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VOICE留学体験記

大学と街の雰囲気に惹かれ、名門メルボルン大学へ

留学決意された動機と留学先を選んだ理由をお聞かせ下さい

海外の大学院に留学することは、日本で社会人になる前に決めていました。日本でも修士課程を修了したのですが、その時に関わっていたケニアのマサイという民族の友人達がサバンナで家畜や物を売って逞しく生きている姿を見て、私も世界中で物やサービスを売って生きていけるような人間になりたいと思ったのがきっかけです。
メルボルン大学に決めた理由は、教員と大学と街の雰囲気が好きになったためです。留学前にオファーをくれたいくつかの大学を訪問して、その中から選びました。

出発前にどのような準備をしましたか?

事前に準備をしたこととして、キャンパス訪問とアパート選びが挙げられます。キャンパス訪問に関しては、留学の1年ほど前にメルボルンとブリスベンの大学、計3校の大学を訪問し、教員やスタッフの方とカリキュラムや学生生活について直接お話しを聞きました。そのアレンジをICCのスタッフの方にお願いしました。メルボルン大学に訪問した際、ビジネスの学部長の方とお話しをする機会をいただき、私の学ぶ動機などをお伝えしました。その方はシリア出身の方で、私が日本の大学院で新興国の開発援助を学んでいたことに興味をもっていただきました。
アパート選びに関しては、留学2ヶ月前に日本から行いました。大学付近の学生アパートを管理する会社のホームページをいくつか見て、家賃が安く、家具が備え付けの物件を探しました。
不安だったことは、生活費です。メルボルンは家賃や食費が高いと聞いていました。そのため、キャンパス訪問のためにメルボルンに訪れた際に、食費がどれくらいかかるか大まかに下調べをしました。

留学先の大学について教えて下さい。

大学の建物や雰囲気の印象として、街の中心地に近いにも関わらず、落ち着いた雰囲気で歴史のある建物に囲まれていたことが良い点として挙げられます。図書館がたくさんあり、ロックダウン前は自分の好みの図書館に毎日通いました。走るためのトラックや水泳用のプールも構内に存在しており、運動する場所としても適していました。そして、美味しいコーヒーのお店が学校周辺に集中していたため、休憩時間にとても美味しいコーヒーを毎日飲むことができました。最高の学習環境でした。
悪い点はありませんでしたが、毎日勉強をする場所の確保をする必要がありました。図書館や勉強スペースの数はとてもたくさんありましたが、11時ごろから夕方まで多くのスペースが埋まっていました。そのため、図書館の開館時間に大学に行き勉強場所を確保していました。

授業内容やクラスメイトはどんな内容、どんな顔ぶれでしたか?

授業は、受講した16科目中9科目をマーケティング関連のものにしました。MBAと異なり、マーケティングを専門としてキャリアを創り上げていきたい方向けのカリキュラムです。授業の内容はマーケティングの基礎的な概念を学ぶ、Marketing Management、企業のマーケティング活動の改善点を発見し、顧客調査と統計的な分析を用いて改善策を提案するMarketing Research、マーケティング活動の数値的評価基準を学ぶMarketing Metrics、グループで4Pを中心としたマーケティングの意思決定をし、他グループとシミュレーション上で利益やマーケットシェアなどを競うMarketing Strategyなどです。クラスメイトは、オーストラリア、インド、中国本土の学生が多数を占め、それに加えてアジアや欧州、中東、中南米など世界中からの留学生が在籍していました。私の知る限り、マーケティング専攻の日本人は私を含め2人でした。

滞在先はどのようなところでしたか?

学生用の一人部屋のアパートで、家賃は1年目がA$270/週、2年目がA$285/週のところに滞在しました。立地は大学から徒歩5~10分程度のメルボルンの中心地で、物件は古かったですが、静かで不便がない良いアパートでした。家具が備え付けで、ガス代と水道料金が家賃に含まれていたのも助かりました。同じ条件のアパートの価格帯はA$260~500/週程度だと思います。大学生向けのアパートを管理する会社が何社か存在するので、そのサイトから物件を見つけ、日本で手配をしました。

エリアはどのようなところでしたか?

住んでいた地区は、大きな公園とカフェが多数ある地区で、ランニングをして、コーヒーを買って、カフェの店員の方とお話しすることが毎日の楽しみでした。公園とカフェがメルボルンの生活を充実したものにしてくれました。治安も大変よく、また差別的な出来事にあうこともありませんでした。

生活費はどのくらいの費用がかかりましたか?

生活費は全て含め、A$2200/月程度でした。そのうち家賃がおよそA$1200/月でした。食費は1日3食のうち、自炊が2回、外食が1回でした。日本に比べ、外食をすると高くつきますが、自炊であれば同じ程度の費用だと思います。その他に、wi-fiがA$30~50/月、携帯がA$35/月、電気代がA$45/月でした。

楽しかったこと・印象的な出来事は何ですか?

グループワークはいつも楽しく印象的でした。受講した16科目中、15科目がグループワーク必須の授業でした。その中で特に印象的な出来事としては、個々の主観や文化的な背景に囚われず、データの分析による意思決定ができたことです。ある製品の価格を決める際、ある友人は価格の末尾を99にすることに強いこだわりを持っていました。また別の友人はどのような製品を販売する際にも低価格が一番大切であることを主張していました。各々が自分の考えを主張し、意見を最後まで曲げないメンバーや英語が流暢なメンバーの意見に同調するということが何度か続き、強い違和感を感じていました。最終的には、個々の主観を排して、蓄積された顧客の購買データとその分析に基づいた意思決定を行うことができました。そのデータ分析の共有やそれまでの議論に対する問題提起を行ったミーティングでの緊張感や同意を得られた時の達成感は今でもよく覚えています。

苦労したことは何ですか?

苦労したことはありませんが、グループワークで自分の存在感を強めるため、またグループワークに貢献するためにいつも心がけていたことがあります。それは事前に準備をすることです。グループワークのミーティングの前に、自分の意見とミーティングで話し合うべき議題を整理して臨みました。ネイティブの友人との議論の中で、彼女ら彼らの話や思考のスピードに合わせて、その場で新たに英語によって思考し、発言することは簡単なことではありませんでした。しかし、事前に準備をしていれば、思考がまとまっているため自分の考えを的確に伝える事ができ、かつ友人がどの程度深く考えた上で話をしているかも理解できました。また事前に作った資料をもとに話をする、事前に読んだ資料や論文に基づいて質問をすることで言葉のハンディを乗り越えることができ、仲間からも信頼が得られ、良い成果物を生み出すことができたと考えています。

今回の留学経験を今後どのように活かしていこうと思いますか?

今回の留学の経験は、今後の仕事や学びに大きく影響することは間違いありません。今後も学び続けたいと考えています。現在、Marketing Metricsというものに強く興味を持っており、深く学びたいと感じています。大学の講義で興味を持った統計学とプログラミングの勉強と併せて、今後も学び続けたいと思っています。

ICCのサポートで役立ったことを教えてください。

出願とキャンパス訪問のアレンジをしてくださり、心から感謝しています。キャンパス訪問をしていなかったら、メルボルン大学を選択していなかったかもしれないと思うととても恐ろしいです。素晴らしい大学との架け橋になっていただきました。ICCと出逢うことができて、本当によかったです。

これから留学される方にアドバイスをお願いします。

今留学を考えている方の一番の懸念はコロナウイルスの影響だと思います。私の場合は2020年の3月末からすべての授業とグループワークとテストがオンラインになりました。また卒業式もオンラインでした。オンラインでの学びの捉え方は様々あると思います。私の場合はとても充実したオンライン生活でした。自分の家にいながら授業に出て、友人と議論をすることができる機会が得られ、かつ学期が始まり、期末試験が終わるまでの約15週間の間、絶え間なく押し寄せる課題に迫られ、期末試験で不合格になる恐怖を感じながら、毎日必死に学べる機会に恵まれたことは、とても幸せでした。コロナ前後で学べる内容や質はそれほど変わっていないように感じます。また期末試験に関しての個人的な感想ですが、私の大学はオンラインであるからと言って科目を合格する基準を下げることはなく、むしろテストの内容は難しいものになっていた気がします。大学はたくさんの愛情とハードルを持って、学生を受け入れてくれると思います。充実した留学生活を過ごしてください。