VOICES 修了生の声
コースで探す
キャリアで探す
インターン先で探す
検索
キャリア、ビジネス、IBPがよくわかる「GLOBAL INSIGHT」
ビジネス留学情報ブログ「GLOBAL VISION」
2009年
長濱 顕
AKIRA NAGAHAMA
出身校:同志社大学
コース:ベルビューカレッジ
キャリア:大学生
留学期間:2008年9月〜2009年8月
インターン先:Seattle Mariners
1986年生まれ、兵庫県出身。同志社大学4年の夏に1年間休学し、テンプグループ・ユース・インターナショナル・スカラシップでベルビューカレッジへ留学。シアトルマリナーズでインターンシップを経験。帰国後復学し、大手電機メーカーに就職が内定した。趣味は野球とジャズ。

シアトルマリナーズでのインターン中に日本のテレビ番組に出演

授業は、正解を答えるのではなく、自分の意見をぶつけ合う場

インターンの同僚と。ガイドは定年後のボランティアでやってらっしゃる方がほとんどでした

友人とマリナーズを観戦

12月に数年ぶりの大雪が降り、ルームメイトと遊んだ時。頭を突っ込んでいるのが僕です(笑)

ヨーロッパの名門サッカーチームのチェルシーの試合の様子

僕が一番好きなマリナーズ観戦時の写真。実はこれ、午後10時頃なんです!

IBP参加の動機を教えて下さい。

「何かに挑戦したい!」と思った事が一番の動機です。中学1年からずっとJazz漬けの生活を続けてきて、高校では部活で全国大会優勝を経験。ハワイへ海外遠征をしたり、さまざまなミュージシャンの方たちと一緒に演奏させて頂ける機会がありました。それだけ1つのことに打ち込んできたことは自分でも誇りに思っていました。しかし大学に入って、自分よりも多くの経験をしている友人たちの話を聞いた時「自分は井の中の蛙なのではないか?」と思ったんです。いろんな挑戦をしている人は、すごく素直で何事からも吸収しようとする姿勢が強い。彼らと比べると、僕は自分の過去に執着しすぎているところが強いかなぁと思ったんです。それで、Jazzについての誇りはそのままに、何か新しいことにチャレンジしてみたいと強く思いました。そんな時に偶然、学校の掲示板でIBPの奨学金募集の告知を目にして、スカラシップに応募しました。

ベルビューカレッジを選んだ理由は?

もともとアメリカに行こうと思っていたので、ワシントン大学かベルビューカレッジかで悩んでいました。ビジネスを高いレベルで勉強できるUWは非常に魅力的でしたが、ほとんど用意された授業しか取れないことがネックでした。BCは、TOEFLさえクリアできれば、多種多様な授業から自分の興味のある授業を選べる点が魅力的でした。留学生プログラムの授業ではなく、現地の学生と肩を並べて授業に参加する方が、語学や文化の違いから挑戦できると思いました。

留学して日本の大学との違いを感じましたか?

一番の違いは学生の自発性だと思います。先生が説明している途中でも、意見や質問をどんどんぶつける他の学生に圧倒されました。先生も「授業中に1回は発言するように」と言っていて、語学がまともにできない僕にとっては大きな壁でしたね。そこから学んだのは、自発的に自分の意見を言う大切さ。日本で「正解を答えるのが正しい」という教育を受けてきたので、はじめは「正解」を答えようと必死になっていました。けれど、周囲の学生はよく的外れな答えを言うんです。それでも先生はそこから話を膨らませる。解答例にあるような答えではなく、皆の「自分」の意見をぶつけ合う場がクラスなのだと思ったし、そこが日本と大きく違うと感じています。

アメリカ人と日本人の国民性の違いですね。

アメリカ人は「Yes」「No」「I don’t know」の3つが基本的な答え方。白黒がはっきりしています。日本では、自己主張し過ぎず、相手と対立しないグレーゾーンの答えが良いと思っていましたが、アメリカでは、自分の答えを明確にすることが大切。授業のグループワークでも毎回「Akiraはどう思うのか? それはどうしてなのか?」を問われました。英語が下手なりに、必死に頑張って答える僕の意見を相手はちゃんと聴いてくれましたし、日本人が得意な「相手の話に笑顔でYes」を連発していた頃より、グループメンバーと仲良くなれました(笑)。

特に印象に残っている授業は?

「Intercultural Communication」のクラスが一番面白かったです。約10ヵ国の学生が参加し、グループワークが主体。授業ではメンバーと一緒に映画を見てコミュニケーション方法について議論したり、友人や知り合いにインタビュー調査をしたりしました。プレゼンの準備のために授業外に集まるので、時間を共に過ごすほどにメンバーと仲良くなっていくことが楽しみでした。最初の頃は「また物静かな日本人がいる」と思われていましたが、パワポで面白いスライドを作ると「おまえ凄いじゃないか!」と言われ、そうやって参加できる楽しさが僕の行動の原動力になっていたと思います。この授業を通して非常に仲の良い友人ができ、今でも頻繁に連絡を取っています。

勉強以外に熱中していたことは?

野球とJazzです! 野球は大好きで、留学した翌週にマリナーズの試合を見に行きました。春休みには、WBCを見るためにLAまで行きました。また、アメリカはJazzの本場。東京で1万円以上はするようなアーティストのライブを半額以下で聞けるので、滞在中は頻繁に聞きに行きました。ボランティアでジャズフェスティバルに参加したり、NY旅行をした時に超有名アーティストの演奏を聞いたり、僕にとっては至福のひと時でしたね(笑)。

インターンについて教えてください。

シアトルマリナーズのイベント部門でインターンをしました。メインの仕事はツアーガイドで、日本人の方がいれば日本語、いない時は英語でガイドしました。マリナーズはどんどんチャンスを与えてくれる環境だったので、ガイドの仕事以外にも、ツアーのプロモーション活動やマリナーズCEOと日本人VIPゲストの通訳、日本の草野球団体のイベントコーディネーターアシスタントをしたりしました。通訳をした時はイチロー選手や城島選手に会えたんです。すごく運が良かったですね(笑)。

インターンをしていた時に、テレビ出演されたそうですね。

欽ちゃん球団でおなじみの片岡あゆみさんがシアトルマリナーズのツアーに参加する、という内容の日本のテレビのロケで、ガイドをさせて頂きました。実は、日本のテレビのロケだと知ったのは、当日TV局の方たちに会った時(笑)。というのも、上司からは「日本からツアー予約があるから頼むぞ」と言われていただけで、テレビのロケだとは全く思っていませんでした。完全にサプライズでしたね(笑)。なかなかできない経験ができたという点で、非常に楽しかったです。番組が放送された後は、お客様から「テレビに映ってた人ですか?」と時々言われました。

仕事のやりがいを感じたのはどんな時ですか?

幅広い層のお客様がいらっしゃるので「いかにお客様にツアーを楽しんで頂くか?」を大切にしていました。イチロー選手の背番号入りユニフォームを着ていらっしゃる方にはイチローさんの打率や成績を話すだけで盛り上がりますが、野球好きでない方にはほとんど受けません。だから、その方々を巻き込んで盛り上がるツアー作りを心がけました。野球の情報だけでなく、球場内ではどんなものが食べれるのか? どこの座席からどんな楽しみ方できるのか? どうやったらサインをもらいやすいのか?」などの情報を、同僚と一緒に集めました。結果的に「Akiraさんのツアー本当に面白かったです!」と言って頂けるようになり、一緒に写真を撮りたいと言って頂けることも多く、お客様と打ち解けることができたのがすごく嬉しかったです。何よりも毎回皆さんの興奮した様子を見ることができたのが、インターンをしていて一番楽しかった瞬間でした!

インターン体験で得たものは?

自分で考えて行動することと、相手に合わせて物事を伝える力がついた気がします。90分のツアーは全てガイドに委ねられています。「皆さんに満足して頂けるツアーをする」という目標を掲げ、いろんな観点から情報収集し、お客様との会話を大切にしました。情報をただ並べるだけでなく、クイズ形式にしたり、ジョークを織り交ぜたりと自分なりの工夫をし、プレゼン力が上がったと思います。

IBPでの経験は、長濱さんの価値観やキャリア形成にどのように影響しましたか?

「世界に挑戦したい」という考えが強くなりました。留学中はできるだけ日本人とよりも他国の学生と交流し、考え方や物事に対する姿勢の違いで大喧嘩することもありましたが、1つ1つの違いが僕にとっては新鮮でした。中でも印象的だったのがアジア人留学生との意識の違い。国の経済規模が小さい分、彼らには本気で学ぼうとする姿勢がありました。日本だったらTOEICなどで高得点を取れば「凄い!」となりますが、彼らからすれば普通のこと。「英語が話せる上でプラス何ができるか?」という姿勢で勉強している友人を見ていると「負けてられない!」という気持ちがふつふつと湧いてきました。日本=GDPで2位(いずれ中国に抜かれるとは思いますが)という過去の栄光に驕るのではなく、新興国の学生にも負けない姿勢が大切なのではないかと思っています。その気持ちを糧にして英語を勉強しましたし、これからも勉強を続けていこうと思っています。

現地のICCスタッフのサポートについて、感想をお聞かせください。

必要な時に応じたサポートをして頂けて、とても助かりました。特に情報を提供して頂けたのはありがたかったです。ボランティアはICCの方にお聞きした情報ですし、マリナーズのインターンに挑戦する時にもOGの方の連絡先を教えて頂きました。個人的には「助けを借りない」というスタンスで臨みたいと思っていたので、ICCの方とべったり過ごすことはしていませんが、自分で動く姿勢を後押しする形でICCの方に支援して頂き、非常に有意義な1年を過ごせたと思っています。

就職活動はいつ頃から始めましたか?

帰国翌年の1月後半からスタートしました。就職氷河期と言われていましたが、マスコミが騒ぎすぎている気がして、セミナーにむやみやたらに参加するよりも、自分は何がしたいのかを考えることを優先させました。

就職活動をする上で、IBPでの経験は役立ちましたか?

IBPで身に付けた英語力と物事に取り組む姿勢は、就職活動において有利になったと思います。他の39期生や他国の留学生に負けたくないという気持ちで勉強した英語は、TOEIC950を獲れるまでに成長しましたし、プログラムを通じて「挑戦してゆく姿勢」が身についたと思っています。英語力+αが身につくのがIBPの魅力。それは就職活動でも有利に働くと思います。

大手電機メーカーに内定が決まったそうですが、その会社を選んだ理由を教えてください。

「世界に挑戦したい!」という僕の考えに非常にマッチしたからです。「グローバルチャレンジャー」というメッセージを掲げて新卒採用をしている点で、何かピンと来るものがありましたし、社員の方とお会いする中でも魅力を感じました。そんな環境に身を置いてチャレンジし続けたいと思い、この会社を選びました。

3月下旬にLAで行われたWBCで、日本チームの優勝セレモニー

社会人になるにあたり、今後の展望や豊富を教えてください。

留学中ずっと大切にしてきた「目の前のことに真剣に取り組む姿勢」を大切にしたいです。将来の目標を掲げることは大事ですが、「自分の目標や夢に対して、これは意味がない」と決めつけるより、目前のことに真剣に取り組む方が、結果としていろいろなことを学べたり、新たな出会いがあったりするものだと考えています。社会人になったら、今まで以上に上手くいかないことが多くなると思いますが、1つ1つのことに丁寧に真剣に取り組むことで、一歩ずつ成長してゆきたいです。

IBP参加希望者へのメッセージ、アドバイスをお願いします。

IBPは英語力だけでなく、プラスアルファを身につけることができるプログラムです。だから、学生でも社会人でも関係なく、有意義な1年間を過ごせる可能性が十分にあると思います!大切なのは「自分で決めて動くこと」。英語にしても課外活動にしてもインターンシップにしても、楽をしようと思えばいくらでもできてしまいます。その「甘え」に引きずり込まれないように、自分で決めて動くことが成長してゆく上で大切だと思います。正直、僕自身がその「甘え」に何度も負けそうになりましたが、どうにか振り切って頑張った結果、英語力の向上やいろいろな国の友人ができたことに繋がったのだと思います。「自分で決めて動くこと」を大切にしながら、1年間できるだけ多くのことにチャレンジして、たくさん成長してください。応援しています!

*体験談の内容は寄稿時の情報です。

コースで探す
キャリアで探す
インターン先で探す
検索
キャリア、ビジネス、IBPがよくわかる「GLOBAL INSIGHT」
ビジネス留学情報ブログ「GLOBAL VISION」
留学セミナー開催中
個別相談の予約
LINEで相談
大変恐れ入ります。5月6日まで営業をお休みしております。ご相談をご希望の方はこちらからご予約ください。
ご予約
IBP International Business Professions