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キャリア、ビジネス、IBPがよくわかる「GLOBAL INSIGHT」
ビジネス留学情報ブログ「GLOBAL VISION」
1999年
吉田 寛隆
HIROTAKA YOSHIDA
出身校:東京大学 工学部
コース:ベルビューカレッジ
キャリア:大学生
留学期間:1998年4月〜1999年3月
インターン先:Golder Associates Inc. (コンサルタント)
1977年生まれ、神奈川県出身。東京大学(工学部)在学中に、テンプスタッフ・ユースインターナショナル・スカラシップで特待生として、IBPベルビューカレッジへ留学。帰国後に復学して、東京大学大学院に進学。現在はロンドン在住で、資産運用会社にて企業年金の資産運用コンサルティングに従事。

専攻分野と関連が深い、地質エンジニアリングコンサルタントでインターンを体験

講師とのインタラクティブな質疑応答で、授業の面白さが倍増

Company’s new year party

留学しようと思った理由と、吉田さんにとってのIBPの魅力を教えて下さい。

大学学生課でIBPのポスターを偶然見たことがきっかけです。大学2年生になったばかりで、なかなか進路を決められずにいました。環境を変えて、フレッシュな気持ちになりたいという強い欲求もありました。海外に行ったことは一度もなかったのですが、英語を習得したいとは考えていたので、海外で修学して英語を身につけるチャンスとして、IBPは魅力的でした。悩みながらの決断でしたが、今振り返ると、進路や就職などいろいろな決断をする前にゆっくりとした時間を過ごしたことは、ものすごく建設的で有意義だったと思っています。

印象的だった授業は?

第3タームの、ゴフ先生のマーケティングの授業が一番印象に残っています。朝7時半から始まる授業で、確か週3回だったと思います。週に1回はグループワークや3分程度のプレゼン、エッセーの課題など、アウトプットをする機会が多く、ものすごく充実していました。工学専攻でしたが、マーケティングという分野に強く興味を惹かれました。

日本の大学との違いは?

コミュニティカレッジだったので社会人学生が多く、どのクラスでも生徒が積極的だったのが印象に残っています。また、講師とのインタラクティブな質疑応答は、授業の面白さを倍増させていました。特にヘインズ先生の中世史の授業では、一見、別の世界の話になりがちな題材を、生徒の素朴な疑問をもとに身近に引き寄せて話してくれたことで、毎回授業がとても充実していました。

プログラム参加前と参加後で、どれくらい英語力がアップしましたか?

IBP参加前は英検準一級を取得していました。帰国直後に英検一級を取得、TOEIC945点をマークしました。2005年にTOEICを再度受験した時は990点でした。

英語をレベルアップさせるために工夫したことは?

留学中、IBP生のホストマザーだったデビーさんから英語を学びました。デビーさんは別のコミュニティカレッジの英語講師だったのですが、英語授業を個人的にお願いしたところ快諾してくださり、週に一度、個人教授をしてもらいました。難しい語彙を使ったエッセーや、プレゼンテーションの練習とビデオでの批評など、かなり厳しく見てもらいました。また、大学で知り合ったベンさんにフォネティクスを訓練してもらい、代表的な母音と子音を何度も何度も練習しました。マンネリな練習に嫌気がさすこともありましたが、今ではものすごく役に立っています。

インターン先はどちらでしたか?

ゴールダー・アソシエーツという地質エンジニアリングコンサルタントです。その会社は、建設会社や石油生産会社に対してコンサルティングサービスを提供していました。自社開発ソフトウエアを使用して地盤構造をモデリングし、地下水や石油の流動を分析していました。私の専攻分野と非常に強い関係があり、当該分野のキーワードでインターネット検索をして見つけました。面接で、私の大学の教授と、面接をしてくれたトムさんが知り合いということが分かり、一気に打ち解けました。私の仕事内容は、自社開発のソフトウエアを使用した分析作業、日本の顧客向けの調査レポートの翻訳、プレゼンテーションのロジスティクスのお手伝いでした。

インターン体験で得たものは?

地質エンジニアリングコンサルタントというビジネスの概観を理解したことは言うまでもありません。それに加えて、社会人ゼロ年生として「ほうれんそう」の重要性を実感したことと、「仕事が面白いかどうかは自分次第」という鉄則を学んだことは大きかったです。

IBP修了後の経緯を教えてください。

1999年3月に帰国して復学し、学部3、4年生を終え、そのまま同じ大学・学科の大学院に進学しました。大学院在学中は、資源エネルギー関連の経済学を専攻するとともに、ヘッジファンドや年金運用コンサルティング会社で、長期にわたってアルバイトをしていました。経済学関連の講義をいくつか受講してとても面白かったことや、アルバイトが充実していたこともあり、2003年に大学院を修了した後は金融機関に就職。現在は、学生時代にアルバイトをしていた、アメリカに本拠地がある資産運用会社に勤務しています。

現在、吉田さんが担当している業務内容について教えて下さい。

現在の担当業務は、ファンドオブファンズの運用です。大雑把なイメージとしては、日本株式を投資対象とした、いくつかの特徴ある優れた投資信託を数個組み合わせて、比較的リスクを抑制した投資信託に仕立て直して運用しています。私が担当するのは日本株式ですが、会社としてはアメリカ株式、グローバル株式なども提供しています。お客様はヨーロッパの機関投資家が中心です。

現在の仕事に、IBPで学んだことやインターンの経験が活きていると感じるのはどんな時ですか?

欧米ビジネス文化の中で実務経験を積んだことは、外資系企業に勤務するうえでさまざまなバリアを低くしてくれたと思います。英語に慣れていないと、海外オフィスと一日数往復のメールで仕事を進めるのに対して、英語での電話会議に抵抗がなければコミュニケーションの量もスピードも倍以上になります。

現在はロンドン在住とのことですが、ロンドン暮らしのいい点、悪い点を教えて下さい。

素敵だなと感じているのは、中高年の人たちがかっこいいことです。東京と比較して、眼鏡や服の色づかいなどがすごく明るくておしゃれで、似合っているものを身につけている人が多い印象です。個人的な想像ですが、この違いは、個人の人生観や価値観に根ざした何か深いものに関係しているんじゃないかと思います。悪い点は、銀行など一部機関のサービスの質です。日本のサービスの「顧客第一」の姿勢に漬かっていた私にとって、なかなか慣れるのが難しいです。

IBPの経験は、吉田さんの価値観やキャリア形成にどのように影響したと思われますか?

自分中心という意識を持つことを、IBPでの1年間やインターン経験から学びました。会社での状況に当てはめると、自分はこのプロジェクトにどのように貢献できるか、自分はこの会議にどのように貢献できるか、自分はこのチームにどのように貢献できるか、などなど。会社や業務、同僚に不満を抱きかけた時にこのマインドを意識すると、すっと気持ちが楽になります。

IBPによって、人生の方向性が変わったと思いますか?

かなり変わったと思います。今となっては、この道しか考えられません。おそらく、考え方や性格が、少しずつ未来志向に、オープンになる方向に向いてきたのだと思います。

今後の展望や将来の夢を教えてください。

金融危機が直撃した業界にいるため、1年程度の未来については大変に不確実性が高い状況です。しかし、ひとまずは現在の会社での業務に集中して、近いうちに10人前後のグループリーダーになれればいいなあと願っています。さらに先の将来としては「個人向けの資産運用相談」「共鳴できるミッションを持つ会社への貢献」「アカデミックな研究活動」の3つの軸を持って、人生を歩んでいきたいと思っています。

ICCへの感想やサポートなどで、印象に残っていることはありますか?

IBP参加中、到着直後の生活の立ち上げに際してのさまざまなサポートは大変ありがたかったです。また、プログラム修了後、たまにOBとしてICCオフィスにお邪魔してお話させていただくと、全く思いもよらなかった充実したサポートを舞台裏でしてくださっていたことを知り、再び感謝です。

IBP参加を希望している方々に向けて、アドバイスをお願いします。

IBPプログラムに参加したいなあと思いながら迷っていらっしゃる方は、ぜひICCや、ご両親など、周囲に相談されることを勧めます。1年間という時間や参加費用、英語の習熟度など、いろいろな不安もがあったとしても、相談することで意外と簡単に気持ちが固まるかもしれません。参加するからには、現地のネイティブも、同じIBPプログラムの仲間も特に意識せずに、大学生活やインターン、遊びを、精一杯がんばってください。

*体験談の内容は寄稿時の情報です。

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