マーケティング会社でのインターン体験で、自分がひと回り成長できたと思っています。

大学何年の時に留学したのですか？

大学3年が終わって4年生に上がる時に休学しました。もともと小さいころから海外に興味があり、留学をしたいという気持ちを強く持っていました。大学在学中には交換留学や、ワーキングホリデイなども考えましたが、就職活動を考える上でインターンシップをしたいと思うようになり、英語習得だけでなくプラスアルファを求めて留学先を探しました。

留学によって達成しようと思っていた目標は？

英語を習得するという目的はもちろんのこと、異文化を知ること、そして就職活動の時に役立つプラスアルファの部分に目標を定めました。自分の性格面では、もっと積極的になること、自分の意見をしっかりと主張できるようになることを考えました。

IBPは何で知りましたか？

以前にIBPのUWコースに参加された先輩のお話を聞いて、興味を持ちました。大学3年生ということもあり、だんだんと就職活動に目を向け始める中で、ただの語学留学や大学の授業だけでなく、今まで自分の専攻とは少し異なったビジネスを学ぶことで、就職活動や、さらには卒業後の自分のキャリアにも繋がるのではないかと思い、IBPを選びました。

UWでの履修科目は？

春学期は主に英語の授業とIBP用に行われたマーケティングのクラス、夏学期はビジネス英語、秋学期はビジネスの授業を受けました。やはり英語が好きなので、春学期の英語の授業はとても楽しかったです。以前、オーストラリアへ語学研修に1ヶ月間行ったことがあるのですが、それとは全く比較にならないほど、UWの先生はとてもプロフェッショナルで、今までよりもっと英語を深めることができました。また、マーケティングのクラスは、全員がIBPの生徒という日本人だけのクラスでしたが、何も知識のない私にはマーケティングを学ぶ良い機会になりましたし、自分で考えて行動するという点では、とても刺激的でした。

プログラムの中で、特に苦労した授業や課題などはありましたか？

秋学期のBUSIPのクラスでは、毎週ビジネスのトピックが変わり、ひとつひとつのトピックに対してたくさんの宿題や、プレゼンテーションを課されました。ビジネスを学んだことがありませんでしたし、インストラクターは全てネイティブを対象としている方ばっかりだったので、それまでの「英語の先生」から授業を受けるのとは全く異なり、大変苦労しました。

英語力アップのために努力したことは？

夏学期に入り、生活にも余裕ができたことから「Pacific Place Shopping Center」というショッピングセンターで、コンシェルジュのインターンシップを始めました。シアトル地域の方や旅行者の方と積極的に話すことで、聞き取れない時もありましたが、その都度「もっと頑張ろう」というモチベーションを常に持つことができましたし、英語はもちろんのこと、コミュニケーション力も身につけることができたと思います。

留学中、勉強以外に熱中していたことはありますか？

勉強だけでなく、よく友達の家で行われるパーティーなどにも参加しました。いろんな人と会うことができますし、日本とは違ったアメリカ人の生活の楽しみ方なども垣間見ることができたと思います。あと、旅行が好きなので、夏休みに友達と旅行をしたことが一番熱中したことといえると思います。フロリダ（オーランド、マイアミ）とカリフォルニア（サンディエゴ、LA、サンフランシスコ）に行ったのですが、自分で計画を立てて飛行機やホテルを予約し、現地では車で移動するなど、とても充実した休みになりました。

インターン先はどうやって探しましたか？

12月から「Marketing International」というマーケティングの会社でインターンを体験しました。もともとヨーロッパに興味があったので、ヨーロッパと関わりのある会社を探していました。当初は大きい会社を探していましたが、留学生の受け入れが難しい状況にあり、なかなか決まりませんでした。そんな時、ICCのスタッフの方に、会社探しに便利なWebsiteを教えていただき、そこから探すことができました。

そこでの具体的な仕事内容を教えてください。

ちょうど私が帰国する予定の3月に、フランスのカンヌで「MIPIM」という国際不動産見本市が予定されており、そこに参加するクライアントの展示ブースのデザインや、カクテルパーティー、昼食会の計画などをその会社で引き受けていました。私は、その中の3社（約50名）のクライアントの宿泊先のコスト管理と、空港から宿泊先までのリムジンの手配を担当しました。現地にいるフランス人の方とE-mailやSkypeを通して、「どこの宿泊先が見つかった」「コストはこのくらい」などと連絡を取り合い、私がすべてエクセルシートにまとめました。リムジン手配では、クライアントと直接E-mailで連絡を取り合い、誰が何時に着くということを教えてもらい、まとめてリムジン会社に伝えました。カンヌに到着してクライアントの宿泊先を下見し、クライアントが来た時には宿泊先まで迎えに行きました。しかし、当日にイギリスで台風が起こり、すべての人がフライトをキャンセルしなくてはならないという事態が起こりました。絶え間なく変更を伝えてくるクライアントと混乱するリムジン会社の間で、できるだけ物事を簡潔に伝えること、自ら積極的に動くことを心がけ、なんとかクライアントを送り届けることができました。そのようなハプニングの中で、自分がひと回り成長できたと感じています。

インターン体験でどんなスキルが身に付きましたか？

一番の収穫は、英語を活かしたコミュニケーションスキルだと思います。アメリカだけでなく、ヨーロッパの方とも仕事をする中で、日本人らしさともいえる礼儀正しさであったり、丁寧さを持ち合わせつつ、他の国の方にも合せてしっかりと自分の主張もしていくことを学びました。その中で、アメリカやヨーロッパのビジネスを体験できたことは、自分にとって貴重な財産であり、これからも活かしていけるものだと信じています。私はインターンを体験するまで、エクセルも基本的なことしかできませんでしたが、仕事をする上でエクセルを使えることはかなり重要だったので、わからないところは使いながら聞いていく実践ができ、とても良かったと思います。そして夏学期に学んだビジネス英語を使える実践の機会としてインターンを体験し、ビジネス英語をより自分のものにするのに役立ちました。

帰国後、就職活動はどのように行いましたか。

帰国が3月末ということで、周りに比べてかなり遅いスタートとなりました。まず、帰国後にエントリーなどを行い、興味のある会社にエントリーシートを提出しました。自己PRではインターンシップで学んだことを中心に書き、面接でもインターンシップでの体験を話すことが多々ありました。留学によってさまざまなことを学び、視野を広げることができ、また自分への自信にもつながったので、もしIBPに参加していなかったら、就職活動は違ったものになっていたと思います。特に、アメリカでインターンシップを行えたということが大きかったと感じています。

IBP留学は、今後のご自身のキャリアにどのように影響するとお考えですか？

IBPで自分の専攻とは違う「ビジネス」を学び、視野を広げられたと思います。アメリカでのインターンシップを通して、「世界の架け橋となること」という自分の夢に大きく近づくことができ、それが自分の自信ともなりました。その自信が、これから世界を舞台に仕事をしていく上で重要であると考えます。英語は世界を相手にするビジネスをする時には欠かせません。英語圏の国だけでなく、世界のどこであっても異文化に臆することなく、仕事のできる人間になりたいと思います。

IBP参加希望者へのメッセージ、アドバイスをお願いします。

IBPの1年間は、将来を考える上でとても充実しています。英語、ビジネス英語、ビジネス、そしてインターンシップという流れのある中で、留学生活を有意義に過ごすことのできるプログラムです。現地にもICCのスタッフの方がいらっしゃるので、いざという時にもとても心強いです。「留学はするけど、語学だけ」とか、「海外の大学で勉強をする」というだけでなく、将来にむけてプラスアルファを考えている方にはピッタリの留学になると思います。自分の将来を考える上で、自分に最適な留学が見つかるよう応援します。