選択肢がたくさん!Griffith大学の学部授業とは?

こんにちは!Global Visionブリスベン支局の盛叶です。

盛叶
大学:慶應義塾大学 文学部社会学専攻
出身:千葉県
趣味:旅行、テニス
オーストラリアの好きなところ:多文化を感じられるところ

海外の大学の授業を受けてみたいという理由で留学を考える方も多いと思います。
そこで今回は、IBPプログラムで通うグリフィス大学における学部授業について

  1. 学部授業の選び方
  2. 学部授業の仕組み
  3. 実際にIBP生が履修した科目

 
の3項目で説明していきます。

1.学部授業の選び方

みなさんは授業を選ぶとき、何を基準に選んでいるでしょうか?人それぞれこだわる部分があると思いますが、共通して授業を受ける環境と科目の内容が大きな基準として関わってくると思います。
そこでまずは授業の選び方の軸として、キャンパスと科目内容の2つを紹介していきます。

キャンパス

グリフィス大学はネイサン・マウントグラバット・サウスバンク・ゴールドコースト・ローガン、計5つのキャンパスを構えており、私たちIBP生は基本的にネイサンキャンパスの授業を受講しています。興味次第ではサウスバンク・ゴールドコーストなどの他のキャンパスの授業を取ることも可能です。

写真や絵画などアート系の授業はサウスバンクキャンパス中心で開講されるなど、キャンパスによって授業の特色や雰囲気が異なるので、第1週のお試し期間にできるだけ多くの授業を受講してみることをおすすめします。

Nathan

Mt. Gravatt

South bank

Gold Coast

Logan

それでは、実際に科目内容の調べ方について細かく説明していきます。

科目内容

IBPプログラムグリフィス大学の学部授業では、基本的に自分の関心のある授業を3科目分選ぶことになります。もっと授業を受けたい方は、追加料金を払うことで科目数を増やすことができます。しかし、3科目分と聞くと少ないように感じますが、予習復習課題テストと何かと常に追われるので、自分のキャパシティと相談して決めましょう。

自分の興味分野と講義内容のミスマッチをなくすには、

  • Course Profileを熟読する
  • 実際に授業を受けてみる

という2つのことが大事です。

<Course Profile>

みなさんは日本の大学で授業内容調べるとき講義要綱、シラバスを使っていると思います。それと同じように、グリフィス大学ではCourse Profileを通して科目内容を知ることができます。以下の画像がCourse Profile になります。


このように、コース内容から、学期の学習計画、課題内容など、授業に関する情報がすべてここにまとめられているので、Course Profileをきちんと熟読することは一つの判断基準となります。日本ですでに大学を卒業している人は、日本の大学で学んだ経験を活かして、大学院の授業をとることも可能です。

Griffith大学の科目検索サイトからCourseを検索することができるので、ぜひ自分の気になる科目があるかどうか調べてみてください。

2.学部授業の仕組み

先ほど述べたように、1週間で3つの授業と聞くと少ないように感じますが、想像以上に内容はみっちりです。そこで、実際の授業の仕組みについて説明していきます。

授業構成

基本的に1つの授業につき
レクチャー+ワークショップorチュートリアル
という構成になっています。

<レクチャー>

2時間の講義です。日本の大学と異なって出席が必須ではなく、後からインターネットで音声動画を通して確認することができるのが特徴です。
出席することで教授に顔を覚えてもらえたり、その場でわからないことに関して質問できるため、予習復習をしたうえで出席しましょう。

ほとんどの授業がその週に取り扱うパワーポイントスライドを事前にアップロードしていたり、読むべき資料を明記しているので、毎週きちんと読むことで一段と授業内容を理解することができると思います。
復習に関しては、授業の音声が授業後からインターネットサイトにアップロードされるので、私はそれを繰り返し聞くことで、授業理解できなかった部分のフォローアップをしていました。

<ワークショップorチュートリアル>

1時間、少人数の参加型講義です。
予習復習、そして講義や講義動画などのインプットで得られた知識をアウトプットする場です。授業により内容は異なりますが、主にグループディスカッションやプレゼンテーションを行います。レクチャーよりも出席することが求められます。

私が実際に受講したCommunity Internship というボランティア活動をする授業のワークショップでは、ボランティア活動のリフレクションを毎回グループ内でしたり、教授が課題の書き方を丁寧に説明してくれたので、課題が書きやすくなりとても助かりました。

GPA

成績はGPAで反映されます。GPAは1~7の7段階評価で表示され、日本の大学の評価に以下のようにあてはまります。

  • GPA7=S
  • GPA6=A
  • GPA5=B
  • GPA4=C  (目安として50/100%)

GPA3以下は単位を落とすことになります。

3. 実際にIBP生が履修した科目

では、実際のところ留学生はどんな授業を履修していたのでしょうか?ここからは、IBP生が実際に履修した科目を紹介していきます。

【Kさん】

○Enterepreneurship and New Venture Business

なぜこの科目を履修したのか教えてください。
個人的に起業に対して興味があったからです。
実際に授業を受講してみてどうでしたか?
マーケティングの手法と似てるものもあったけど起業の際にしか使わない手法や思考方法が斬新でした。

○Management Strategy and Decision Making

なぜこの科目を履修したのか教えてください。
もともと三科目のうちひとつは三年生向けの難しい授業を取ろうと思っていて、マーケティング系で良さそうな科目を見つけたためです。
実際に授業を受講してみてどうでしたか?
難しかったです。笑
グループワークでの学生の発言やアウトプットが軒並みレベルが高かったのもあるけど、海外の学生との「差」っていうものを英語力とか関係なしに実感させられました。この授業を履修して良かったと思う一つの要因になりました。

○Investment Analysis and Management

なぜこの科目を履修したのか教えてください。
日本で株について軽く勉強していたこと、苦手な金融系、数字に向き合うちょうどいい機会だと思い、履修しました。
実際に授業を受講してみてどうでしたか?
とても難しかったです。実際、日本語だったらスッと入ってくるような公式も英語になると理解するのに3−4倍くらい手間と時間かかってしまいました。ただ、こまめにテスト、プレゼン、レポートとかがあるので、何回も復習することになり、どんどん頭に入って行く感じが結構楽しかったです。

【Sさん】

○The Social Context of Asian Business

なぜこの科目を履修したのか教えてください。
オーストラリアでインターンシップに取り組むことがわかっていたので、最低でも1つはビジネス系の授業を取ること。その中でもグリフィスの魅力の一つである、日本と関わりの深いアジア学を履修しようと思ったから。また、実際に授業を聞くあと、先生が英語を第二言語として話しているので、留学生に優しかった。早さも丁度いい。他の学生はアジアや日本に興味のある学生なので、日本人という観点も重宝され、発言しやすそうだった。ディスカッションが多いので、授業内で話す機会もあった。
実際に授業を受講してみてどうでしたか?
予想していた通り、授業の内容が面白い。ただ、先生の英語は聞き取りやすいが、ローカルの学生は話す速さが速いので、ディスカッションになった時、話の流れについていけなかったり、理解できなかったりするのが悔しかったので、予習の段階で自分の発言したいことや質問を考えてくるように努力しました。授業と課題を通して、他のアジアのビジネスと文化について、理解が深まっただけではなくて、日本人の価値観やビジネススタイルの根底にある歴史や社会背景について客観的な視点で捉えることができる貴重な機会になりました。

○Second Language Teaching in Practice

なぜこの科目を履修したのか教えてください。
日本の教職課程で学んで来たことをさらに専門的に深く掘り下げることができると思ったからです。基礎的な知識はすでに身についており、日本で教育実習も経験したので理解自体は大変ではありませんでした。先生が元々語学学校の先生だったので、英語がゆっくりで聞き取りやすいし優しかったです。大学院の授業というだけあって、ほかの学生は皆成熟しており、親切でした。英語教師になろうとしている人たちか英語教師としてキャリアを積んできた人たちということと、英語が母語じゃない学生も三分の一くらいいたので、自分が発言しやすい環境でした。
実際に授業を受講してみてどうでしたか?
学部の授業と比較すると課題の内容もより専門性と質が求められている感じがして大変でした。しかし、この課題を終わらせたりことで文献の探し方が上達したり、Writing Assignment を書くスピードがあがりました。また、この授業では実際に自分が計画した授業を他の学生の前で英語で披露するので、準備にたくさん時間がかかり非常に苦労しました。しかしそれを通じて、英語を使って人前で話す練習になりましたし、忍耐力がついたと感じています。

○Languages of East and Southeast Asia

なぜこの科目を履修したのか教えてください。
自分の興味があるアジア学の科目であり、日本で学んでいた経験もあり、言語について学ぶのが好きなので簡単すぎず難しすぎないところが魅力でした。先生の英語も聞き取りやすいし、アジアや日本好きな学生が多いので発言もしやすい環境でした。授業内で日本語を扱うこともあるので、日本語ネイティブであることが重宝されることも少なくないですし、また、他の科目とのバランスが取りやすいと思い履修しました。
実際に授業を受講してみてどうでしたか?
授業の内容自体は面白いですが、想像していたよりも複雑で理解するのが大変でした。毎週、予習してくることが必須であり、オンラインのテストも、時間をたくさんかけられるだけあって問題の1つ1つがとても難しかったです。他の学生とチュートリアルで仲良くなって、テストの問題についてディスカッションしながら、助け合ってオンラインテストを乗り越えることができました。

まとめ

参考になりましたでしょうか?
このように、自分が過去勉強してることであったり、自分の興味のある分野の科目を自由に履修することができるのがGriffith大学の学部授業の一つの魅力だと思います。
学部授業を有意義なものにするためには、いかに自分の興味ある科目と実際に受講する科目をマッチさせるかにかかってきます。そのためにも、科目の内容を十分に理解して、自分が一生懸命勉強できる科目を選択するようにしましょう。