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キャリア、ビジネス、IBPがよくわかる「GLOBAL INSIGHT」
ビジネス留学情報ブログ「GLOBAL VISION」
2021年
高橋 秀斗
SHUTO TAKAHASHI
出身校:東京外国語大学
コース:サンウェイ大学専門コース
キャリア:大学生
留学期間:2020年3月〜2021年3月
インターン先:株式会社Diverta Asia

外国語との向き合い方が変わったIBP留学での1年間

IBPプログラムを選んだ理由を教えてください。

IBPを探したきっかけは、大学二年の時に語学留学ではなく、学部留学をしたいと思ったことでした。私の学校では留学する学生が多く、選択肢は語学留学がメインですが、当時の私は「言語x〇〇」という言語とは別の軸で自分の強み・専門性を持ちたいと考えるようになっていました。大学では言語・国際関連の授業が多くIT系の授業はほとんど無かったので、思い切って新しい分野へのチャレンジだと考え、IT学部に留学ができる留学プログラムを探していました。情報を集めている中で見つけたIBPはインターンシップも可能で、一般的な学部・語学留学とは違った経験ができるのではないかと思い即決しました。

留学先を選択した理由を教えてください。

①様々な英語に触れたかった
マレーシアといえば多民族・多言語国家であり、異なるバックグラウンドを持った人たちが共に暮らしているというイメージがあると思います。公用語のマレー語はもちろん、ほとんどの人が英語を話すことができ、中華系であれば中国語を話すことができる人もいます。そういった影響からか同じマレーシア人でも英語のレベルや発音にもかなりの差異が見られるのです。将来は英語圏に限定しない海外キャリアを視野に入れていた私にとっては、色々な特徴が行き交う英語に触れられるマレーシアは非常に魅力的でした。

②中国語も使用できる
マレーシアは中華系、もしくは中華系学校を卒業している人であれば基本的には中国語を話すことができます。広東語や福建語など、私が大学で学んでいる普通語(マンダリン)とは異なる言語(方言)を第一言語としている人もいますが、多くの方は普通語を話せます。私は英語以外にも、中国語も練習したいと思っていたので、マレーシアは最適な国だと思いました。実際にGrabタクシーでは運転手が中華系の時は中国語で話しましたし、留学生活後半はAirbnbで2回ほど部屋を借りたのですが、どちらも中国語を通して交渉したところ1万円ほどのディスカウントをしてもらったこともありました。生活の中では基本英語になると思うのですが、余裕がある方は中国語を勉強してみるのもありだと思います。

③日本人に優しいイメージがあった
当時コロナウイルスの流行で、欧米ではアジア人関連の事件が増加しているとのニュースが連日報道されていました。その状況下で、私はIBPが提供している提携学校の中ではマレーシアが最も安全なのではないかというイメージがあり、治安や住みやすさ、国民が抱く日本へのイメージなど、様々な観点からやはりマレーシアが一番安心して渡航できると判断したのです。実際マレーシアにはイオン、ダイソー、紀伊國屋、伊勢丹など日系企業のお店も多数存在し、また現地の方々も私が日本人だとわかるととても興味を持ってくださり話が弾む経験を何度もしました。他国のコースとの相対的な評価はできませんが、マレーシアは間違いなく日本人が住みやすい、そして日本人に優しい国だなと思いました。

留学前はどんな準備をしましたか?

マレーシアのプログラムに参加する条件がIELTS6.0(Overall)だったので、それを超えるために勉強しました。大学に入ってからは中国語に集中していたので英語はあまり勉強しておらず、大学受験期よりも語彙力・会話力等共にレベルが低くなっていたので、学び直しという意味合いも込めての学習でした。

具体的にやったことは「はじめてのIELTS全パート総合対策」でIELTSの全体像を把握した後、単語帳で語彙力を増強しながら、公式問題集を何集も繰り返し解きました。スピーキングが鬼門だったのですが、IELTSの例題を100問ほど載せているサイトの質問集を見て、自分で回答を作ってそれをひたすら暗記するという戦法を取りました。IELTSは意外にも完全な自由会話ではなく、こういった対策でも対応できる形式となっていたので必要点数は取ることができたと思います。

また、留学で選んだのは自分の大学での専門とは全く異なるITというコースだったので、一応プログラミング言語は勉強していきました。ただ、マレーシアでは広く浅く様々なタイプのプログラミング言語の授業があったので、渡航前の焦って始めた勉強はさほど意味がなかったです。わざわざ渡航前に無理してコースのための勉強に時間を割く必要はなく、それをやる時間があれば少しでも英語力を鍛えておいたほうが良いです。

大学キャンパスは、設備など日本の大学と比べてどう違いましたか?

簡潔に言えば、開放感のある建物でした。Sunway大学校内には勉強ができるように机や椅子が多く配置されているのですが、基本的には建物内でありながら教室のような閉鎖空間ではなく、屋外のような感じになっているので暑いです。それでも平日は現地学生が集まってレポートをやっていたり、おしゃべりしたりしていました。

唯一、教室と図書館だけは涼しい環境でした。コロナ禍のため教室で授業を受けたのは数回しかありませんでしたが、図書館にはよく行きました。私はMacを利用しており、授業はwindows環境下で説明があったり作業指示があったので、それ目的で図書館にはよく通っていました。
*専門コースでITを選ぶ方は、説明がwindows中心のためMacはお勧めできません。


学部授業ではどんな科目を選択しましたか?

プログラミング言語(Python, Java, PHPなどのバックエンドからHTML,CSS,JSなどのフロントエンドまで幅広く浅く)。ただ、全て一つの授業で行うわけではなく、Pythonは一学期目のProgramming Principle、HTML,CSS,JSなどは二学期目のWeb Fundamentalで勉強しました。

他には統計学、データベース、ネットワーク等、情報系の学生が1、2年生で学ぶような基礎的な部分だけを学びました。本来はスーパーバイザーと相談して取りたい科目を選べますが、私の頃はコロナが酷く、隔離が終わった後もキャンパスに行けるチャンスがなかったことなどが重なってあらかじめ用意された履修科目を学ぶことになりました。特に不満はありませんでしたが、どんな授業が本来は選べたのか知っていたら取った授業もまた違っていたのかもしれません。

特に興味を持って取り組んだ授業とその感想を教えてください。

Web Fundamental
実際にプログラミング言語を覚えて書いて、一つの自分のwebサイトを構築していく過程があったので面白かったです。授業では先生があらかじめ用意してある詳細な教科書プリントがあるので、基本的にはそれを見ながら問題を解いていく自習の形の授業でした。授業時間内は質問があればZoomに接続して質問するといった形で、悪く言えば他の学生とのコミュニケーションがなく寂しかったですが、良く言えば自分のペースで行えるのでストレスもなく楽しくできました。

授業の最後には一つのサイトを実際に作って成果物を先生に発表する時間があり、0からサイトを作るのが初めてだったので必死に作りました。私はあるECサイトを構築したのですが、1日に何時間も試行錯誤したのに全然正常に動作しなかったことは日常茶飯事でした。ただそういった苦労も含めて、最後に成果物として出せたことはとても達成感を感じることができました。

課外活動等、現地で活動したことはありますか?

現地の日本語学校へ訪問するワークショップを行いました。マレーシアの現地日本語学校を2校訪問し、その違いや特徴を文書にまとめ、情報提供を手伝ってくださった日本語学校の広報担当者に報告する活動です。

活動から得たものは何ですか?

良くも悪くも日本語教師、日本語学校経営の難しさを感じました。マレーシアに至っては民族による政策の違い等もあるようなので、単に日本語を教える力だけではなく、マレーシアという国の特徴や政策、経済格差的な面に関してもしっかり把握しておくべきだなと思いました。

また日本への留学ルートが用意されている歴史ある学校ならまだしも、その他の個人でやっている日本語学校に至っては戦略が重要だなと感じました。例えばお邪魔したある日本語教室では、単に日本語コースだけでなく、漫画コース、アニメコース、日本料理コースなど幅広く手がけていて、サブカル系の層を取り込んでいました。自分たちの強みや他者との差別化を図って行くのは、経営にとって大変重要であるという例を顕著に感じました。日本でオンライン日本語学校なんかを探すとどれも似たようなものが多かったので、こうした明白なコンセプトを決めることの大切さも実感できたと思います。

インターンシップ先とそこで担当した仕事について教えてください。

日本に本社を構える株式会社Diverta Asiaというweb開発会社です。

①英語と中国語を用いた「競合調査」
既存顧客の多くが日系企業であったため現地マレーシア企業の案件獲得を目指し競合調査を行いました。具体的には、まずインターネット上でweb開発事業を展開している会社を探し、そのリストを英語と中国語双方で作成しました。その際にはweb製作をパッケージ化して売りたいという自社の希望を基に、類似項目をパッケージ化して販売している企業に目星をつけて横並びで比較ができるように調査書を作成しました。

②開発を進めていた製品のテストとフィードバック
アプリをインドのチームと提携して開発しており、毎週送られてくるアップデートのテストとアプリ自体のユーザー目線でのフィードバックを行いました。使いやすい部分と改善が必要な部分を報告書にまとめ、それを毎週の定例ミーティングで発表するということを繰り返すという内容でした。開発者目線では気付くことができない問題も多々あり、常に“ユーザー目線”で意見を言うように意識しました。

③新規事業に向けた企画立案
テンプレート使用でリーズナブルにwebサイトを作成できる事業があり、そこに新しくweb/SNS広告、webライティングを入れるという企画提言を行いました。競合調査で得た結果として、Facebook広告を行なっている現地企業が多く、またwebサイト公開時にプロのライターが記事を描いてくれるwebライティングもサイトへの流入を増やすためには必要不可欠だとわかったため、新たなプランとして広告事業とwebライティングも販売してみたらどうかと企画会議で提案を行いました。

インターンで苦労したこと、そこから学べたことを教えてください。

一番苦労したのは会社独自のシステムを理解することです。会社独自のシステムを使っていたので、これまでのプログラミング言語の学習の知識ではなく、改めてその使い方を理解する必要があったので大変でした。特に3ヶ月しか時間がなく、すぐ業務に入りたかったので最初の2週間で詰め込む必要がありました。また会社もインターン生を取るのが初めてだったのでインターン用のマニュアルがあった訳ではなく、手探りで自分で学習しました。質問するにも他の社員の方は忙しそうで、中々その機会もなく正直ひたすら調べて試しての繰り返しでした。

ここから学んだことは、「手探りでも、まず動かしてみて何かを作ってみる大切さ」です。詰め込んだ2週間では、最初の方は外部にも公開している操作マニュアルを見ながら、いわゆる参考書を覚えるような感覚で勉強していました。しかしそれでは実際に動作を確認するときに手が止まってしまい、結局またマニュアルを読み直すということを繰り返すハメになり、かなり時間を無駄にしました。こういった仕事や勉強はやはり自分の手で動かしたり書いたりしながら進めて、まずは一つ成果物を作ってみるのが大切なのかと思いました。とりわけ、自分はまずは知識からというタイプだったので、知識をつけるのと同時並行的に手も動かす重要性に改めて気付かされました。


ICCオフィスのサポートについて感想を聞かせてください。

現地サポーターの方に本当にお世話になりました。ワークショップのために日本語学校の広報担当者と繋げてくださったり、また実際の訪問にも付いて来てくださいました。大学とトラブルがあった際に尽力してくださったり、インターンシップを探す際に手伝ってくださったりもしました。結果として紹介いただいた企業には取ってもらえませんでしたが、単純に嬉しかったです。

これからのキャリアにIBPの経験がどうプラスになりましたか?

一番は「事業開発に興味を持つきっかけになったこと」だと思います。インターンシップ期間中、株式会社Diverta Asiaの代表者と話す中で、代表者がお持ちの他会社の事業をお手伝いしたことがありました。そこの事業は防犯カメラを利用した来店客の移動データを収集・分析して、企業のマーケティングに活かすことを提案するというものでした。私にとっては企業対企業向けで初めて間近で見たビジネスの現場だったので、何もかもが新鮮でした。

アイデアもテスト方法も、エンジニアとの定期的なミーティングも、こうやって事業が出来上がっていくのかとその過程を見られたことが大きな刺激になったのだと思います。事業開発ができる会社・部署に入れば、もっとたくさんの事業アイデアとその発展(または失敗)が見られると思い、この時点で就活の軸を決めました。そこに何か根拠があったわけではありませんが、なぜか胸躍るような楽しいと思える感覚を覚えました。

自分が今やっている中国語講師という仕事はいわば一匹狼なので、チーム等での経験はまだ無く、むしろ様々な人と協力して事業(大小問わず)を行うことがファーストキャリで積みたい経験だと思ったのです。実際に合格した企業の面接では、現時点で高橋さんに足りないものはなんですか?と聞かれ、上のように答えたところ、現状と将来のギャップから自分を客観的に分析できており、そしてそのファーストキャリアで求めることが自社で実現可能だということもよく理解している、とお褒めの言葉をいただきました。

就職活動ではIBPの経験(インターンシップや課外活動など)をどのようにアピールしましたか?

留学経験それ自体よりも、インターシップをきっかけとして事業開発に興味を抱いた話をしたことがあります。インターンシップ先で代表者と出会ったことをきっかけに事業開発に興味を抱き、留学終了後に事業開発ができそうな企業を中心に就活を始めていることを告げました。つまり、留学は大きなきっかけとなったことを話に添えて、事業開発に興味があると伝えました。

ただ、私の場合は留学以外にも中国語が話せることや中国語講師、個人でアプリ開発の経験があるため、どちらかというとそちらをメインにアピールしていました。また就活においては、自分がやりたいことと貢献できる事を両面からしっかりと分析し、更に合格した企業のことは誰よりも調べました。

留学をふりかえり、自分自身が変わったと思うところはありますか?

具体的に「外国語との向き合い方」が留学を通して変わったなと感じます。
「マレーシアって英語が通じるから英語で良くない?」という声を良く耳にします、実際は確かにそうかもしれません。しかし、中国語を話せる状態で過ごした者の感想として、中国語で中華系の人と話した時は英語より心の距離が縮まったことを感じたのも事実です。主観たっぷりですが、やはり自分の第一言語が最も心地よいのは当然ですから、そういった意味で中華系の方々に中国語が受け入れられるのもある意味必然だったのかもしれません。いずれにせよお伝えしたいのは「心の距離を縮めてくれる最初の道具は言語である」ということです。英語では淡々とした会話だったのに、中国語だと急に笑顔になって話してくれるという経験を何度もしました。マレーシアに行く人は、できるのなら中国語、いやもっと言えば国語であるマレー語に挑戦してみてはいかがでしょうか。

IBP留学を希望している人に向けて、アドバイスをお願いします。

学部留学とインターンシップの両方が1年間で体験できるプログラムは他にありません。語学力を鍛えるもよし、自分の専門性を海外で鍛えるもよし、好きな勉強・活動に没頭するもよしで、IBPは非常に選択肢が広がる留学になります。私はコロナ禍の中での留学だったのであまり学校に通う機会はありませんでしたが、マレーシアでの生活やインターンシップ、更には日本語学校への訪問というワークショップなどを通して最終的には自分の進みたい道が定まりました。まさに“やりたいと思ったらなんでもできる”この留学のおかげで、色々挑戦してみた結果だったと思います。

この選択肢の多さはIBP留学の強さだと思います。少なくともマレーシアコースではサポーターさんがわざわざワークショップを手伝ってくださったように、勉強やアクティビティ以外でもやってみたいことがあったら相談できるのです。留学は自分次第であることは確かですが、現地の生活サポート以外にもキャリアや現地での挑戦を応援してくれる留学会社は他には無いのではないでしょうか。

私からのアドバイスは上記を踏まえて一点、“IBP留学を使い倒しましょう”です。

現地での新生活、何ができるのか・何をして良いのか、私含めて留学生は何もわかりません。それゆえに自分が何をしたいのか定まらないまま、無駄に日数を過ごしてしまうことも絶対にあります。そんな時は真っ先にICCに相談して、過去の参加者が何をやっていたのか、ICCにはどんなコネクションがあってどんな現地活動を支援してもらえるのか、現地にはどんな活動があってどう参加すればいいのか、頼れば良いのです。私はコロナ禍だからと半ば諦めて学部留学期間中を過ごしてしまったため、行えたワークショップは日本語学校の訪問のみでしたが、もっと違うことにアンテナを貼って相談していれば、もっとアクティブに色々なことにチャレンジできたのではと少し後悔しています。これからIBP留学に参加する方々はICCにちゃんと頼ることを忘れずに、色々なことに前向きに挑戦するようにして行ってください。

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