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キャリア、ビジネス、IBPがよくわかる「GLOBAL INSIGHT」
ビジネス留学情報ブログ「GLOBAL VISION」
2011年
佐藤 祐介
YUSUKE SATO
出身校:千葉大学大学院 園芸学研究科醸造研究
コース:ウエストミンスター大学
キャリア:大学院生
留学期間:2010年4月〜2011年3月
インターン先:Isake(酒類卸売)
千葉大学大学院(園芸学研究科醸造研究)第1学年を終了した春に休学し、第19回ユーススカラシップ奨学生として、IBPプログラムに参加。2011年3月に帰国し、現在は修士課程2年に在学中。帰国後に就活を行い、半導体と通信機器を扱う専門商社から内定を獲得。

自信は、チャレンジの繰り返しによって得られることを学びました

ベンチャー企業でのインターンを通して、自分のキャリア目標が見出せた

8月のサマースクールのクラスメートとの写真。ヨーロッパ・アジア・中東からの留学生と共にビジネス英語を学びました

イベントホールでインターン先企業の商品のPR活動を行った時

ジャズバンドではソロを多く任されるほどメンバーと仲良くなりました。ロンドンで有数のジャズクラブ「100 Club」での演奏の写真

ドイツ・ミュンヘンでビール祭りに訪れました。会場で知り合ったスイス人のグループと乾杯!

ユーススカラシップ応募の動機を教えて下さい。

私は理系学生ですが、研究者として科学の本質を追究するよりも、人と共に働き、人の役に立ちたいと考えていました。自分の専攻と同じ生物学のバックグラウンドを持つある実業家が、海外の水事情を改善しようと試みていることを知った時、私もビジネスというフィールドで特定の専門性を持ち、世界的なスケールで多くの人の役に立ちたいと思うようになりました。その為に英語を身につけ、就業体験により将来の職業観を得たいと感じました。勢いで作文を書いて応募。ダメもとと割り切って面接に臨み、思いのたけを語ったら、奇跡的に奨学金をいただけることになりました。

英国コースを選択した理由は?

大学卒業時にドイツに一人旅し、日本には無い文化に感銘を受けました。ヨーロッパという様々な国・文化的背景を持つ環境で暮らし、異文化に触れたいと思い、英国コースにしました。ビールが好きで、お酒の本場ヨーロッパに身を置き、各国のビール産地を訪れたいという気持ちもありました。

日本の大学と違いを一番感じた点はどんなところでしたか?

学生が授業を作る点です。日本の授業では先生の講義を聞くだけですが、イギリスの授業では先生はテーマと大枠のみを作り、学生が進んで意見・提案する事で授業の形が作られています。先生と生徒の関係がフェアで、質問すれば丁寧にフォローしてくれたことが意外でした。履修する授業や教員にもよると思いますが、想像していたよりも面倒見が良いと感じました。日本の大学より1つの講義に参加する人数が少なく設定されているからでしょうか。

特に役に立った授業はどんな内容でしたか?

「Business Context」の授業です。実在するビジネスのトピックを題材として、経済学と法律の理論を用いてトピックを分析する内容で、ビジネスの知識がなかった私は、授業のホームページ内で出題される理論の問題を何度も解き、理解度を高めていきました。この授業と、同時期に始まったインターンを通して、ビジネスには様々な要素が複雑に絡んでいることを学びました。

インターン先の名称と業態を教えて下さい。

ISAKE UK LTD.という酒類の貿易会社で働きました。日本のお酒を輸入し、ロンドン市内の高級デパートやバーに提供すると共に、日本酒の認知度を高めるために業界関係者や一般の方々に向けたセミナーを行っている会社です。

インターン先での具体的な仕事内容は?

大学の専攻が醸造学だったこともあり、日本の酒造会社とのやり取りやラベル・販促資料の作成等、専門知識や業界事情への理解が必要となる仕事を任されました。一方で、セールスプロモーションやテイスティング等、やったことのないことも経験させてもらいました。社員2名のベンチャー企業で働き、スモールビジネスながらも世の中に与える影響の大きさに感銘を受けました。また、少人数ゆえに与えられる権限の大きさにもやりがいを感じました。

インターン中にどんな壁にぶつかりましたか。

お酒という好きなものを扱う仕事である一方、ビジネスの厳しさを様々な場面で感じました。例えば、他社との競争にベンチャー企業の長所を活かして打ちかっていく為、日々の業務でスピードと柔軟性が求められる場面が多々ありました。フランス人の上司は状況変化に敏感で、意志決定が非常に早かったため、新しい仕事が突然与えられ、スケジュール変更も頻繁に起こりました。日々複数の仕事を抱える中でそれぞれの仕事に優先順位をつけて期限を定め、新しい仕事にも柔軟に対応できるようにしました。日本の会社とのやり取りにおいては時差を利用し、朝に届いたメールの内容を昼に上司と相談し、夜に返信することで、合理的かつ迅速・確実な問い合わせ対応ができたと思います。

インターン体験によって得たものはどんなことですか?

自分のキャリア目標とそれに必要なものが見出せたと思います。ベンチャー企業でのインターンを通して、最初から重要な仕事を任せられることにやりがいを感じました。また、上司がソムリエとしての強みを大いに活かしてビジネスを行っていることを目の当たりにし、ビジネスにおいても専門性を持ち、武器にすることで世の中に貢献し、自らの価値を高めていきたいと改めて感じました。「日本のお酒を本場ヨーロッパで高級ワインと同じ存在にする」という目標の下、ライバルの存在を常に意識しながら一歩先を考え、ベンチャー企業の強みであるスピーディーなフットワークで、新しいビジネスを次々と展開する上司2人には強く影響を受けました。

インターン以外に、何かボランティアはしましたか?

South London Jazz Orchestraという、地元イギリス人が集まるアマチュアジャズバンドに7月から参加していました。約9カ月の間、週1回の練習と15回以上に及ぶ演奏会を通したチャリティー活動に関わりました。メンバーは自分以外のほとんどがイギリス人で、小学生から年配の方まで幅広い世代の人たちと関わりました。教会や美術館、パブやダンスホールでの演奏を通して、チャリティーや社交といったイギリス特有の文化にも触れました。

現地での滞在方法は?

バッキンガム宮殿から徒歩5分の位置にあるWigram Houseという大学寮で暮らしていました。主に大学院生が入寮しているので、年齢が自分と同じかそれ以上の人が多く、それぞれ忙しい日々を過ごしながらも温かい人間関係を築くことができました。また、周囲は閑静な住宅街なので、平和で落ち着いた日々を過ごすことができました。

就職活動はいつ頃から行いましたか?

エントリー等の具体的なアクションはロンドン滞在中の1月頃から始め、3月下旬に帰国してから、大学院での研究と並行して就職活動をスタート。インターンを通して得た職業観が会社・職種選びのポイントとなり、そのお陰で自分のキャリアプランに合った会社と出会えました。就職活動の際は、IBPで培った英語力(TOEICは渡航前の560点から930点まで上がりました)とバイタリティを評価してもらえ、帰国して約2カ月半で内定をいただくことができました。

学部生と院生では、就職活動に違いはありますか?

学部生の時にも就職活動をしたことがありましたが、不況・大震災の影響で当時と状況は大きく変わっており、企業もミスマッチを防ごうとしているように感じました。大学院生は学部生と比べて数年長く学生をしているので、その分、上積みも当然期待されています。そのため、面接では他人より「遠回り」した理由や、それを経てどのような人間になったのかをしっかり伝えるようにしました。

内定を獲得された会社について教えてください。

海外の最先端技術を発掘し、日本に提供している商社です。私は技術営業として、海外企業のエンジニアとやり取りを行いながら、日本企業や官公庁への製品導入をサポートし、営業や開発に携わります。将来海外で働くことを目標とした場合、専門性を身につけること、入社して早く重要な仕事に関わることにより、自分の価値を高めることが重要だと考えました。特にそのことを念頭に置いて就職活動した結果、大学の専攻とは異なりますが、あらゆる面で自分の求めるものにマッチする会社から内定をいただくことができました。入社後数年間は国内外を行き来しながら専門性と経験を積んで、将来はエンジニアとして海外に駐在したいです。

IBPの経験は、仕事にどのように役立つとお考えですか?

インターンでは大事なプロジェクトや重要なタスクを多く任されましたが、権限の大きさが自分のモチベーションにとって大事であることを発見しました。また海外インターンを通して、グローバルに活躍したいという気持ちが強くなりました。入社後も、この目的意識を常に持って仕事していきたいと思います。さらに、未知なることに挑戦する精神や、自ら考えて工夫する主体性、企業家精神を持ったビジネスパーソンになるための心構えもインターンを通して学びました。就職先は重要な仕事を与えてくれる会社なので、自ら裁量を持つ責任は大きいですが、インターンで学んだことを実践し、活かしていくのにはまさに打ってつけの環境だと思います。

IBP留学は佐藤さんにとって、どんな意味があったと思いますか?

人生の転換点であったと同時に、スタート地点であったと感じています。留学して世界が身近なものとなり、人生プランが大きく変わりました。将来グローバルに活躍できるよう計画的・戦略的にキャリアステップを踏んでいきたいと思っています。様々な国籍の人と人間味あふれる関わりを持ったことで、外国人に対する偏見がなくなり、視野が広がりました。また様々な活動を通して、自信というものはチャレンジの繰り返しによって得られることを学びました。

ICCのサポートについて感想をお聞かせください。

日本でも現地でも十分にサポートしていただけました。渡航前には東京オフィスの甲斐さんに情報提供だけでなく細かいことにも相談に乗っていただきました。現地では、ビジネスセミナーやレポートの書き方などを通して、今までにない考え方や概念に触れました。深野さんをはじめとする現地スタッフの方々は人生経験に富んだ方ばかりで、ビジネスの世界のお話をよく聞かせてもらいました。帰国後は、キャリア担当の今井さんにエントリーシートの添削や就職活動のアドバイスを頂き、大変勉強になりました。OBとなった今、ICC主催のイベントが定期的に開かれているので、毎度楽しみにしています。

ベルギーに旅行へ行った時の写真。宿泊先のホステルで知り合ったアジア系カナダ人と仲良くなり、一緒に観光しました

今後の展望や将来の夢を教えてください。

論理的思考・人間性・バイタリティをバランスよく伸ばしていきたいと思います。将来の夢は海外で働くことに加え、ロンドンで参加したジャズバンドの日本公演を行なうこと、そしてそのバンドのような音楽コミュニティを日本で作ることです。

IBP参加希望者へのメッセージ、アドバイスをお願いします。

IBPは実践的な英語スキルを習得できることに加え、自身のキャリアを考えるためのすばらしい機会に満ちています。そういった意味で「未来志向の」留学プログラムだと思います。参加を考えている方はぜひ、世界の渦へ思い切って飛び込んでみて欲しいと思います。

*体験談の内容は寄稿時の情報です。

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