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キャリア、ビジネス、IBPがよくわかる「GLOBAL INSIGHT」
ビジネス留学情報ブログ「GLOBAL VISION」
2009年
今村 翠
MIDORI IMAMURA
出身校:神奈川大学 経営学部
コース:ワシントン大学
キャリア:社会人
留学期間:2008年4月〜2009年3月
インターン先:The Laurasian Institution(NPO)
1983年生まれ、神奈川県出身。神奈川大学経営学部卒業。ブライダル企業で働いた後、IBPに参加し、ワシントン大学へ留学。日・米・中からの交換留学生を受け入れるNPO団体でインターンシップを行う。帰国後はインターン先のNPOの日本オフィスで働き、8月から半年ほどインドに滞在する予定。

サステイナブル・リビングに深い関心があり、オーガニック農家で援農ボランティアを体験

これから半年ほどインドにてNGOの現場を経験する予定です

Mt. St. Helensの麓で虹を見つけて

1980年の噴火前は、アメリカの富士山と呼ばれていたMt. St. Helens

ホストファミリーと親戚と共に過ごしたクリスマス。写真はプレゼント交換時の一コマです。人気品を当て、大騒ぎに

就農体験時の様子。この日は仕事後に寿司パーティー。皆との外での食事は最高でした!1日の疲れも吹っ飛びますね

TLIでのボーリング大会でのワンシーン。みんな景品取得のため真剣勝負です

留学前はどんな仕事をされていたのですか?

留学前は某ブライダル関連企業で、コンサルティング営業を担当していました。主に、結婚式当日の様子をビデオや写真に収めるという事業を扱っており、幸せに満ちた現場であると同時に、一度しかない瞬間を収める緊張と厳しさの両極性から多くを学ぶことができました。今後どのような分野の仕事をしようとも、人と笑顔を共有したいという想いに変わりはありません。

なぜ仕事を辞めてIBPに参加を?

留学前に働いていたホスピタリティ業界での経験から一転し、NGOへの転職を考慮し始めたことがきっかけでした。IBPプログラムでは、机上の学習のみならず実体験を踏まえることができるという点に関心を持ち、IBP卒業後にNGO・NPOでの就職を果たしていらっしゃる先輩方を多く拝見したこともその大きな要因となりました。

留学で達成しようと決めていた目的はありましたか?

英語をマスターすることはもちろんですが、現地で多くの人々と知り合い、視野を広げることを大きな目標としていました。また、現地での就業体験を通じ、日本組織と米組織の違いを生で見て、感じて、学び取りたいと考えていました。「なぜアメリカではNPO・NGO組織が日本に比べてより活動的で成功的なのか」といった疑問を、実体験を通じ学びたいと思ったこともその一つです。

ワシントン大学を選んだ理由は?

UWを選んだのは、伝統ある格式高い大学で安心感を覚えたことと、学ぶ環境が整った場所であると感じたことが大きな決め手となりました。また、自然・環境学に精通し、多くの活動を行っていたことも、その理由です。

大学の印象を教えて下さい。

UWはキャンパスの環境が素晴しく、その場にいるだけでも五感を刺激されます。留学して感じたのは、予習・復習等の自己学習が重要視されている点です。特に平日は、生徒の多くは帰宅して学習したり、図書館に行くというライフスタイルに感心しました。また、授業の多くはコミュニケーション重視で、どの授業でも、クラスメイトとの会話やプレゼンテーションに多くの時間が使われる点に、日本の大学との大きな違いを感じました。欧州からの学生が多かった3学期目の授業では、彼らの発言力や主張性に圧倒されました。間違えを恐れず、自分の意見を伝えることの大切さを身にしみて学ぶことができました。

特に印象に残っている授業はありましたか?

1学期目のメインキャンパスでの授業はとりわけ印象的でした。ある日、天気がとても良かったので、多くの生徒が屋外での授業を提案したところ、先生がそれに応えてくれました。皆とキャンパス内の芝生の上で、木々と太陽の光の下に受けた授業は今でも忘れられません。おおらかで柔軟な先生方の授業は、英語だけでなく、多くの学びに溢れていました。

勉強以外に何か熱中していたことはありますか?

とにかく何事にも進んで参加するようにしていました。学校で開かれるアクティビティ、クラスメイトや先生、ホストファミリーとの行事、ボランティア活動、キャンパス内で開かれる無料講義、演説会などです。「楽しそう」と感じたものにどんどん参加したことで、英語への恐怖心がなくなり、以前に比べて、新しい事に積極的に挑戦する力が培われたように感じます。

留学中はホームステイをしていたのですか?

プログラム終始一貫して同じホームステイ先に滞在しました。ホストマザーもファザーも実の子のようにかわいがってくれました。印象的だったのは、私の誕生日会を開いてくれた日のことです。滞在を始めて、最初に聞かれた質問が「誕生日はいつ?」。「誕生日にはあなたのお友達を招いて、家でパーティーを開くわよ」と言ってくれて、滞在2カ月目にして、自宅パーティーを開催しました。私のホストはフィリピン人だったのですが、本当に明るい性格でカラオケが大好きで、なんと誕生会の後半はカラオケパーティーに(笑)。ホストパパが、ノリノリで最高の司会者を演じてくれました。友達も歌声を披露してくれて、本当に楽しく思い出深い誕生日を過ごすことができました。今でも感謝しています。

インターンシップについて教えて下さい。

インターン先はThe Laurasian Institution(以下TLI)というNPO組織です。主に日本・アメリカ・中国間の相互理解を深めるための活動を行っています。対象の多くは高校生で、交換留学や海外体験学習などのプログラムを取り揃えています。私の主な業務は、大きく分けて以下の3つでした。日常業務:データエントリー、翻訳、パンフレット等の作成 企画:シアトル周辺に住む留学生のためのアクティビティの企画・立案・実行 リサーチ・アシスタント:潜在的契約先学校の研究

インターン先での印象的な出来事を教えて下さい。

インターン中、現地の学生方とホストファミリー向けに、アクティビティを企画した時のことです。ワシントン大学キャンパス内でのPotluck&Boring大会を企画したのですが、当日は多くの方々にご参加いただき、皆さんから「このような貴重な機会をありがとう」と声をかけていただいたことと、その時の皆さんの笑顔が、今でもありがたい思い出として残っています。

インターン体験を通して、学んだことは?

私はインターンを通じて、NGO/NPOがどのような運営を行っているのかを体験し、学びたいと思っていましたが、TLIでのインターンで、いかにNPO組織で一人一人が幅広く、多岐に渡る仕事をこなしているのかを体感することができました。また、交換留学生のためのアクティビティを企画・実行したり、パンフレットのデザイン・作成業務に携わらせていただけたことで、組織がどのように一つの企画を作っていくのかを学べた上に、想像力を掻き立てられる実体験も積むことができました。TLIで働く皆さんは、どんなに忙しくてもいつもとても明るく、気さくで、笑顔に溢れていて、そういう姿勢が、仕事をする上で人間関係を潤滑にし、プロジェクトを成功に導く大切な要素なのだと感じました。

ほかにボランティアなどは体験されましたか?

はい。Earth Corps(環境系NPO)、日米協会主催のJapan in the Schoolsプログラム(小・中・高校を巡り、日本語や日本文化を伝える活動)、WWOOF(オーガニック農家での援農体験)など、複数のボランティアを体験しました。

WWOOFで援農ボランティアをした理由を教えて下さい。

IBP終了と同時にWWOOFのプログラムを通じ、現地のオーガニック農家にて約1カ月の農業体験をしました。将来、環境系・教育系・国際協力系NGO/NPOに携わりたいと考えており、中でもサステイナブル・リビングの分野に深い関心があるからです。どの分野も実際に自分で体験し、現場の知識を得たいと思っていました。IBPに参加して教育系NPOにて働かせていただき、ボランティアをしたEarth Corpsを通じて、地域の環境向上活動に携わることができたため、最後にどうしてもオーガニック農家の仕事を学びたいと思いました。ボランティアをしたのは、シアトルのダウンタウンから少し離れた場所にあるVashon Island。そこで過ごした時間はまるで映画の世界にタイムスリップしたような美しいものでした。豊かできれいな自然と温かい人々と動物に囲まれた生活は、一生忘れることのできない、貴重な思い出です。農家には4歳と小学4年生の娘さんがいたのですが、私の帰国を前にして、2人が「どうしたらミドリがここでずっと一緒に暮らせるか」を一生懸命考えて、いろんなことを提案してくれた時には、本当に涙が出そうになりました。

帰国されてまだ間もないですが、現在は就職活動中ですか?

実はインターンをしていたTLIの東京オフィスで仕事をさせていただいており、8月からは父が赴任しているインドに半年ほど滞在する予定です。インドでは、孤児院などで現場経験を積みたいと考えています。また、ヨガに挑戦して精神を磨くと同時に、講師免許を取得し、将来に役立てることができればとも考えています。こうした全てのことをどのような形で繋げていくかが自身の中での大きな挑戦であり、やりがいにもなっています。

IBPでの体験は、今村さんの価値観やキャリア形成にどのように影響しましたか?

「為せば成る」の実体験をできたことで、どのような事にも、まずはチャレンジする精神が培われたことが、私にとってとても大きな財産になっていると思います。現地の人々の心優しく、寛大な人間性に触れられた点も、それを可能にしてくれた大きな要因だと思います。以前は物事に挑戦する際、まず先に頭でいろいろ考えてしまい、少し委縮してしまうところがありました。しかし、今回の1年間のIBP体験を通じ、やりたいと思ったら、できると信じて前向きにどんどん挑戦していくことが、自らの道を切り開いていく重要なポイントなのだと実感しました。そして、いつどこにいても元気に前向きに笑顔を絶やさぬ姿勢が、人々との関係性を豊かにしてくれるだけでなく、自分のパワーの源ともなっていることを再認識しました。笑顔に国境はないことも(笑)。これらすべての体験は、キャリア形成という枠に留まることなく、私の人生観を大変豊かにしてくれました。

IBP38期生のみんなとのラストショット。このメンバーに出会えて本当によかったです

今後の展望や将来の夢を教えてください。

来月からインドへ行きますが、そこでぜひNGOなどの活動現場を見て、体験したいと思っています。そのような活動力、行動力や勇気がついたのも今回の留学経験によるものが大変大きいです。インドから戻った後は、ぜひ教育系・環境系、もしくは国際協力系のNGO組織に携わることができればと考えています。空いた時間には、ヨガ講師もできたら嬉しいですね。これから学び、体験することがどのような形でこれまでの経験と繋がっていくのか、自分の中でも現在は未知ですが、今後はそれら全てを実際に繋げ、形にしていくことが課題になると思います。もしかしたら、環境や教育に関する活動の中にヨガの構想を取り入れ、何かおもしろい新たな分野を創造することも可能かもしれませんしね。学びと経験を貴重な財産に、何か新たなものを創り出せたらと、実は密かに夢を抱いています。

IBP参加希望者へのメッセージ、アドバイスをお願いします。

やりたいと思えたことを見つけた時の新鮮で大切な気持ちを忘れず、目標を持ち、前へ進もうとする想いは、必ず大きな成果を自身の中に見出させてくれると思います。ぜひ挑戦したいと思うことを見つけたら、周囲の目や意見に流されず、自分の一番素直な気持ちに正直に、一歩を踏み出してください。その先に、必ず大きな財産がついてくると思います。

*体験談の内容は寄稿時の情報です。

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