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キャリア、ビジネス、IBPがよくわかる「GLOBAL INSIGHT」
ビジネス留学情報ブログ「GLOBAL VISION」
2008年
大田原 薫
KAORU OTAHARA
出身校:早稲田大学 法学部
コース:ワシントン大学
キャリア:社会人
留学期間:2007年9月〜2008年8月
インターン先:連邦裁判所(ワシントン州・タコマ)
埼玉県出身。早稲田大学法学部卒業。服飾関連持株会社の法務部勤務の後、IBPのワシントン大学コースに参加。留学生初の連邦裁判所(Tacoma)でのインターンシップを体験した。IBPプログラム終了後の2008年9月よりワシントン大学のLaw schoolに入学し、学業を継続している。

留学生としては初めて、タコマの連邦裁判所でインターンシップを経験

IBPをステップにして、ロースクールに入学

プログラムで一緒だった川本さんと

川本さんと、ビジネス英語を教えてくださった先生のMs.Patty Heiserです

Probation OfficerのMs. Frances Davisと

裁判所の入り口です。近くにグラスアートミュージアムがあるので、グラスアートがたくさん飾られています

裁判所のすぐ裏にあるグラスアートミュージアムです

裁判所の外観です

留学前の経歴について教えてください。

早稲田大学法学部を卒業し、衣料品等を販売する事業会社を子会社に持つ、持株会社に勤めていました。そこでは法務部に所属し、主にコーポレートガバナンス、契約業務、知的財産などの業務を行いながら、プロジェクトベースで内部統制などもしておりました。

UWを選んだ理由は?

もともとUWのロースクール(IPプログラム)に行きたいと思っていましたが、会社での仕事や上司、同僚にも恵まれた環境の中で仕事をしていたので、仕事を中断して勉強をするという踏ん切りがつかずにいました。その頃、ICCの社会人向けの1年間プログラムがUWで行われていることを知り、IBPをステップにした3年計画を立てました。1年目はIBPで基礎英語とビジネス英語、2年目はロースクール、3年目はアメリカにて仕事(研修)をするという内容です。もちろん、ロースクールに合格しなければ1年で終わりなのですが、ICCの1年間のプログラムの内容が良かったので、たとえ1年でも自分としては納得できる勉強ができそうだと考えていました。

実際に留学してみて、IBPの内容はいかがでしたか?

1学期は基礎英語のみに集中し、2学期と3学期にはビジネスを学び、最終的にインターンで仕上げるというプログラムでした。特に最後のインターンは総仕上げだったと思います。私は社会人でしたので、英語でビジネスを学ぶということや、実際にアメリカの会社などで働くということは非常に重要でした。

UWでの履修科目の中で、特に面白かった授業を教えてください。

2学期に取ったビジネス英語のプログラムは面白かったです。授業では、まさに今話題になっているビジネスをトピックにすることも多かったので、シアトルのビジネスそのものについても学ぶ機会が多かったと思います。先生もビジネスの経験を持った方だったので、授業で生きたビジネス英語を学ぶことができたと思っています。また、当たり前のことだけど知らなかったビジネス文書の書き方などについて勉強できたのもよかったです。さらに言うと、3学期にはインターンの準備のための授業があるのですが、これは本当に有益でした。レジュメの書き方や面接の受け方など、知っていることではありますが、アメリカの視点で学ぶことができたのは本当によかったと思います。

苦労した課題などはありましたか?

今でも苦労していますが、ライティングの宿題は本当に難しいです。Eメール程度の文章は苦ではないのですが、エッセイやビジネス文書を完璧に仕上げるレベルに到達するのは難しいと思いました。授業では、そういった文章の書き方、知的な文章の書き方などをアメリカ人の先生から教えていただいたのは良かったです。また、3学期目に行ったグループ課題は最も大変でした。テーマは「インターナショナルビジネスにおけるジョイントベンチャープロジェクト」。これを約2ヵ月間かけて行うのです。ジョイントベンチャー契約、ライセンス契約などの交渉を他のグループと行うのですが、与えられた資料(データ)に基づき、実際にビジネスプランや契約条項を考え、交渉をします。時間もかかりましたし、そういった交渉を英語で行うというのは本当に大変でした。白熱した議論を行っているグループもあり、本当のジョイントベンチャープロジェクトの交渉のようでした。

英語力はどれくらい伸びましたか?

1年経ってもまだまだのレベルですが、自分の意見を口頭、文書で落ち着いて伝えることができるという自信はつきました。ひとつ言えるのは、一般的には20代後半、30代から英語を学ぶのは大変厳しいと言われますが、最終的にはやる気だということを実感しました。

留学生として初めて連邦裁判所でインターンを体験されたそうですが、インターンが決まるまでのプロセスを教えてください。

アメリカ人でないと連邦裁判所のインターンをすることは難しいと聞いていましたので、少なくともタコマの連邦地方裁判所では、初めての留学生受け入れだったと思います。アメリカは日本とは異なり、国(連邦)と州のそれぞれに裁判所があります。連邦裁判所については、シアトルとタコマにあることを知り、ぜひ連邦裁判所で働きたいと思いました。事前に、自分で裁判所や法律事務所のリサーチをし、基本的なアメリカの裁判制度や法制度も調べたうえで、UWのインターンシップコーディネーターに「仕事をさせていただけるのであれば何でもやるし、どこにでも行く」という意思を伝えました。コーディネーターがまるで自分のことのように助けてくれて、連邦裁判所のインターンシップを得ることができました。

裁判所では具体的にどんな仕事を経験しましたか?

裁判所ではProbation Officeに配属され、Probation Officerのもとで仕事をしました。主にミーティングの準備と出席、そしてProbation Officerに代わり、裁判官や警察官、クライアント(保護監察下に置かれている人のことを、ここではクライアントと言います)に電話をしたり、メールをしたりといった業務です。他の裁判所から犯罪者履歴などの調査依頼があった場合は、アメリカ人の学生と一緒に調査を行いました。

インターン体験によって得たものはどんなことですか?

アメリカという、日本とは異なる文化の中で、日本人以外の人とどうやってコミュニケーションをとっていくべきなのかということについて、とても考えさせられました。また、Probation Officerの計らいで、クライアントとのミーティングに同席したり、家庭訪問に同行することもでき、合計で50人以上のクライアントとその家庭の訪問をしたと思います。とにかくさまざまな人に会い、話をすることができました。過去において殺人を犯した人が、社会復帰に一生懸命になっている姿やそれを支える家族の姿を見ることもあれば、家族もなく孤独な生活を送り、保護監察の条件を破って泣きながら刑務所に戻って行く人も見ました。アメリカで仕事をするというだけでなく、普通では見られないアメリカの一側面を見ることができたインターンシップだったと思います。

プログラム修了後、UWのLaw Schoolに進学されたそうですね。

留学前に会社で知的財産を担当していたことがあり、知的財産の重要性を痛感。もっとしっかり知財を学んで将来のキャリアに結び付けたいと思っていました。UWのIPプログラムは、その内容と教授陣が非常に高く評価されていましたし、海外から優秀なプロフェッショナルが集まるとも聞いていました。私は知財については素人の領域でしたが、UWの恵まれた環境で勉強できたら素晴らしいと思い、ロースクールに進みました。

IBPでの1年間は、ご自身のキャリアにどのように影響するとお考えですか?

英語を使えれば自分の仕事の幅が広がりますし、より多くの人に出会えると思います。アメリカではネットワーキングが非常に重要だと言われますが、海外に自分のネットワークが広がればと思っています。今回の留学では人種や年齢、価値観の違いなど、他の人との相違というものを意識することが多かったです。他の人の意見、考え、働き方など、自分とは異なるものを尊重するということの大切さを学べたのは、今後のキャリアに大きく影響してくると思います。

マリナーズ戦に行った時の写真です

今後の目標を教えてください。

1年目で築いた英語の土台を崩さないように引き続き英語を学ぶとともに、将来的には、日本を軸に海外でも仕事ができればと思っています。

IBP参加希望者へのメッセージ、アドバイスをお願いします。

アメリカでは年齢に関係なく勉強する方が多いです。仕事をしながらカレッジに通っている人も多く、その姿勢を見習わねばと思いました。学生の頃に英語を学ぶ機会を逃したとしても、遅いと思わずに、ぜひチャレンジしていていただきたいと思います。

*体験談の内容は寄稿時の情報です。

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