベーション管理・留学中、留学後の目標設定、渡米準備、現職の区切りが必要となります。社会人となると、同じように留学を考えている人とコミュニケーションをとるという事も難しく、一人で不安になることも多いです。
本記事最後の質問は、渡米までどのように過ごしたのかを皆さんにお聞きしました。

●Y・Kさん

語学力、ビジネスの知識、多面的に物事を見る力…等、自分の目標と現状のギャップを埋めるためには、何が必要なのかをひたすら書き出し、留学を通して自分がどうなりたいのかを整理しました。IBPプログラムの内容も何度も確認し、本当に自分が学びたい分野と一致しているのかも確認を行いました。英語に関しては、社会人になってから一切触れる機会がなかったため毎日1記事英字新聞を読む、定期的なTOEICを受講、通勤時にリスニングをするなどできる限り時間を作り勉強しました。国際ビジネスを学んだことが全くなかったため、ICCから、過去のIBP参加者がおススメするビジネスに関する参考文献を紹介してもらい、それらを少しずつ読み、モチベーションを保ちました。前職から留学まで、できるだけ空白の時間を作りたくなかったので、出発が9月末だったのですが、直前の8月末まで勤務をしました。

●A・Iさん

出発前3か月ほどICCの主催するICCアカデミーという少人数制の英語塾に週に一回通い、アカデミックスキルのクラスを受講しました。その他、オンライン英会話でライティングとスピーキングを重点的にネイティブの講師に見てもらう、アプリを使い通勤時にディクテーションを行うなど、常に英語に触れる環境を作るよう心掛けました。私は計画的に物事を進めることが昔から苦手なので、軸となる大きな目標、心がけを設定し見えるところに貼りモチベーションを維持しました。今でもこれはホームステイ先に貼っています。目標を見える化し、自分へプレッシャーをかける事は渡米前も渡米後も初心を忘れないために続けています。
言葉よりもまず行動する、最初から人に頼る前にまず自分でトライしてみる、など精神的な目標も多く作りました。私は春出発だったのでギリギリの2月中旬まで勤務、3月中旬に出発というスケジュールでした。上司や同僚など、たくさんの方が私の決断を応援してくださったことに今でも本当に感謝の気持ちでいっぱいになります。

●Y・Hさん

成功するイメージを常に描きながら、英語の勉強や貯金に励みました。自主学習と別に、英会話学校に通い、月二回3時間ずつアメリカ人の講師と会話し、英語に触れる機会を作りました。留学を決心をしたときや熱意を常に忘れないように、手帳に書いて持ち歩いたり、なぜ留学に行きたいのかなど、文章でまとめて、気持ちの整理もしました。現地での生活や、理想像とするところにたどり着けなかったら…という漠然とした不安ももちろんありました。ですが、人生は一回しかないし、不安ばかり考えて行動に起こせず後々後悔するなら、「やってみて、失敗しても立ち上がれるぐらいの精神力」をこの留学で養ってみようと思いました。不安を自信に変えられるかも自分次第。目標設定に限らず人生全ては自分との対話です。「納得いくまで自分と向き合えば、失敗しても後悔はない」くらいの気持ちでモチベーションを維持しました。私は休職だったため出発予定の3月まで働きました。上司の方々には応援していただき本当に感謝しています。

終わりに

いかがでしたでしょうか。学生の時とは違う社会人を経てからの留学。キャリアチェンジ、キャリアアップ、学生の頃からの夢の実現、…留学に行くきっかけもタイミングも理由も様々ですが、今、社会人の方で留学に行くかどうか少しでも悩んでいる方の背中を押せたら嬉しいです。

キャリア

社会人にとって、留学は憧れでもあり、同時に勇気がいるもの。多くの社会人には、その後のキャリア全体が見えなくなりそうという不安がつきまとうものです。 しかし、そんな不安をもろともせず、自分の道を信じて突き進んだのが高山沙弥…

パフォーマンスアーティスト・サカクラカツミさんインタビュー 「日本のかっこよさを世界に伝える」ことをミッションに、世界を舞台に活動するパフォーマンスアーティストのサカクラカツミさん。 グローバルに活躍しながらも「日本の若…

キャリアコンサルタント紹介:今井 香奈 留学が終わり帰国したあと、進むべきキャリアに悩む方は多いと思います。 そんなとき、「キャリアコンサルタントに相談する」というのも一つの選択肢。 なかでも、留学した学生専門のキャリア…

社会人留学の7つの課題 グローバル人材のニーズが高まる昨今、留学に関心のある社会人は年々増えています。 ただ学生と違い、社会人の留学にはハードルがいくつもあることが事実。 留学に行きたい気持ちはあるものの、現実的には難し…

Courtesy of Huntsman IBP留学の研修先の一つであるイギリス・ロンドンのウェストミンスター大学にて、現地で活躍する日本人・佐藤丈春さんの講演がありました。 大手アパレル企業、ファッション誌の出版社で働…

留学の目的が「帰国後の就活・転職活動に役立てるため」という方も少なくないのではないでしょうか。 IBP ビジネス留学プログラムでは、留学前、留学中、留学後と一貫したキャリアサポートを行っています。IBPプログラムを正式に…

ビジネス留学を考えたときに、その留学が将来への投資として本当に意味があるのか、じっくり検討する必要がありますよね。仕事を休み、決して安くはない費用と長い時間をかけて海外に行くことが、自分のステップアップにつながるのか、留…