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キャリア、ビジネス、IBPがよくわかる「GLOBAL INSIGHT」
ビジネス留学情報ブログ「GLOBAL VISION」
2018年
興梠 美羽
MYU KOROGI
出身校:神戸大学 農学部
コース:ワシントン大学
キャリア:大学生
留学期間:2017年9月〜2018年9月
インターンシップ先:DefinedCrowd

様々な活動を通じて志向性や価値観が形成された1年

IBPプログラムを選んだ理由を教えてください。

私は大学で農学を専攻しているのですが、ビジネス的な視点をもちたいと考えていました。
大学での専攻を問わず参加できるプログラムを探していた際に見つけたのがIBPプログラムです。時間的な自由度も高く、課外活動にも積極的に参加できるため、自分の裁量で様々なことに挑戦できる点も魅力的でした。私は欲張りなので、交換留学と海外インターンシップの良いところ取りができるIBPプログラムを選んで正解だったと思っています。

留学前はどんな準備をしましたか?

大学では農学を専攻していたため、ビジネスの授業を英語で理解できるのか不安がありました。世界的に有名なマーケティングのフレームワークなど、基礎的な部分を先に日本語のビジネス書を読んで勉強して臨みました。
逆に、勉強不足を感じたのは時事的なトピック。様々な企業の事例を紹介しながら講義が進むので、話題についていけず焦った覚えがあります。最近では普段から世界的なニュースに目を通すようになりました。

留学先を選択した理由を教えてください。

ビジネスを最も専門的に学び、かつOPTができるワシントン大学コースを選択しました。また、AmazonやMicrosoftなどグローバルな企業が多く集まったシアトルという都市にも魅力を感じていました。実際、現地のイベントやコミュニティーでAmazonやMicrosoft社員に遭遇する確率は高く、彼らのキャリアや会社の内情などを伺える機会は大変貴重だったと感じています。

研修地に到着した時の街の印象はどうでしたか?

一言でいうと、近未来的なオフィス街と古き良き港町が融合する場所。キャンパスのあるシアトルダウンタウンは、高層ビルが立ち並び、Amazon GoやUberなど先進的なサービスが当たり前のように導入されています。ちょっと先の未来を体験できる場所のように感じていました。同時に、少し歩けばスターバックスの1号店をはじめとした古き良き港町シアトルの街並みもしっかり残されていて、なんとも不思議な光景でした。

キャンパス内の設備など、日本の大学と比べてどう違いましたか?

文も武も道を極めた大学でした。24時間利用できる図書館やおしゃれなカフェスペースが多く、勉強場所に困ることはありません。また、夜遅くまで机に向かう現地学生の姿も多く、刺激になりました。一方で、本格的なスポーツジムがあったりアメフトの試合で学校全体が盛り上がったりと、文化的な面もかなり発達しており、一緒になって楽しめたことは良い思い出です。さすが名門校。


IBPビジネストレーニングはいかがでしたか?印象に残っている内容と感想を教えてください。

英語の面接やレジュメ作成など実践的なカリキュラムが組まれていたことに加え、先生に恵まれていたと率直に思っています。授業の進め方について柔軟に意見を取り入れてくれたり、インターン先を見つけるまでの計画を一緒に練ったりと、学生とのコミュニケーションを大事にしてくださる素敵な先生でした。

留学中に参加したサークルやアクティビティはありますか?課外活動から得たものは何ですか?

◆留学生カフェブログ
シアトル最大の日本語情報サイト『Jungle City』にて、留学生チームでシアトルにあるカフェの紹介ブログを書くことに。気になるカフェやお気に入りのカフェに出向いて取材交渉をし、記事を書いていました。カフェの方とのコミュニケーションのきっかけにもなり楽しく会話できました。現在もメンバーを変えて引き継がれており、素敵なカフェが紹介されているので、是非ご一読いただけると嬉しいです。
◆シリコンバレーツアー
プログラミングを勉強していたメンバーと共に、シリコンバレーへのツアーを企画。当初は、参加者を募り学びの側面を強くすることで、自分たちの旅行を充実させようという魂胆でした。しかし多くの方に協力いただき、シリコンバレーで活躍する日本人の方とのディスカッションや有名企業のオフィス訪問など、当初の予想を超える学びを得ることができました。
◆シアトル勉強会
シアトルに駐在や留学などで生活している日本人コミュニティで、定期的に最新のビジネストレンドやキャリアについて講師を招いて学ぶ集い。ほぼ皆勤で参加していました。学びの面ではもちろん、人脈を広げるためにも役立ちました。


コミュニケーション力向上のために努力したことは?

とにかく場数を踏むこと。
教材では学べない英語があると思ったからです。例えば、私の周りのネイティブたちは『Pretty』という形容詞を多用します。逆に『Very』『So』はほとんど聞かない。日本人がフランクな会話の場で『大変』『非常に』ではなく『かなり』『すごく』を用いるのと同じです。同じ表現を使うことで会話のテンポや親近感が生まれると感じました。そして、この表現を自然に取り入れるには、現地の人と会話するしかありません。カフェやスーパーのレジ、Uberの運転手など、会話のチャンスは日常に転がっています。大事な局面で悔しい思いをするくらいなら今のうちに!と、日常生活の中で意識的に会話するようにしていました。

インターンシップ先について教えてください。

AI開発を行うクライアントに対し、アルゴリズムに投入するための教師データを収集・構造化する会社です。日本にもクライアントを持ち、めまぐるしくプロジェクトが動く気鋭のスタートアップ。

そこではどんな仕事を担当しましたか?

日本の担当者と会社のプロジェクトチームを繋ぐ窓口として、依頼内容の翻訳や課題の共有を行いました。また、データ収集のフェーズにおいてもメンバーと協力して取り組み、いくつかのプロジェクトのプロセスに貢献できました。

インターン中、苦労したことは?

インターン生も社員とフランクな関係、だからこそ同等の発言を求められる会社でした。この会社では、プロジェクトの進捗共有と課題解決のため、毎日チームミーティングが組まれ、当然意見を求められていました。『君のアイデアはそれだけ?』初出勤から1週間、初めて参加させてもらったミーティングで社員の方に肩をすくめられたのを鮮明に覚えています。アイデアの量も質も甘かったと悔しい思いでいっぱいでした。語彙力がなく理解が遅い私は、その場で思いついたことを発言する力がありません。事前にミーティングの内容を推測してアイデアを練っておくようにすることで必死に食らいついていきました。最終的に、仕事内容や発言が認められるようになり、任せてもらえる仕事も増えました。業界柄、めまぐるしく状況が変化する環境下で、忙しいながらも私を温かく受け入れてくださった会社の方々に感謝したいと思います。


日本と現地のICCオフィスの対応について、感想を聞かせてください。

アメリカの家のような場所でした。
特に初めのころは、学校もホームステイ先も常に戦いの場。そんな中、唯一心を落ち着かせることのできる場でした。困ったことも嬉しいことも、一緒になって悲しんだり喜んだりしてくれるオフィススタッフの方々に救われたこともたくさんありました。衣食住に始まる最低限の生活基盤が満たされないと上層の欲求が生まれないというマズローのピラミッドがありますが、ICCオフィスは私にとって精神的な意味で生活基盤のような存在でした。留学中いろんなことに挑戦できた理由のひとつだと思っています。

留学前、留学中そして帰国後にIBPキャリアサポートをご利用された場合は、その感想を聞かせてください。

秋に開催されたボストンキャリアフォーラムに向けてキャリアサポートをしていただきました。留学中に面談の機会を設けてくださり、多感な時期にキャリアの方向性について見つめるきっかけをいただけたのは、その後の就職活動において有意義でした。

就職活動で留学での体験はプラスになりましたか?

正直、履歴書に留学の経歴を残すことにほとんど意味はないと思いました。ただ、その経歴をみて『話を聞いてみたい』と期待させることはできます。エントリーシートや面接でどんな話をどのように語るのかによって、その高い期待を超えていくことが求められます。留学を通して、少なくとも「何を語るか」に関しては困らないほど様々な経験ができました。その点において、絶対的にプラスになっていると思います。

留学、インターンシップをどのようにアピールしましたか?

留学経験のある学生に対して面接官が期待していることは、おそらくスキル面よりマインド面。留学という挑戦に至ったプロセスや、現地で直面した困難への乗り越え方など、留学中体験したことをひとつひとつ言語化することで、就職活動に大いに活かせると思います。


留学をふりかえり、自分自身が変わったと思うところはありますか?

ずばり、寛容性です。
人の意見や考え方に対して、『正しいか正しくないか』という判断をすることが無くなったように思います。『正しい』という基準は可変的なもので、その人のバックグラウンドや解釈の仕方によっても様々だと気付くことができました。それもまた面白いと思える余裕も。きっとこれは、異なる考え方や思想をもった人々と生活し、意見を交わしたことで得られたものだと考えています。『環境が人をつくり、その環境は人がつくる。』至極当たり前のことかもしれませんが、生活する場所や周囲の人々の影響によって、人間の志向性や価値観が形成されていきます。留学は、その環境を自らつくりだす機会に溢れている場所だと思いました。自分でいうのも図々しいですが、留学を経て人として少しは器が大きくなった、気がします。

IBP留学を希望している人に向けて、アドバイスをお願いします。

留学の理由やきっかけは人それぞれ、留学生活に満足するか悔しさを残すかも人それぞれ。しかしながら、留学への挑戦自体を後悔する人はいないのではないでしょうか。少なくとも、私は心から留学して良かったと思います。いろいろあったけど本当に楽しかった! 厚かましいですが、この体験談が皆さんの留学に向けて少しでも参考になれば幸いです。

*体験談の内容は寄稿時の情報です。

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